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大成タイセイの編集履歴

2024-12-22 01:29:34 バージョン

大成タイセイ

おおなりたいせい

メディア作品『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』に登場するキャラクターの一人で本作品の主人公。

警告

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「……何かを守れる、カッコイイ人に…僕は…!」


プロフィール

誕生日10月14日
身長162cm
血液型B型
出身地埼玉県
趣味・特技乗換案内
CV石橋陽彩/三浦千幸(幼少期)

概要


本作品の主人公。中学2年生の少年。

家族構成は父アゲオ、母ミサオ、そして10歳年の離れたイナ。規格外の天才的な才能を持つイナを除けば、ごく普通の家庭。相棒兼お目付け役としてAIビーナがいる。

実家はJR指扇駅の付近で、電車通学。私服は白シャツをインナーにしたライトグリーン系のロングシャツの重ね着、外出はベージュのパーカーを羽織る(幼少期は寒色系ラグランシャツと茶系のハーフパンツなど)。


幼少期に尊敬する姉と一緒に見た、陸送されるE5系の姿を心に焼きつけており、乗り鉄・音鉄・車両鉄・模型やグッズも網羅する鉄道ファンとして成長する(E5を運搬していた車両がエルダトレーラーと同型のため、この時点でシンカリオンを目撃している)。

メタバース内での駅舎構築を趣味にしており、乗り換えの導線や緩急接続にもこだわって三線軌条の導入を考えるなど、ビーナにも「やり過ぎ」と呆れられるほど作り込む。

ただ、ネーミングセンスは皆無に等しく、当初は自分のメタバースの鉄道を自身の名と同じ「タイセイ鉄道」と名付けられていたが、ビーナから「ダサい」と批評された。(その後も「ハイパーステーション」等色々変えていくものの。変えていくたびにダサくなっている。また、メタバース上でのハンドルネームも『ハヤブサ』と略されているものの、本当は『ハヤブサ大好き超かっこいい』だそうだ。)


姉の影響で「誰かを守れるかっこいい人」を行動理念にしているものの、人見知りかつ押しの弱さもあり、その優しさはどこか受け身で空回りしがち。鉄道関連の話題に触れると目を輝かせて饒舌になるが、スピンオフのコミカライズ『ダイブ ザ ワールド』の主役である一堂イッキ(学園初等部)に初対面で「鉄オタ」「ヒョロもやし」と言われ精神的ダメージを負うなど傷つきやすい一面もあるが、クラスメイトのリョータに精神面の内外を鍛えられた様子。

その一方で自身も鉄道ファンという尖った趣味の持ち主ゆえなのか、相手の意思を尊重するスタンスを取っており、他地域のシンカリオン運転士からも一定の信頼を得ている。

ただし気が弱く優柔不断な一面もあり、悩み出すと一人悩みこんでしまう。それゆえ有事にはビーナから喝を入れられている。


2年前に突然失踪したイナの消息の手掛かりを求め、嘗て彼女も在籍していた私立大宮進開学園中等部に転入。隣の席になったリョータに学園を案内される延長で、彼も籍を置く「学園一の弱小部」こと鉄道部に出会う。

紹介されたメタバース部室の運転シミュレーターで、シンカリオン運転士としての適性値が稼働可能域に達している事実が発覚。時を同じくして10年越しに現れた“都市伝説”アンノウンに対抗する切り札として急遽ERDAへと導かれ、この時点で唯一の運転士としてE5はやぶさへの搭乗を要請される。戸惑いながらも、アンノウンの出現によって思い出の歩道橋が損壊した様を目の当たりにし、姉との約束を胸にはやぶさに乗り込む。


姉が世界的なエンジニアから学校内でも色眼鏡で見られ、似たような立場のアカネには同情の言葉を掛けられるが、どこかネガティブな彼からの共感は穏やかに否定している。

結果的には辛勝した初陣で気絶する醜態を晒し、完全な不可抗力で破壊されてしまった歩道橋についても自分の無力さのせいだと落胆する姿で、適性値が及ばずシンカリオンに乗る事すら叶わないリョータの葛藤を意図せず刺激してしまうなど、口下手で不器用な面もある。

そうした逡巡から一度はERDAへの参加を断るも、タイセイの奮戦を労うビーナの激励と、「かっこ悪いのは失敗そのものではなく、失敗したまま立ち上がれないこと」という姉の言葉を思い出し、すれ違ったリョータへの釈明を添え鉄道部への入部届を提出した。

