概要
神奈川県立川崎高等学校卒業。生家は建築業。青年演劇研究所(1959年)、青年プロダクション、劇団東芸(1964年)を経て、死去するまではマウスプロモーション所属だった。神奈川県川崎市出身。妻は同じく声優の野沢雅子。義父は画家の野沢蓼洲。
役柄
1961年1月15日に放送されたNHK成人の日特集テレビドラマ『浅春』で初主演をするなど、テレビ草創期から俳優、声優として活動。
特撮作品では顔出し出演をしており、初代『仮面ライダー』第54話に海蛇男に殺される奥山村の駐在員役で出演。
声優としては貫禄のある声から、年老いた人物や村長などの威厳ある地位の高い役などを担当することが多かったバイプレーヤーでもある。代表作にはアニメ『おじゃる丸』の小林茶、『ONEPIECE』のトト、『鋼の錬金術師(2003年版)』のグラマン、『BLEACH』の山本元柳斎重國、『ひぐらしのなく頃に』の公由喜一郎役など。映画「リーサル・ウェポン」シリーズのエド・マーフィー役などの吹き替えも担当した。
「プリキュアシリーズ」の第7作目である『ハートキャッチプリキュア!』の人形劇ミュージカルショー『ハートキャッチプリキュア! ミュージカルショー~うたって おどって みんなのハートをキャッチだよ!!~』では家臣役を担当していたが、そのアニメシリーズ本編には出演していない。
深見東州監修の「アニメ神頼みシリーズ」では老人や長老、『ミラクルサイキッカーSEIZAN』では科学者を担当で前者は『忍たま乱太郎』の新野洋一や『おじゃる丸』の小林茶、ゲゲゲの鬼太郎の長老、甲虫王者ムシキングの長老、後者はスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズ、プリキュアシリーズ、ガンダムシリーズの科学者(モブキャラ)のような雰囲気でもある。
野沢雅子との運命的な出会い
劇団時代に塚田は普通免許所有しており、当時(1965年以前の取得者)はバイクも乗れたのでバイクを乗っていた。
しかしある日塚田はバイク事故を起こす。野沢によるとこの事故は役者仲間とともに塚田の事故現場を目撃。絶対に助からないだろうという程の大事故だったという。実際大怪我をしていたが奇跡的に回復した。
その後、野沢雅子とNHKのドラマのリハーサルで再会、とはいえこの時はお互いのことをよく知らなかった。その後、野沢が同番組のプロデューサーの薦めで劇団東芸に入団し、ある時の舞台の稽古中にたまたまバイク事故の話になる。すると、ひとしきり聞いた塚田が「その時の事故で転がっていたのが自分だ」と明かし、野沢は絶対に死んだと思っていた運転手が生きていたことに大層驚いたという。
そのため野沢はこの出会いを運命的なものだと語っており、その後紆余曲折あって結婚。もし事故現場に遭遇しなかったか、或いは塚田が事故で助からなかったら野沢の声優人生が違ったものになっていたかもしれない。
晩年
2005年から肝臓病を患い、心臓病、腎臓病も併発するなど内臓を悪くしてから入院や通院を繰り返す、好きな酒を止めなければならなかったり、食事制限があったという。病気療養のため2011年頃から体調不良を理由にレギュラー番組を降板している(後任・代役は注釈通り)。ただ塚田と共演してた仲間も時々、彼のところへお見舞いに行ってた。
一人で外を歩かせると道中で何があるかわからない(容態急変)ため、自力では出歩かせないほど弱っていたそうである。ただ病気療養の最中でも人と会う時は元気な姿を店、亡くなる年の2014年の正月も元気そうに振舞っていた。しかし2014年1月27日に神奈川県横浜市の自宅で死去。75歳没。死因に関しては公表されていない。
なお、この10日前に加藤精三が、同日に永井一郎が死去しており、声優界は相次ぐ訃報に深い悲しみに包まれた。また野沢はメディアの取材に応じ、夫とは最高の人生だったと述べている。
通夜・葬儀には戸田恵子、山寺宏一、『おじゃる丸』キャスト、『BLEACH』キャストを始め声優仲間や関係者が参列し、ブログやSNSで追悼の意をコメントした。
本文章の参考資料は妻である野沢雅子が主宰を務める劇団ムーンライト・劇団員日記(2014年2月1日付)より。
主な出演作品
新野洋一(初代)@忍たま乱太郎※1 | トト@ONEPIECE | 山本元柳斎重國(初代)@BLEACH※2 |
グラマン@鋼の錬金術師(2003年版) | 公由喜一郎(初代)※3@ひぐらしのなく頃に | 川神鉄心@真剣で私に恋しなさい!(ドラマCD版、PS3版)※4 |
藤堂俊助(画像右)@勇者警察ジェイデッカー | 大原四十郎(初代。画像左)@クレヨンしんちゃん | けんちん和尚@それいけ!アンパンマン |
イラスト無し
長老、老人、一平の父親@アニメ神頼みシリーズOVA
科学者@ミラクルサイキッカーSEIZANOVA
※1 後任は長嶝高士(病気療養に伴う降板後に制作された第20期以降)。
※2 後任は高岡瓶々(ソーシャルゲーム「Brave Souls」以降)。
※3 死去後に制作のひぐらしのなく頃に業では山野史人が担当。
※4 病気療養に伴う降板後に制作されたテレビアニメ版では高岡瓶々が担当。