ヌル(MARVEL)
ぬる
劇中での活躍
漫画版
現在の宇宙が形作られた際、元々宇宙の深淵を支配していたにもかかわらずセレスティアルズから一方的に依頼されたため敵対、生み出したオールブラックで彼らの1体の首を斬り落とし本拠地とした(この場所が後の惑星ノーウェアである)。
それ以降邪神として文字通り暗躍し始めたが、エニグマ・フォースを纏った神々と戦っている最中にオールブラックをゴアに持ち逃げされ、新たにシンビオートを生み出し始めた。
西暦6世紀には2匹の怪物「グレンデル」「グレンデルの母」を使って地球に侵攻するもソーに倒され、シンビオートとの繋がり「ハイブマインド」を断ち切られてしまい、自ら創造したシンビオート達に反逆されてしまった。
そして現代、S.H.I.E.L.D.が発掘したグレンデルによる新たな超人兵士計画を始めたことを機にハイブマインドを復活させ、地球への再侵攻『King in Black』を開始。
カーネイジたち地球にいた個体を操って尖兵とし、セントリーの闇の人格「ヴォイド」を吸収、アベンジャーズやX-MENを退け、ヴェノムにもエディから引き剝がすことで勝利したが、死後の世界を司るヴァルキリーによってパワーを削られ、ソーとシルバーサーファーに苦戦。最期は2人の助力とエニグマ・フォースを得たヴェノムによって滅ぼされた。
実写版
演 - アンディ・サーキス
「スパイダーマン・ユニバース」の第5作『ヴェノム:ザ・ラストダンス』で初登場。
なお、制作陣によると、この1作限りだけの登場ではないとのことで、今後も長きにわたってヒーローたちを苦しめる存在として設定されているようである(参考)。
実際、原作におけるヌルの活躍を考えると、ヴェノムやこれまで映画に登場してきたキャラクターたちが束になって戦いを挑んだとしても到底敵うような相手ではないため、この扱いは妥当と言えよう。
なお、シリーズではヴェノムが自身の起源について「宇宙を越えた800億年のハイブ」と、ハイブマインドの存在を仄めかす発言をしている他、姉妹シリーズであるMCUにおいても、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで惑星ノーウェアが、『ソー:ラブ&サンダー』でネクロソードがそれぞれ登場しており(ただし、ネクロソードは設定が変更されシンビオートとは無縁の存在となっている)、これまでにもヌルの存在を間接的にではあるが示唆する要素が登場していた。
これらの事情から、ファンの間では「将来的にMCUと本格的にリンクすることを見越して登場させたのではないか?」との見方も出ている。
余談
実写版でヌルを演じるアンディ・サーキスは、ヴェノムシリーズの第2作『レット・ゼア・ビー・カーネイジ』にもモーションアクターとして参加していた。