後にこの事はリョータが自身を見つめ直し、マイに本音を吐露した結果E7への適性を得て同じ運転士となるきっかけとなる。

アカネとは優秀な兄弟がいる共通点を持つが、前述のようにアカネが兄に抱く考えが自分のイナに対するものと異なり、当初はすれ違っていたがアカネが兄へのコンプレックスを乗り越えシンカリオンに乗る経緯を作った。

これを機に、タイセイとアカネは、一緒に鉄道の歴史を調べてまとめるほど仲良くなった。(しかし、当時調べるべきだったのは「大宮の歴史」であり、結果リョータの制止も虚しく大幅に軌道がズレた発表をする)

転入当初はリョータとアカネを苗字+君付けで呼んでいたが、以降アカネ側が名前呼びでいいと発言、2人を呼び捨てで呼ぶようになった。


悩んだ時や困った時などはイナの言葉を糧に乗り越えることが多く、イナの存在そのものがタイセイにとって非常に大切な行動原理となっている。戦うことを決めた理由も、鉄道部に入る決心をしたのも、リョータやアカネとの関係にも、姉の存在が大きく影響している。

しかし、テンとの交流からの帰り、アカネに「タイセイって……お姉さんの受け売りばっかりだなって思って……」と言われ、激しく動揺してしまうが……


姉の幻影、そして…

上記の通り、タイセイはどこか姉の言葉に縛られている面が目立つ。

尊敬する人の言葉を引用したり参考にして行動することは問題ないのだが、彼の場合は姉の言葉を鵜呑みにして言われた通りに判断・行動している節があり、アカネに指摘された際にもイナの言葉は正しいしかっこいいはずではないのか、と戸惑いながらも言い聞かせるような独り言を呟く程であった。


そもそも本作は登場人物、特にシンカリオン運転士や大成イナといった青少年格の登場人物は全員が人間的に問題点があるのが特徴であり、加えてストーリー的にも登場人物は「自分と真剣に向き合う」ことに欠けている。


そんな中、第10話の戦闘後、タイセイはノイズ混じりに「タイセイ…」と呼びかける姉の声と思わしきものを聞き取る。当初カドミチは戦闘記録には無かったと伝えるが、アガノの分析で何者かが記録を改ざんしていたことが発覚する。

またこれまでのアンノウンは何故かタイセイとイナの思い出の場所(少なくとも過去1回は訪れた場所)ばかり現れており、このことも相まって、イナとアンノウンには何かがあるのではないかという疑念が生まれ始める。




以降ネタバレ注意


















そんな時、黒い新幹線が出現。ところが今回は消えることなく、不審にも線路上で停車した。

この機を逃さずキャプチャーウォールへ捕獲された黒い新幹線だったが、突如として変形、ファントムシンカリオンとしての真の姿を現す

さらに、よりにもよって乗っていたのはイナであった

タイセイたちの攻撃をいともたやすく回避してカウンターで叩きのめすと、イナはタイセイへ非情に言い放つ。


「邪魔しないで」


ずっと探してきた姉との再会が、最悪の形で実現してしまったタイセイ。

その事実に激しく打ちのめされ、適性値が低下し、絶望に叩き落されてしまった彼は、友達であるはずなのに信頼して相談しなかったことへのリョータやアカネの非難、ファントムが起こしたキャプチャーウォールの爆発に巻き込まれたマイ、そしてそんな自分を励まそうとするビーナ……その全てから逃げ出すかのような言動をしてしまい、皆との溝が深まってしまうのだった。

何よりも信じていた姉によって、信じ合う仲間たちとの関係が崩されるという皮肉な結果を招いてしまった彼は、自分以外の4人で各地のアンノウンを倒せた結果から「僕なんて…いないほうがいいよね!?」とERDAを飛び出し、一人メタバース空間内で引きこもってしまう。


しかし、空間内に突如としてイナが現れる

タイセイは2年間ずっと心配していたこと、それなのにファントムに乗っていたことを涙ながらに問い詰めようとするが、そんな彼にイナはメタバース空間にある「人間の都合で棄てられた廃動物園」(昔タイセイを連れて行った場所の成れの果て)へと案内する。

イナは、自分の目的はERDAへの復讐であること、メタバース空間の動物園はバグのようになっており、『ERDAにいては平和は、未来は守れない』『ERDAは運転士を消耗品としか見ていない(手駒にしている)』『ERDAは使えなくなったものは(理由や関係無しに)壊れた部品のようにすぐ捨てる』などとして、一緒に行こうと手を差し伸べる。

困惑と動揺の中、タイセイは手を伸ばしかけるが……


「そうよ…私と一緒に……ERDAをぶっ壊そう…?

