「全てを排除してやる!」(第7話)
「そいつも、そのケミーも理玖にまとわりつく害虫だ!理玖の将来に悪影響を及ぼす……だから私が全て排除する!!」(第8話)
スーツアクター:井口尚哉
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第7話から登場。
インセクトケミー「グレイトンボ」が、理玖の父親であるエリート商社マン・砂山堅二の悪意と結合して誕生したマルガム。
銀色の素体に四枚の翅を持つ巨大なトンボが背後から張り付く形で拘束されており、腹部がリーゼントになるように頭へ乗っかっている。また、素体の両腕は後頭部に置かれており、まるで頭を抱えているようにも見える(長い詰襟のイメージもあるのかもしれない)。
両腕と背中の翅による光り輝く四枚の羽根での安定飛行を可能とし、滞空した状態で尾から刺を飛ばす遠距離攻撃を得意とする。
そして、父親として理玖の将来を案じているあまり、マルガム化した事で障害となる対象に過敏に反応、徹底的に強硬に排除しようとする習性を持つ。
活躍
教会で理玖にサボニードルを捨てるように促した事を懺悔をしていたのだが、シスターに扮していたラケシスによって悪意を唆され、それに引っ張られたグレイトンボと結合し誕生。
その後は人間の姿に戻っていたが、ケミー・サボニードルを拾った少年・理玖と宝太郎の姿を見るや否や彼らを排除しようと感情のままにマルガムへ変異し襲撃。
上空から針による奇襲を仕掛けるも、自分の憑依するケミーの正体を突き止めたガッチャードと交戦する。
ニードルホークにフォームチェンジしたガッチャードと凄まじい空中戦を繰り広げるが突如サボニードルがドライバーから離脱しガッチャードの変身が解除されてしまう。
このままでは地面に激突しかねない為宝太郎は咄嗟にスパイクルホエールワイルドモードにチェンジして着地。尚も攻撃を加えようとするドラゴンフライマルガムだったがスパイクルホエールワイルドモードの噴射攻撃を喰らわされた隙に二人に逃げられてしまう。
その後、サボニードルを見つけ出した2人の前に出現。ドラゴンフライマルガムに再変貌を遂げ、宝太郎とサボニードルを今度こそ排除しようとし、それを制止し説得しようとした理玖にも「理玖…目を覚ますのはお前の方だ!心苦しいが……痛い目を見ないとわからないようだな!」と攻撃を加えようとするが、サボニードルの妨害に遭って阻止され、そのままガッチャードと交戦。
ラケシスが変身したクローバーマルガムの援助もあって優位に進めるも、九堂りんねが持ってきたガッツショベルとドッキリマジーンのカードでガッチャードがドッキリショベルにチェンジ。シャボン玉を生成し、大きく弧を描いてできた渦巻を見たドラゴンフライマルガムは目を回して地面に不時着。
最後はガッチャード・ニードルホークの「ニードルホークフィーバー」を喰らい敗北・爆散した。
余談
- トンボをモチーフにした怪人はアニメ作品を含めればメガネウラ・ドーパントがあるが、特撮作品のテレビシリーズだと仮面ライダー剣に登場するドラゴンフライアンデッド以来19年ぶりである。
- マルガムになる程の悪意を持っていた人間が改心する結末になるのは初。
- スーツアクターの井口氏はスーパー戦隊シリーズで戦隊怪人を演じている戦隊常連だが、前作では仮面ライダーケイロウのスーツアクターを担当していた。
- スーツは後に第32話に登場するアノマロカリスマルガムの物に流用された。
関連タグ
モンスターペアレント:文字通りの意味で。