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宇宙Bの編集履歴

2024-10-22 16:34:38 バージョン

宇宙B

うちゅうびー

スーパーロボット大戦シリーズに連綿と続くヒエラルキーの一種。より正確に言えば宇宙適応Bの事

概要

スーパーロボット大戦シリーズ』は代々地形適応において

ロボットの地形適応とパイロットの地形適応の平均で算出されるのだが


地形適応Aは機体(ロボット)とパイロットの両方がAでないと地形適応Aにならない

ゆえに

宇宙Bのパイロットはどんな機体に乗り換えてもどんなに機体を改造しても宇宙適応はB以下にしかならないのである。

これが「宇宙B」である。


宇宙Aと宇宙Bの違い

宇宙Aは宇宙Bの1.2倍の攻撃力と装甲になる。それだけ。しかしその1.2倍の格差が大きいのがスパロボというゲームなのだ。

具体的な数値で見てみた場合は次の通り。宇宙Bの攻撃力が1000だとすると気力を限界の150まで上げた場合1500になる。

しかしこれが宇宙Aだと気力を限界の150まで上げた場合1200×1.5倍の1800になるのだ。

気力125の時点で攻撃力は1500となり、宇宙Bの限界である1500に並ぶ。

しかも宇宙Aはまだ気力が25も上げられるし、装甲も同様

宇宙Bである兜甲児のマジンガーZの装甲が4800だとした場合、宇宙Aは4000の装甲でゲーム中の実際の装甲は1.2倍の4800で互角になる。


これが宇宙Aと宇宙Bの覆せない差なのである。


宇宙Bの悲劇を味わった参戦作品

バランスが盛大に壊れていると専ら言われる『スーパーロボット大戦F/F完結編』を例に挙げると、


・『マジンガーZ

・『グレートマジンガー

・『超電磁ロボコン・バトラーV

・『戦国魔神ゴーショーグン

・『聖戦士ダンバイン

・『新世紀エヴァンゲリオン


と、作品単位で宇宙Bの参戦作品が多い。

また宇宙適応というものは地上戦で空中戦適応を付けてくれるミノフスキークラフトのようなフォローする手段が殆ど存在しない。

フル改造ボーナスで機体の地形適応をAにすることもできるが、パイロットの適応の悪さはカバーできない上に地形適応に問題があるのはパイロット側の場合がほとんど。終盤のステージがほぼ宇宙となる『F完結編』ではこれらの作品は強制的に戦力を低下させられ2軍落ちしやすい。

このうちゴーショーグンは主題歌「ゴーショーグン発進せよ」の歌詞に「宇宙スペースNo.1」とあるのにこの有様だったため、作品未視聴者からは「宇宙Bの宇宙スペースNo.1(笑)」などと皮肉られた。

そんなゴーショーグンだが一応擁護すると、この作品は地上戦がメインで宇宙戦を行うのは17話、20話と少なく、真吾自体宇宙が不慣れと言う事もあり真吾が自ら苦手な宇宙に出る際にはキリーとレミーは驚いていた。

その後も真吾は単独で宇宙に出る時は無く、キングアローを操縦できるケン太のサポートがあったためある意味間違ってはいないのだ。

コン・バトラーVは、原作で2度ほどと少ないながらも宇宙戦をしたことから宇宙A扱いのボルテスv(劇中空気抵抗がないとより戦闘力が上がるという説明有)と共演するたび悔しい思いをさせられる事となる。

原作視聴者に対してあまりネタにすると嫌悪・トラブルの元になる事が懸念されるので、使い所は慎重にお考えください。


ただし…

宇宙Bだからと言って全てが終わりかと言うとそうでもない。

ゴーショーグンは「挑発」「脱力」といった非常に優秀な精神コマンドが使用可能で(ただし、パイロットの精神ポイントの少なさを懸念する声も)、コン・バトラーVも「挑発」「補給」に加えて修理装置を備え、マジンカイザーは高い装甲値とHP回復能力によって十分過ぎる耐久力を発揮し(※要気力)、エヴァ初号機はシンクロ率によってニュータイプ超えの回避率を誇る等、最大火力以外の点を評価する人も多い。

