概要
神々の世界『神部界』に聳える巨大な山。本来はひとつの巨大な霊山であったが、数万年前に起こった『魔界の者』との決戦で『魔界』の守護神『暗黒龍』を最終兵器に繰り出され、たった一頭で内部を蹂躙し尽くし、七つの界層が天地へと分断させざる程の深刻な爪跡を残した。七色に輝く虹は伝説の救世主『戦部わたる』が一柱『金龍』と共に呼び寄せた『神部七龍神』によって構築されたもので、同時に『神部界』と『現生界』、双方の平和を保つバランサーとしての役割を果たすと同時に希望の象徴と伝承される。山は代々女王が頂点に君臨して在位する事により平和を維持する。
嘗てはダンジョンRPGの如き生活基準であったが、七つの『界層』(初期企画書では階層だった)へと別れてからは雲や青空、朝夕の天候がハッキリ現れ、所々で妖怪や幻獣も生活しており、山の内部にもかかわらず川や海、森や島も存在する。浮遊し続けているのは土や空気そのものが特別ではなく、最高神の慈愛を感知した神々の祈りからくる神力で維持されている為であり、それを怠ると瞬く間に地上へと落下、崩壊してしまうトンデモなく危険な土地でもある。麓には『モンジャ村』がある『ヤマタイ山』をはじめ、多数の小山が点在、忍者集団や黒魔術教団、魔法使い、侍衆の集落等が占めている。彼らは有事の際、上級神を守護する守人として扱われ、地上へと侵攻して来た魔物と戦う宿命にある。外周の奥まった森は『天使の茂み』と呼ばれ、木々1つ1つが生命ネットワークで繋がり情報を共有、大海『神部海』は塩分濃度が死海に匹敵する量に相当し、並の水棲生物では生きられず侵入者から守る防壁の役割を果たす。『魔神山』や『水蓮山』から湧き出る川の水質によりpH値が薄まった湾岸地域でやっと棲める程度である。
『悪の帝王 ドアクダー』はどこからともなく現れ、瞬く間に侵攻して龍神の力を封じる等を施して虹全体を灰色へと染め上げ、常に青空だった周辺中域も夕闇に近い風貌に激変。農作物が育たず、水も枯渇する憂き目に遭う。守護に付いていた武官とその配下達に『ドアクダー四天王』、『ドアクダー七人衆』として悪心を吹き込み魔人へと変貌させ、山へも攻略させない様に一層毎に劣悪な環境へと変えた。『ドアクダー』自身は虹を逆流させ、更なる邪悪さを得ようとしていた。
本来の世界へと平定させるには『七つの神器』と云うべきアイテムが必要で、それらを駆使して次の『界層』へ昇る手掛かりを見つけ出して、結界で封じられた『虹の橋』を渡らなければならない。当然、各地には魔人が支配者になって住人達を酷使させているので救わなければならないが、これも魔王退治の下積み経験を重ねる手っ取り早い方法でもある。
界層間の行き来は『虹の橋』によって行われるが、第六、第七界層間には元から存在しない。これは最高神を守護する最終防衛手段であり、初めて訪れた際は『試練聖域』へと落として四つの試練を試し、その者が故郷への未練を断ち切り信念を貫き真実を見抜けるか?、極限状態で難題を答えられるか?、幾度落とされても困難を諦めない強い心、悪の誘惑を払い除ける精神の持ち主なのか、謁見の資格が有る者か否かを判断させるものでもある。『魔天門』の『諦穴』に居た無数の戦士達は試練に脱落した敗残者である。七界層にはそれとは別に目に見えない結界と強烈な乱気流が漂っており、接近する未確認飛行物体が突入しようとも機体がバラバラになってしまう。『幻龍斎』は『幻神丸』を用いて直接介入し運良く流れに逆らわずたどり着いている(…が、本編ではあの様な結果になった)。『虎王』や『ドアクダー四天王』が自由に魔神や飛行艇で往来出来るのは気流の道筋を熟知しているから。
一行が向かった劇中登場する土地が全てではない。此れはほんの一部であり実際には多くの町や村が各地に点在し、大部分が本来有るべき名前が現象により改変させられている。
『魔界の者』が毎回違った方法で侵略しようと躍起になるのは、この山の地下深くに魔界と神界の通行往来を遮る『魔界の扉』が『聖龍の勾玉』により封印されており、彼らにとっては山そのものには漬け物石同然の価値でしかなく、次の上層界である『天部界』攻略への足掛かりでしかない。魔王級の者(総称して『ダー一族』と呼ばれる者達)はこれ以外にも神界との境界線をいくつも知っている為に毎回あの手この手で侵攻し続けているのである。
注※『超』では第一(浮遊岩)二(植物の蔓の上で生活)、五(大都会の盛衰)、六(一面の海)界層の世界観が矛盾過ぎる程に全く異なる為から無印中心とする。
創界山全体図
第零界層
