概要
『ワタル』が住まう『現生界』とは異なる神々の世界の総称。神だけでなく、神獣や意思あるロボット、怪獣、妖怪の類も生息する。広義的且つぶっちゃけて言うなら『ヒミコ』や『シバラク』を含め、劇中世界で『ワタル』が出会った人々は皆普段着を身につけた神や女神である。
遥か遠き神話の時代に、強き魔神の力によって破られた外側の世界で、闇より生まれし魔物を恐れ魔神に頼りきった弱く儚い人間を嘆き、神々はそこへ移住したと云う(例えるなら、現生界が卵の黄身で、神部界は殻より抜けた外界に相当)。人間の力(科学力など)では自由に往来出来ない程その距離は近くて遠く、劵属が有する特殊能力や神力でしか方法は無い(シリーズで該当するのは神部七龍神や渡部クラマ、青輝龍)。辿り着こうにも、人間の夢の残滓や、2次元と3次元の間に迷い混みやすい。
初めて『ワタル』が降臨した際は「過去か未来に飛ばされた」とすら考えていた(但し、この台詞は初期企画書タイトル『魔神英雄伝説タケル』の基本設定による名残りに過ぎない 魔神英雄伝ワタル 創世伝記 参照)。始まりは『創界山』のみと言明されたが、『星界山』(宇宙界、星天界)、『水界山』、『浮遊界』(温泉界、心星界すら)もカテゴリーに入る。大半は王家が存在し統治されるも、距離的に見ても交流や、世界間の情報すら乏しいレベル位に離れているが、近場であれば推力を有する聖船や巨大ロケット花火(瞬間転移が可能な神力の能力者なら自力)で来られる。
生活水準や言語学は現代社会に準えられるものの、物理的に見ても現生界での宇宙の法則や、常識すらギャップが有りすぎる位に皆無(非常識)である。
神々の寿命に関しては299歳のジィさんから3000年生きて若さを保つ自称老婆女神とピンからキリまであるも、普段着の神々は人間より平均三倍の長さ。それでも、突然の事故や大病を患い、短命で終わる者も少なからず存在する。輪廻転生も然別、行き先は判らずとも(階位や予知による感知に関わらず、多く見積もっても)千年単位で生まれ変われる。
時間軸すら、『神部界』で百日の昼夜を過ごそうと、『現生界』に帰れば一瞬の出来事に過ぎない。此は(ASUKA版コミカライズ『超』では)『時間の女神』からのご加護と影響により、本来人間に定められたウラシマ効果を打ち消しているに過ぎず、力の源と言える時の柱から時の石が失えば、『現生界』へ戻れば100倍の速度で肉体は一気に老化する。双方の往来によるタイムラグは約10日程度。
よく『しんぶ』を『しんべ』と言い聞き間違えられるも、前述は物や場所を指し、後述は人の名を示す。『神部の笛(しんべのふえ)』は『神々の笛』の意味。