この中でもサイバスターは宇宙Bだが、終盤でも通用するMAP兵器サイフラッシュがある上に精神コマンドも稼ぎに便利なラインナップなため、宇宙Bだろうと使った人は多いだろう。

現在では「宇宙Bは産廃」と言い出すとほぼ笑われるので注意(少なくとも全く使い物にならないわけではないため)。


とはいえ、やはり『F完結編』での扱いを問題視してか、その後の作品では以前の作品では宇宙Bだった面々も宇宙Aになることが多くなったり(近年の作品では基本的にスーパーロボットはパイロット込みで大体宇宙Aである)、適応Bのマイナス補正自体も半分の-10%に緩和したり(さらには装甲は補正対象外になったり。なお、近年ではAより上のSが存在しており、B~Sで大体昔のB~Aと同程度の差になる)、強化パーツ「スラスターモジュール」やアダプター系の登場で宇宙適応を補強したり、そもそもパイロットの養成によって宇宙適応を上げられるようになったりと劇的に改善されている。あと携帯機シリーズや『30』ではパイロット側の地形適応がなくなった(つまりロボット側の地形適応のみで地形適応を参照)。


ところが…


歴史は繰り返す

『F/F完結編』から10年以上が経過してから登場した『スーパーロボット大戦Z』『スーパーロボット大戦K』では

宇宙に出た参戦作品が少ないせいか作品単位で宇宙Bというのが多い。

簡単に言えば、

・『戦闘メカザブングル

・『マジンガーZ』※1

・『神魂合体ゴーダンナー!!』※2

・『OVERMANキングゲイナー

・『ガン×ソード』※3

・『機獣創世期ゾイドジェネシス』※4


※1…強化後のマジンガーZは宇宙A

※2…コスモダイバーは宇宙Sだが、スポット参戦でしか登場せず宇宙で戦う機会が無いため無意味

※3…隠しユニットのサウダーデ・オブ・サンデイは宇宙A 『スーパーロボット大戦T』では作品機体はAに修正されている。

※4…レインボージャークウインドと隠しユニットのバイオプテラは宇宙A


は※で紹介したユニットを除けば全て宇宙Bである。

しかもこれらの作品は7割方序盤参戦である。

本格的な宇宙ステージは『K』『Z』共に中盤以降だがその頃には『機動新世紀ガンダムX』『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』『ガイキングLEGENDOFDAIKUMARYU』『電脳戦機バーチャロンマーズ』『UFOロボ グレンダイザー』といった宇宙Aの作品が数多く参戦している。

さらに『α外伝』以降の作品では『F/F完結編』とは違い宇宙Aの上に宇宙Sが存在するため更に辛い。

一応強化パーツで宇宙適性をAにすることは可能だがその強化パーツ自体が少ないためパーツの足りない1周目はフル改造ボーナスで適性を上げるか出撃ユニットを絞るか性能低下を覚悟で使うしかない。なお『K』『Z』共に最終ステージも宇宙である。

Zはさらにバザーがあるため、地形適応系の強化パーツが売り出されていたら確保し、Kも2周目以降は強化パーツの購入が可能になるため問題はほぼ解決するのは一応救いではある。

というよりZの場合はこのバザーを前提として調整していた節も見える。


その後、『スーパーロボット大戦L』では『K』より継続参戦の『ゴーダンナー』※5の面々と、『マジンカイザー』※6『エヴァンゲリヲン新劇場版』の面々が基本宇宙Bとなった(もちろん他作品にも宇宙Bの面々がちらほらいる)が、強化パーツが撤廃されたため、補強するにはユニット同士でチームを組んだ時に宇宙適応ボーナスをくれるユニットと組むしかない(なおこの為にある機体が「火消しのスラスターモジュール」と頼られる存在に)。そのボーナスをくれるユニットも全体で8機(その内離脱の可能性があるのが1機、合体等を捨てる必要があるのが1機)。宇宙B組が宇宙へ行く機会は少ないとはいえ、やはり厳しいやりくりが必要となる。そして強化パーツとは違い購入解放もないので2周目以降もずっとこのままである。

