概要
村上もとかによる漫画『JIN-仁-』。およびこれを原作として制作されたテレビドラマ。
漫画は『スーパージャンプ』(集英社)にて2000年9号から、当初は半年1回の頻度で2〜3話連続掲載されるシリーズ形式で連載が開始されたが、2006年13号より毎号連載を開始し、2010年24号をもって最終回を迎えた。
※本来のタイトルは「JIN-仁-」だが、pixivでは「JIN」、または「仁」タグがほとんどであり、原作の漫画よりドラマに関連したイラストが圧倒的に多い。
なお、投稿される作品の中には腐向けのものもあるため苦手な人は閲覧に注意が必要である。
ドラマは2009年にTBSによって放送され、第5話で10月期ドラマ初となる視聴率20%超えを達成。
その後も高視聴率をキープし、最終話では瞬間最高視聴率29.8%を記録。
この記録は、2009年に放送された全民放局の連続ドラマ視聴率の中で歴代最高となった。
また、作品への評価も高く、ギャラクシー賞や国内外で33の賞を受賞している。
2011年、第2期である完結編は第一期の最終話の2年後からスタートしているため、第一話までの2年間に起きたエピソードについては大幅に省略されている。
同じ時間帯にこちらも大ヒットとなったドラマ「マルモのおきて」があり、視聴率争いも話題となった。
6月26日に最終回を迎え、平均視聴率26.1%、瞬間最高視聴率は31.7%を記録し、全シリーズを通して最高平均視聴率をたたき出した。
その後「ドラマ年間視聴率TOP10」で2位を獲得し、盤石の強さを見せつけた。
また、このドラマの影響でペニシリンが有名になったのは言うまでもない。
韓国でも「Dr.JIN」の名称で韓流時代劇へとリメイクされている。
新型コロナウイルス感染症が日本でも拡大、深刻化した2020年に再放送。
虎狼狸と懸命に向き合う仁と江戸の人々が現代と重なるなどの要素、懸命に未知の病と立ち向かい、命を救おうとする作品に再び注目が集まり、平日昼の再放送とは思えぬ視聴率を叩き出した。
ストーリー
平成は東京の脳外科医・南方仁は、ある晩に謎の患者と出会い、事故で気絶し、気が付くと幕末(文久2年・1862年)の江戸にタイムスリップしていた。
医者である彼は歴史の改変を恐れながらも、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現し、この時代の人々を救おうと奔走する。
主な登場人物
- 南方仁(大沢たかお)- 主人公。平成から幕末にタイムスリップしてきた脳外科医。
- 橘咲(綾瀬はるか)- 旗本の娘で、仁に命を救われたのを機に仁の助手として看護婦を務める。
- 橘恭太郎(小出恵介)- 咲の兄で、仁に命を救われ、仁らの用心棒役を勤める。
- 野風(中谷美紀)- 仁に惚れ込んだ吉原の花魁。
- 坂本龍馬(内野聖陽)- 実在の人物。仁と意気投合し親友となった幕末の志士。
- 勝海舟(小日向文世)- 実在の人物。龍馬と恭太郎の師である江戸幕府の幕臣。仁とも親しくなる。
- 緒方洪庵(武田鉄矢)- 実在の人物。西洋医学所の頭取で仁の医療技術が広まるよう協力する。
- 松本良順(奥田達士)- 実在の人物。後に洪庵の意志を継いで西洋医学所の頭取となる。仁にも協力的。
- 楠本イネ - 実在の人物。原作版のみ登場した日本初の女医となった女性で、咲の生き方に大きな影響を与える。
- 沖田総司 - 実在の人物。原作版のみ登場し、親しくなった仁は史実において彼が患っていた結核を治療しようと奮闘する。
ドラマ主題歌
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