救世主 龍の神と共に空より現る(青き予言石の内容)
概要
『救世主ワタル』専用魔神。『魔神山』に住まう『魔神鍛治』界隈でも「伝説の魔神」と称される。
元々は『ワタル』が『現生界』での学校生活に於いて図画工作の授業で製作した粘土細工に、『龍神池』で拾った六つに数珠繋ぎとなった赤い勾玉を首に掛け『神部七龍神』の一柱『金龍』の魂が宿ったものだが、『神部界』の伝承では内部構造は残された『七龍神』の亡骸(四頭五玉)、鱗や筋繊維を特殊加工して製作される。
救世主が剣を空に翳し、その名を呼ぶ事で召喚。『ワタル』の胸に着けられた勾玉との共鳴で額の『龍導口』へとフェードインして異空間を通り、胸部に内蔵されたボーリングの球程度の大きさしかない操縦房に相当する『虹龍球』の内に鎮座した『虹龍黄金像』の角を握る事で、肩の『龍印』が浮かび、『龍爪』を外に展開させ戦闘モードへと移行。搭乗者の意思により身振り手振りのままに動くが、救世主の魂を持つ者にしか反応しない様に厳重なセキュリティが施される。外部を見たいと思わなければ操縦者には四球が漂う暗い空間しか見えず、怒りに我を忘れれば機能停止する。その間の搭乗時間は13.4秒(ファンクラブ会報 参照)。
『金龍』の意思と相互会話しながらも、戦闘時にはアドバイスする他、ジャンケンや、『創界山』各地方の方言をマスターしているが、駄洒落も飛び交いながら律儀すぎて時々呆けた行動も取る。
例え一部が破損しても『虹龍球』が壊されない限り一日足らずで自己再生。操縦者の経験に応じて力や技が上昇がる機構が内蔵、これを機械的に再現したのが『エクスペリエンスシステム(EXシステム)』であり、数十年前から『丸魔神』と呼ばれる特別製の『魔神』にはこれが一基搭載されている。
無人の状態での自律稼働も可能だが、救世主が乗っていないと性能の半分以下の力しか出ない(FC版外伝では上述の理由の有無に関わらず臨時で主人公を代役を立てている(龍神丸が認めた者なら搭乗可能らしいが、本来の操縦者である『ワタル』を取り戻すまで本領を発揮できない)。翼等、飛行能力の着け忘れから空戦用魔神には苦戦する傾向がある。
順調に勝ち続けていたものの、魔神『ドラクロス』初戦では必殺技が効かず、『創界山 第三界層』以降は徹底的な分析により技のパターンを読まれ『ワタル』自身の底上げを余儀なくされる。『創界山 第四界層ヒエヒエ神殿』での戦闘で魔神『ガッタイダー』戦で撤退させるものの、力を使い果たし消滅。『虹龍球』を抱えたまま『創界山 第五界層』セリーヌの森で『復活の聖水』を浴びて復活。この際、魔神『ブルッキー2号』に破壊された魔神『空神丸』の魂と融合、『龍王丸』へと変幻する能力が付与された。
以降はシリーズが開始する度に様々な姿へと変わる未知の可能性を秘めた魔神としての側面が強くなっていく。
一目瞭然だが飛行装備を持たず自力では飛べない。彼自身も魔神『ヘルコプター』戦でワタルから飛ぶのを言われ「私は…飛べない!」と返し、「(粘土細工のときに)翼をつけておくべきだった」と言われる。その後「私に考えがある」と、『アップダウンシティ』の地形を駆使して高低差を克服するのを提案し事なきを得たが、声が声だけに、不安になるのは気の性ではないだろう。
また、宇宙空間での戦闘も考慮していなかったので、星界山に向かう際はロケットを背負って飛んで行くという無謀な方法しかなく、まっすぐにしか飛べなかった(そもそもロケットという装置そのものが航空機のような柔軟な姿勢制御を想定したものではないので、どこぞの白いモビルスーツとか映画で見たようなフォルムの可変戦闘機なんかのような動きは最初から無理なのだが…)。
初期企画書ではリサーチによって選ばれた機体をブラッシュアップされたもの。当初は『竜神丸』と簡易漢字表記がサンライズ経由で現在の名と成り、額や印、襟首、股間内細部、龍爪の本数、脇腹の動力パイプと排熱板有り以外はそのまま採用。カラーリングも暫定的ながら金色である。虹龍黄金像は存在せずアーケードゲーム的なペダル付きアフターバーナー型操縦席。狭い居住スペースで有線コンソールアームを用い操縦する手筈だった。
基本データ
全高:3.75m
重量:7.95t
最大出力:52000馬力(81800hp)
最大走速度:832.0km/h
最大飛行速度:飛行不可
装備、各種部位
登龍剣【とうりゅうけん】
『モンジャ村』の名刀鍛冶『夢幻翁』が「奇跡」と謂わしめた銘刀。岩を一振りで切り裂いても、刃零れひとつしない。折れても機体と同じく自己修復可能。『魔神大集合』の読み方は誤記(ワタル創世伝記内での企画設定書表で確認済)。
