基礎データ
全国図鑑 | No.0112 |
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ジョウト図鑑 | No.207 |
ホウエン図鑑 | No.170 |
シンオウ図鑑 | No.187 |
コーストカロス図鑑 | No.051 |
ガラル図鑑 | No.265 |
ヒスイ図鑑 | No.121 |
英語名 | Rhydon |
ぶんるい | ドリルポケモン |
タイプ | じめん/いわ |
たかさ | 1.9m |
おもさ | 120.0kg |
とくせい | ひらいしん/いしあたま/すてみ(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう/りくじょう |
※ひらいしん:でんきタイプの攻撃を自分が受ける(また、タイプ相性で無効化しない場合「とくこう」が1段階上がる:第5世代~)。
※いしあたま:反動を受ける技を使ってもダメージを受けない。
※すてみ:反動を受ける技の威力が上がる。
進化
サイホーン→サイドン(Lv.42)→ドサイドン(プロテクターを持たせて通信交換(LEGENDSアルセウスでは使用))
概要
第1世代(『赤・緑・青・ピカチュウ』)から登場している古参のポケモン。
サイホーンがLv42で進化する。進化したことで四足歩行→二足歩行になり、知能が発達した。
尻尾の一撃でビルをも突き崩し、角でダイヤモンドをも突き破る高い攻撃力と、マグマの中でも平気で過ごし大砲の弾も通じないほどの防御力が魅力(以上、ポケモン図鑑より)だが、実際には鈍足で特防も脆い。サブウェポンとして採用率の高い「くさむすび」は天敵。
覚える技のレパートリーは豊富なものの、鈍足なため繰り出せる相手は熟知しておく必要がある。
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
105 | 130 | 120 | 45 | 45 | 40 | 485 |
初代での性能
初代ではレベルアップで覚えられる技が非常に貧弱であり、主力技である「じしん」どころかノーマルタイプの技しか覚えなかった。
ラストバトルでライバルがサイドンを使用してくるのだが、その技構成ですら散々なものであった。
- 第1世代では素早さ依存で鈍足のサイドンでは役に立たない「つのドリル」。
- 特殊な型以外では通常序盤でしか使わないであろう「にらみつける」。
- しかも「にらみつける」と効果が全く同じの「しっぽをふる」を覚えさせたまま。
- 唯一の攻撃手段はというとタイプ不一致かつ乱数技の「みだれづき」。
――といった酷いもので、大した脅威にはならず、プレイヤーの印象に全く残らない不遇ぶりであった。
そんな扱いでも開発コードは堂々の1番。設定上ではミュウが最初のポケモンでも現実ではコイツが最初のポケモンである。
また、初代151匹中最も物理耐久が高いのは実はパルシェンでもイワークでもなくコイツ。
防御種族値は大きく引き離されているが、HPが高いため実際はこれらをわずかに上回る。
一応サイドンの名誉のために言っておくと、第1世代当時の公式大会のニンテンドウカップ99では決勝進出者12人中2人が決勝大会で使用していた。また、VC版第1世代環境では「ふぶき」が使えることが重視されてゴローニャに取って代わって1軍いわ枠として活躍。
サイドン先生
そんなサイドンだったが、ルビー・サファイア以降のバトルタワーで登場するサイドンは今までの鬱憤を晴らすかのごとく大暴れであった。
博打性の高い「せんせいのツメ」と「つのドリル」を所持しており、通常の確率ではあり得ない程連続して発動するといった現象が起こったのである。
ほぼ必中かつ先制攻撃化した一撃必殺技を武器に、連勝を重ねてきた多くのプレイヤーを絶望させた。
他にも、追加効果3割で怯んで動けなくなる「いわなだれ」を「せんせいのツメ」と併用して使用。
見事に怯んで反撃を封じられると言った報告事例も多く、一方的に虐殺されたと嘆くプレイヤーが大量発生。
また、ファイアレッド・リーフグリーン版でのラストバトルでも悲惨な技構成が改善され、此方の素早さを下げてから「じしん」を仕掛けるスタイルに設定された。
特にエメラルドにおいては登場する4個体全てが「せんせいのツメ」を所持しており、その中の3個体が「つのドリル」を習得しているという徹底ぶりである。
いつしかこれらの行動を起こすサイドンは「サイドン先生」としてプレイヤーから畏怖の対象になっていったといわれている。
なお、CPU有利な事が連続で発生することをタワークオリティ(フロンティアクオリティ)と言う。
英達と裏切り...そして
元々高かった攻撃に一層の磨きをかけ、新特性「ハードロック」での耐久力の強化により不遇であった「いわ」・「じめん」界に衝撃を与えた。