「……えっ?」


その表情を一転させ、彼女らしからぬ発言を見せるイナ。

タイセイは違和感を確信に変え、咄嗟にその手を払い除けた。

自分に「誰かを守れるかっこいい人になれ」といった姉がそんなことを言うはずはないと。


「姉ちゃんは…どんな苦しいことがあっても、何かを守ろうとするはずだ。ERDAを壊すなんて、そんなこと言うわけがない!!」


光を取り戻したその瞳を見て、イナは「分かってくれると思ったのに…」と、再び何処かへと去っていった。


その後、お互いに謝ってビーナと仲直りすることが出来たタイセイ。

アカネとリョータも、それぞれアサヒとマイの言葉で自分たちが辛い時に支えてくれたタイセイを今度は自分たちが支えなければならないと決意し、一刻も早くタイセイに逢うためにアンノウンを速攻撃破。大宮へ戻って彼と仲直りするべく急ぐ。

しかしその一方で、イナはファントムを経由し、ERDAに宣戦布告を行う……


変わり果ててしまった姉を止めるために、そして姉を助けるべくE5に乗って出撃する。しかし、やはり実の姉と戦うのは戸惑いを感じるも、間一髪アカネとリョータが駆け付けた。同時に信頼関係も回復した。


しかしイナは9話で「味方は誰もいない。自分独りぼっち、それでも立ち上がりなさいって、そのほうがかっこいいからって。」と教えたはずなのに、ぞろぞろ友達を連れている弟の姿を見て呆れるも

「伝わってるよ。分かってる。そう言ったあの時の姉ちゃんはかっこよかった、でも僕は、姉ちゃんみたいにはなれない。だけど…僕は立つよ。一人じゃ立ち上がれないけど、仲間が、二人が助けてくれるから、僕は立ち上がれるんだ。」とタイセイが初めて姉に言い返す。


「それに、そもそも、今の姉ちゃんは、かっこ悪いよ!!」


この言葉が呪縛から解放された瞬間だった。そして浜の判断でロックを解除されたE5のグランクロスを受けて、イナは「何さ…私に言い返したことなんか…なかったくせに…」と弟の成長を認めた。しかしイナは先ほどまでの記憶はなくなっており、タイセイもグランクロスの反動で眠ってしまった。

だがこの戦いで彼女の洗脳が解けた。実は彼女が過度にERDAを敵視していたのは何者かに組織と敵対するように偽の記憶を植え付けられていたのだった。

タイセイは姉の呪縛に己の意思で立ち向かったことで、本当の彼女を取り戻すことを成し遂げたのだった。


『何かを守れる、カッコイイ人』の何かとは?

イナを救出したものの、彼女が搭乗していたファントムは何者かに回収されてしまう。

その後もERDAで戦い続けていたのだが、その中で衝撃の事実を知る。

姉を洗脳した人物の正体、それはERDAの元・運転士にしてイナの戦友工部レイジであった。

彼はERDAの行うメタバース実験の失敗にて意識のみデータ世界に閉じ込められてしまい、終いには彼が閉じ込められた世界ごと抹消されかけた事件の被害者でもある。故に復讐者としてERDAを壊滅させようとしていたのだった。また、彼はリョータの恩人でもある。

一時はリョータもタイセイも彼が実験失敗での7年もの間閉鎖空間にお閉じ込められた苦しみと一部のERDA関係者の暴挙を知り戦えなくなってしまうが、そんな二人の分をフォローしようとしたアカネが負傷したことでリョータは吹っ切れレイジを止めるために戦う決意を固める。

そしてイナは相手が同期で戦友で事情も知る。だがそれでも彼のやり方を『カッコ悪い』と否定。彼女もまた、レイジと戦う意志を固めていた。


だがタイセイは?

ここに来て元々の自分の心情に大きく悩むことになる。『何かを守れるカッコイイ人の何かとは何か?』

この緊迫した状況に一人の来訪者が大宮を訪れる。梔子モリト、元はタイセイのネットでの鉄道ファン仲間であり、今は共にシンカリオンで戦う運転士の戦友である。彼が直接訪れたのは預かり物があったからである。それは動画でのメッセージであった。テン

シオンツクモヤマト… 各地の運転士たちは大宮での事件を知り、そして悩み戦えなくなったタイセイを案じてメッセージを送ってくれたのだ。

そして皆の想いを受け取ったことでタイセイは自分の中で結論をつける。だがそんな時についにレイジは本格的なERDA攻撃を開始、先に出撃したリョータとアカネはガンマと共にシンカリオンSRGで戦うものの、レイジが駆るカオスシンカリオンの圧倒的な力で戦闘不能、窮地に立たされてしまう。