便宜上の名称。第一界層よりも下に位置する最下層だが、住人は誰一人存在せず、『魔界の扉』が封印されている為に最も一番魔界に近い場所でもある。
第一界層
魔界力によって地震、落雷、台風等の天災の世界に変貌し神々を苦悩させる。平定させるには『神部の笛』を吹き奏でる事
神部七滝【しんぶななだき】
創界山の虹を作り出す巨大な大滝。ワタルと龍神丸は此処を通過して入山した。
フリフリ村(名農村)
ドッコイ山
ドドド村
フリフリ村の隣村。雪崩に悩まされている。
アッサ村
旭峠
双ツ龍岩
コロ湖
アップダウンシティ(たからヶ丘シティ)
グルグル村
ビシャビシャ村(陽登村)
ビュービュー村(ハード村)
中央部に位置する村。年中竜巻が発生している。
ソフト村
ヒポポタムス湖
カラカラ村(アキレ村)
西に位置する村。干ばつに悩まされている。
ガラガラ村(へそ村)
ビシビシ村(星下村)
ユラユラ村(すりばち村)
チェンチェン村
※( )内は本来の名称。
第二界層
魔界力によって上下、立場、常識、昼夜全てが逆さまになった逆転の世界に変貌し神々は難儀する。平定させるには『真実の鏡』を見つけ出す事。
ハーカタ村
ホラニーランド
アベ・コーベ市
サッカ・サマー研究所
日影オールドタウン
逆流川
ルマニア水田
ルマニア村
ゼロ・ニモの住処
第二海
龍宮島
クロスタウン
ドン・ギララの城
ツク谷
ツク谷村
カガミ湖
山並山脈【やまなみさんみゃく】
並山村【まみやまむら】
高山峠【たかやまとうげ】
デス・ゴッドの城
第三界層
カリン島に鎮座している『アッサム』の像から『極寒の剣』を四界層にあった『灼熱の剣』と取り換えた事で滝からは砂が落ち、冷蔵庫がレンジに、魔人が経営する火陰茶屋が繁盛する灼熱地獄と化した。
たいまつ砂漠
アチアチ村(アツアゲ村)
サンドリバー
ホットプレート村
マリアンネット城
ボーボー村
キャンドル峠
モワモワ村
消し炭ヶ原
ジムジャングル
ムシムシ部落
アッシッシ村
マグマドリンク工場
魔愚魔海【まぐまかい】
カッカ村
ダウンスタジアム
アッチ島(カリン島)
ソイヤ・ソイヤの城
アッサムの像
第四界層
三界層から『極寒の剣』を取り換えた事で極寒地獄になり、100m離れただけでも遭難し、冷害で作物が実らず、逆にあっても凍結して食べられず、氷柱が槍の如く降る、魂すら凍らす等で神々は震え戦いている。
北ホッケードー地方
コチンコチンシティ
ファイヤードラゴンの洞窟
コチン湖
ガチゴチ村
ツンドラドラ地帯
センニーンヶ原
イエイエクレバス
イエイエ谷
ウララ山脈
エボシ岩
カマクラ村
歯山【はやま】
ザムザム村
ドクトル湖
ドクトル・コスモの要塞
ヒエヒエ神殿
第五界層
騒音、煙害、塩害、地上げ屋、教育問題など環境汚染が広がる公害の世界で神々は虐げられている。『聖地ホーリー・ウッド』に『神樹カムロギ』の種子『ヨカッタネ』を植え付ける事。
ヒマワリ村
へドローナ工場
セリーヌの森
コバルト山脈
アサリバー
イタロウ村
万人沼
ランラン村
ハングリオンサーキットコース
コロガッテルの里
プカプカ工場
ダイオキシン街道
ドラゴンシティ
ホーリー・ウッド
南部に位置する聖地。
第六界層
魔界力によって魔法の世界に変貌し神々は翻弄されている。『千光の腕輪』をババデブーから取り戻し救世主の腕に身に付けさせる事を目的とする。
ナーニワ地方
グーグー村
オージ城
獅子の滝
エッシャ川
ジオメトリーウッド
シシカバ城
オワリ湖
マスクの森
炭焼きの森
魔神墓場【マシンはかば】
紋章岩
オレンジ山脈
ヘンデル村
モレーテル城
プラント迷図
針の森
風鈴の森
ビビデ王城
魔幻空間
第六、第七界層の間に位置する異空間。本来は『試練聖域』と呼ばれる場所で変貌前と然程変わらない。
魔道門
幻影投写機
魔風門
魔の風の谷
魔風環
風造機
魔天門
諦穴【ていけつ】
魔界門
悪辣非道【あくらつひどう】
悪心鳥居【あくしんとりい】
第七界層
初期設定では機械で埋め尽くされた世界で神々が支配されていたが、魔界の影響が最も反映されている。
蟻巣の地下迷宮【ありすのちかめいきゅう】
1度入ったら2度と陽の目が拝められない複雑な地下ダンジョン。
溶岩川
チカボッコリ遺跡
様々な現生界の遺跡が並ぶ。『白龍の神殿』にある壁画は水を掛けると地下迷宮の地図としての役目を果たす。
スチーム洞窟
チカチカ湖
地底火山
ゾロリの隠れ家
水晶の洞窟
剣山【つるぎやま】
積溶山【せきようざん】
刃岩石【はがんせき】
瘴気孔【しょうきこう】
魔神殿/聖龍殿
参考文献
魔神大集合限定版福袋付録『創界山全図』
ワタルファンクラブ会報
新紀元社『魔神英雄伝ワタル 創世伝記』