超魔神龍神丸
ちょうましんりゅうじんまる
『魔界の王アンコクダー』が駆る『魔導剣王』との長期戦闘により、『ワタル』は残っていた鳳凰・剣王・月光・白虎4つの勾玉の力を無理矢理同時に使い全ての『聖神の超力』を失ってしまう。しかし魔王の肉体を封印し続けていた『聖龍妃』より齎された白き勾玉を託されることで最終形態へと『超力変身』、神に等しい力を持つ魔神へと進化を遂げた。登場したのはアニメ本編のみでコミカライズ2編には終盤まで描かれていないため全く登場しない。
超力を統一できる白き勾玉の力によって発現した、全ての『聖神の超力』を持つ所謂全てんこもり形態。テール・スタビライザーには白虎の面影があるが、外套等の布地は皆無。
バンクも一番長く、全ての聖神が代わる代わる現れ、最後に『龍神丸』が虹色のオーラを潜り抜けて変身を果たす。このことから見ても聖神+虹龍の力を実体化させた姿と言えなくない。
本作の最強形態であるが、極限状況下で疲労した『聖龍妃』の手を離れて力を取り戻し、『創界山』中から集められた『善き心』の一部を凝縮した鎧を纏う『アンコクダー』を斬ることは出来なかったうえ『ワタル』の戦意喪失も重なり敗れるが、お互いの告白と言える言葉から自らを解放、基になった『武神龍神丸（古代龍神丸）』と化した。結果的にこの形態での活躍は皆無に等しく、魔王の強さを引き立てる役回に。しかしながら数ある龍神丸の形態の中で最強であることに変わりはなく、本来ならすべての超力を使用できる神に近い存在であり、世界を滅ぼすことも作り変えることもできる力を持つ究極の存在でもあった。
その某『リュー』を彷彿とさせるカラーリングとボリューム感は、SDを数多くてかげてきたメカデザの編成を窺わせる。過去の機体を踏襲したという言い方も出来るだろう。最終決戦2話のみの登場という事情もあり、放送当時は『超力魔神大全』化されずガレージキットや海外製品ばかりが目立っていたものの、放映20数年で初めて純国産メーカーでの商品化をされるに至った。
剣王の剣
『黒鋼の剣王』を宿す剣。天空から召喚する。本来は龍神丸を剣王龍神丸へと『超力変身』させる武器だが、こちらの場合は主兵装として機能する。
剣王の剣を使用していることを見ればすべての超力を使用できるはずだが、上記のアクシデントのこともあってすべての能力を使用しきれずに出番が終わっている。
武神龍神丸とも呼ばれる、金龍以前の形態。遥か過去に悪と戦ったとされる古代の戦士であり、その意思と能力は金龍を経て魔神の龍神丸へと受け継がれている。ただし過去の作品ではこのことには触れられていない。
龍神丸が人型の巨大戦士であったことは本作が初出となるが、七龍のことを考えるとやや無理のある設定と言えなくない。