そこにタイセイはモリトと共に戦いに参戦、だがそこで衝撃の事実を知る。これまで戦ってきた人類の敵アンノウン。その正体はインターネットやメタバース世界の廃棄データたち。これまでタイセイたちが倒してきた相手は人類によって生み出され、人類によって身勝手に捨てられし者たちであった

そんな中、逆に問われる。なぜ戦うのかを。その理由は『カッコイイ人になりたいから』。

その問いをぶつけたレイジと理由は同じである。かつては苦しんでいる人々を、ERDAに捨てられた今はその対象は廃棄データたちである。だがタイセイは彼なりにその守る何かの結論を見出していた。


「…ボクは捨てられた動物園の惨状を目の当たりにした。レイジさんが味わった恐怖も絶望も!だから、貴方の気持ちは少しはわかるつもりです。」

レイジ「……」

「レイジさん、本当は貴方とも分かり合いたい。モリトの時と同じように!」

モリト「タイセイ!」

「でも、やっぱりあなたのやり方は違うと思う。だって、人やモリトを…傷つけた!」

レイジ「……」

「あなたが廃棄データの想いを受け取ったようにぼくは…」

「…ぼくは!」

「ぼくは仲間の想いを受け取った!そしてようやく分かったんだ!それはぼくの大切な人たちだ!ぼくはそんな人たちの大切な想いを守れる、カッコイイ人になりたい。だからレイジさん、あなたを絶対に止めて見せる!」


タイセイが出した答え、それは『大切な人たちの想いを守る』こと。共に戦う仲間との出会いを経ての結論である。そんな彼の決意をぶつけられたレイジは真っ向から打ち砕く勝負を仕掛けてくる。

ならばとタイセイとモリトは全力で受け止めるべくE5とドクターイエローをユナイトシンカリオンへと合体、最終決戦へともつれ込む。

戦いは熾烈を極めた。だが経験で勝るレイジには一歩及ばずユナイトシンカリオンは大きく損傷、操縦する運転士二人も意識を失ってしまう。

だがそこにイナが訴えかける。実は彼らが戦っている間、内部から攻撃せんと彼女はテンダーのメタバース内に突入してのだが、そこで見たのは廃棄データたちの墓標。そこで気づいたのだ。すでにレイジは自身の復讐よりも無念に苦しむ廃棄データたちの心を救うために戦っていたのである。

だが、その会話で意識を取り戻したタイセイは一人でユナイトシンカリオンを動かし、負担を省みずユナイトグランクロスを発動。カオスシンカリオンは大きく損傷し戦闘不能に、そして戦いと大技の負担でついにタイセイも倒れてしまう…



家族構成

父・大成アゲオ(CV:荻野晴朗

母・大成ミサオ(CV:松下木聖

姉・大成イナ(CV:喜多村英梨


余談

シンカリオンシリーズ初の一人称で「僕」を用いている、且つ男性声優がボイスを当てている主人公である。

名前の由来は鉄道博物館が所在する埼玉県さいたま市大宮区の地名、大成町から。鉄道博物館駅の開業当時の駅名も大成駅で、2007年に改名後も副駅名として「大成」の名前が残っている。

誕生日の由来は鉄道の日,1872年10月14日(明治5年9月12日)、新橋-横浜間に日本で最初の鉄道が開業した事を記念して制定された。

ちなみにシンカリオンの歴代E5運転士は全員誕生日が10月である。


彼が初めて撃退したアンノウン出現場所にして思い出の歩道橋は円阿弥北の交差点ではないかと予想されている。


野暮かもしれないが、「大成」は「たいせい」とも読めるため、仮に漢字に直した場合タイセイの名前は「大成大成」という同じ漢字を繰り返しただけのものになってしまう……?

……なんてことは、恐らくないだろう……。

ちなみに前作までの主人公である「速」「ハヤ」トや「新」「シン」も、読みを変えると同じ漢字になるものが名前に含まれているという小ネタがある。


関連項目

シンカリオン_チェンジ_ザ_ワールド

シンカリオン_ダイブ_ザ_ワールド


速杉ハヤト/新多シン:前作までのE5運転士。主人公故の宿命か、3人揃ってオタク且つきょうだいが女性である


王道遊我:中の人繋がり。同シリーズのフォールデン・アカネ海風ツクモとは同じ遊戯王シリーズの中の人繋がり関係でもある。

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