鏡角【ミラーホーン】/勾玉角【まがたま-】/剣角【ソードホーン】
初期企画【魔神大集合】より抜粋。漢字は暫定表記。七種(三種)の神器を探知するレーダーの役割を持つ。
龍導口【ドラゴンエントランス】
ワタルを『虹龍球』へと導く額。身に付けている赤い勾玉は同じ龍の爪製で、互いに引かれ呼び合う性質にある。
頭守骨【ヘッドカバー】
『虹龍球』の知力、体力を各所へ伝達する龍知管用の保護カバー。七龍神一の長寿である『青龍』の頭蓋でもある。
逆鱗頭【インペリアル・ラス・ヘッド】
『激龍』の喉元から三番目にある逆さに張り付いた鱗。『激龍球』の力が低下した際は『龍知管』で刺激する事で力は甦るが、叩き過ぎると知力が低下する。
龍爪【ドラゴンクロー】
『龍印肩』から飛び出す黄金の爪。龍神丸が並みの魔神ではなく『龍の化身』とされる証明のひとつでもある。
龍腕鱗【ドラゴン・アーム・スケルズ】
『激龍』、『守護龍』の力を細部にまで伝達させる働きを持つ腕。鱗は鋼の如く硬い。
龍髪帯【りゅうぜんたい】
内蔵された『金龍』の髭を帯状に纏めあげボディに這わせている。空気の流れで敵の動きを察知する触覚の役目を果たす。
磁力孔【マグネット・フォース】
『龍神丸』の背部にある秘孔。『ワタル』の経験値が上昇すると磁力を放ち吸引する力を持たせる。この能力を用い『空神丸』との合体を実現している。
絹衣防御【シルクスクリーン】
ベルトから薄い結界を発生させ防御する。内部には炎龍拳発射口が内蔵されており、『ワタル』の経験値がLv2に上昇すると使える。
胸四穴【ブレストホール】
光の矢を放つ飛龍拳発射口。消失すると龍の鱗製の鎖へと変化する。
龍脚鱗【ドラゴン・レッグ・スケルズ】
『龍腕鱗』よりも更に硬い鱗で形成され、『水龍球』、『土龍球』の力を足先まで伝達させる働きを持つが、水龍球側の鱗は、その能力上、酸化しやすく錆びる理由(!?)から特殊コーティングを施されている。
龍頭膝【ドラゴン・ラップ】
『水龍』、『土龍』の頭蓋骨で形成される膝。強烈な衝撃にも耐えられる。
円滑骨【サスペンション】
『水龍』の体液を使用した水圧式サスペンション。圧縮空気式には無い乗り心地で、『虹龍球』に伝達してしまう振動を最小限に抑える働きを持つ。
龍尾足【りゅうびそく】
『土龍』、『水龍』の鼻骨製の爪先。『円滑骨』の補助機能を持つ。
※玩具【魔神大集合 及び 重構造龍神丸】参照。
技
龍迅拳【りゅうじんけん】
連続パンチを放つ。右ストレートが威力は上
龍牙拳
肩の龍爪を射出。裂く、張り付く、貫くと状況に応じた攻撃が可能。
炎龍拳
絹衣防御内の発射口から炎球を作り敵に投げつける。
龍雷拳
龍印肩からコンピューターをショートさせる電撃を放つ。
飛龍拳
胸四穴から光鎖を射出。命中後は龍の鱗製に変わる。
必殺!登龍剣
登龍剣にエネルギーを蓄え、敵を切り裂く。
必殺弾丸返し
登龍剣で相手の攻撃をはね返す。
天空龍牙拳
空神丸と合体した際に使用。空中から龍牙拳を放つ。
極寒登龍剣
『極寒の剣』を用いて絶対零度の冷気を纏いながら敵を切り裂く。
火炎登龍剣【かえんとうりゅうけん】
炎を纏った登龍剣で敵を切り裂く。ガッタイダーを倒した技だが、全生命エネルギーを使い果たした龍神丸は消滅。極寒登龍剣と同様『灼熱の剣』で炎の刃を生み出していると誤認されているが、実際は龍神丸自身の命の炎を纏った剣。
戦光龍王剣【せんこうりゅうおうけん】
『3』のみ登場。刀身に闘気を纏わせ一刀両断。火炎登龍剣に似ているが此方はエネルギーに覆われる。
関連タグ
龍王丸…空神丸と融合し一時的にパワーアップした形態。
邪虎丸…好敵手
戦国龍神丸…模倣魔神
新星龍神丸…星界山のエネルギーを受けて進化。
宇宙界型新星龍神丸…星力によってパワーアップ。
龍星丸…進化形態。
銀狼龍神丸…設定のみ。
関連機体
海神セレス…中の人つながりにして龍神の化身たるスーパーロボット仲間。
ライディーン…適任者が搭乗しないと真の力を発揮できない、レベルが上がるにつれて使用できる武器が増えるなどの共通点がある。
キングスカッシャー…内部に人を乗せる初期方法が同一。
マイトガイン…ワタルが参戦した『スーパーロボット大戦X』では勇者特急隊にあこがれを持っており彼をモデルにしたという独自設定が付与されており言うなれば兄弟と考えられる(ただし、龍神丸当人から(それにしては大分サイズが違う気もするが…)と内心ツッコミを入れている)。なお、前述機機もスパロボに参戦している