ちなみに、このせいで旧グレートマジンガーが初登場時に宇宙Bで戦わされる羽目になる。


※5…『K』よりは改善されており、ゴーダンナーとブレイドガイナーは相方の機体と合体すると宇宙Aになる。ブレイドガイナーはその相方が乗り換え可能なコスモダイバーが宇宙適応ボーナス持ちなのはここだけの話である。

※6…マジンカイザーと真グレートマジンガーは宇宙A


これはやり過ぎだったと思ったのかは不明だが、さらに後の『z』シリーズ※7やVTX3部作、携帯機シリーズでは敵も味方もサイボーグだろうが人間扱いのSDガンダムだろうがみんな宇宙Aになった※8


※7…『キングゲイナー』のガチコは流石にパイロットが丸出しなので、宇宙に出る前にお役御免になるようにストーリーを調整して対応。

※8…宇宙適正は上位修正されたが作品によっては空、海適正が下方修正される機体も存在した。


で、これはこれでやり過ぎだったと思ったのか、『スーパーロボット大戦BX』では再び宇宙Bの機体が登場し始めて…

…まぁ、ヘリコプターや戦車とかが宇宙Aだと主張されても困るのも事実ではあるが。一応、前述した通り装甲が補正対象外なので改造で固くして強引に耐えきる(命中率は精神コマンド「必中」でカバー)荒っぽい運用も可能。もっとも、地形適応ボーナス持ちや前作から採用された一時的に全地形適応Sになる精神「順応」の使い手とユニットを組む事であっさり何とでもなってしまう。

あと、ディバイディングドライバーで地形適応をなんとかするドライバーおじさんも爆誕した。


また、別系統の『スーパーロボット大戦OE』では、機体適応とパイロット適応は撤廃されたものの「移動タイプ」という概念が登場。「移動タイプ・宇(宇宙)」を持たないユニットは宇宙空間での出撃や移動が出来なくなった

一応宇宙ステージでも小惑星などの足場が存在する場所なら出撃できるのだが、戦場が別の足場に移った際は母艦に乗せて運ぶ必要があり、面倒極まりない。頼みの綱の強化パーツも移動タイプを補強するものが撤廃されたのでどうしようもない。

また、長年参戦が待ち望まれていた『機動警察パトレイバー』、『ゾイド-ZOIDS-』は原作設定を重視した為に主力ユニットの殆どが「移動タイプ・地」のみという扱いになり、使えるステージが限られるため実質的な倉庫番扱いとされてしまった(…だがゾイドは最終章まで強制出撃が続くので定期的にレベル上げしておかないと厳しい事になる)。


Gジェネだと

一方でガンダムシリーズを専門に扱うGジェネレーションにも地形適性の概念が存在する。こちらでは主に移動力と回避力に影響する。


但し、スパロボとは違い適性Aを持っている機体は大抵宇宙専用機や、水中は得意だが地上は苦手といったその地形を専門とする機体がもつ事が多い。作品後半の主人公機でも適性Aが一つもないなんてこともザラ。

その地形のデフォルトのマスならAもBもそうそう変わらない移動力で動くことができる。もろに差が出始めるのはCランク以下でここまでくると行軍にも支障が出る。


Gジェネでは元々進入できない地形に進入しようとする場合、かつてはサブフライトシステムの概念があったので、SFS搭乗可能なユニットであれば乗せることで地形適応を空と宇宙にすることができた(地上に降りることはできない)。SFSの概念がない作品ではSFSの代わりにスパロボ同様のオプションパーツで地形適応を上げることができるが、元々適応値が無いユニットはオプションパーツをつけても意味がない。地形適応のないユニットを強引に進入可能とするパーツは存在しているが、高難度でないと手に入らない。

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