強力な攻撃を当てる前に沈む事が問題だったのであり、耐久力を得たドサイドンは他の同タイプとは一線を画す事になる。
しかし、それは同時に初代不遇岩・地面ズ(サイドン・イワーク・ゴローニャ)の完全な瓦解を意味する物であった。
金銀で鉱石系タイプに「はがね」が追加され、その流れでイワークがハガネールに進化してグループを抜けた。
その後、岩・地面の双璧(通常技のサイドンor大爆発のゴローニャ)となっていた状況でのサイドンの進化は、
皮肉にも初代から凌ぎを削ってきた両者の上下関係を完全に固定させる結果となってしまったのである。
かくして、ドサイドンは「先生」と敬われ、ゴローニャは「ゴローニャ(´;ω;`)カワイソス」と哀れまれることとなり
無邪気に喜ぶドサイドンの影で『裏切り』の恨みを岩に刻むゴローニャという関係になってしまった。
しかし時は流れ第5世代『BW』…
好敵手は自分とは異なる道筋を歩み、再び肩を並べる事となる。
こちらも「しんかのきせき」の登場で新たな戦法を手に入れたが…
さらに第7世代『SM』では、ライバルがまさかのじめんタイプを投げ捨てるという暴挙に出たのであった。
余談だが、サイドンにドサイドンの特性である「ハードロック」が解禁されないのは、"しんかのきせき持ちハードロックサイドン"というバランスブレイカーな要塞ができるからだという考察もある。
使用トレーナー
ゲーム版
- サカキ:ロケット団ボス/ジムリーダー(カントー)
- グリーン:初代ライバル/カントーチャンピオン(カントー)/ジムリーダー(カントー)
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※1
- イブキ:ジムリーダー(ジョウト)※1
- シバ:四天王(ジョウト)※1
- ゲン:ポケモントレーナー
- マサヒコ:サイドンマスター
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- カツラ(無印58話)
- サカキ(無印63話)
- サユリ(無印80話)
- 調査団のジョーイ(無印89話)
- ジギー(無印103話)
- エリコ(無印204話)
- トシヤ(無印272話)
- 研究員(DP50話)
- 設計士(DP57話)
- ロケット団員(BW96話)
- ムサシ(新無印40話のロケット・ガチャット)
漫画版
グリーン(ポケスペ)
キョウ(ポケスペ)
サカキ(ポケスペ)
番外作品
『ポケダン』
上記の図鑑文の「マグマの中でも平気で過ごす」の設定に則ってか、ほのおタイプとグラードン以外では珍しい「マグマの上をやけどせずに普通に進める」移動能力を持っている。これは進化後のドサイドンも同様(逆に、進化前のサイホーンの移動タイプは通常である)。とはいえ、ほのおタイプの技によるやけどは普通に受けるので注意。
『ポケモンレンジャー』
第1作から進化前を差し置いて登場。最初の登場はゴーゴー団に操られて暴れまわるというなんとも言い難い扱いをされたが、クリア後はジャングルの遺跡に出現するようになる。フィールド技もこわす×3であり、大抵のこわすアイコンの障害物は破壊してしまえる。主な攻撃方法はとっしんと岩石投げ。
バトナージではかざんのどうくつとアンヘルタワーに出現。こちらでは岩石投げはオミットされ、とっしんとあばれるが主力に攻撃してくる。光の軌跡では最終進化系のみが登場する為、事実上のリストラとなった。
『ポケモンGO』
- 初代組なので実装当初から存在するが、当初はCPも低くさほど注目されなかった。
- ところが2016年11月22日、突如CPが上方修正され、何と全ポケモン中トップ10に入る超絶戦闘力の持ち主となった。(ゴローニャにもいえることであるが)原典、特に初代環境から考えれば比較にならないほどの大幅なパワーアップを遂げた大出世ポケモンといえる。
- いわ技・じめん技共にジム常連のポケモン達に刺さりやすく、かつ相手のノーマル技(特に「はかいこうせん」)も今一つになることから、鍛え上げればジム戦の強力なお供として、またジム防衛の要になること間違いなし。でんきタイプに滅法強いのも原典と同様で、鍛え上げればサンダースやライコウとの戦いでも大活躍してくれる。「ストーンエッジ」を覚えさせれば、ひこう持ちのサンダーに対してもある程度は対抗可能になる。
- ……反面、みず・くさに弱いのは相変わらずで、特にシャワーズやオーダイルなどを持ち出された日には……
- また、いわ技のノーマルアタックを覚えてくれない上に全体的な攻撃速度も遅いので、単にいわタイプのポケモンとして見る場合バンギラスやゴローニャの方に軍配が上がる。どちらかといえばいわタイプがついたじめんタイプとして考えた方がよいだろう。
- レイドボス
アニメ版
無印編
- カツラのサイドン
- 無印58話でジム戦で使用。サトシのリザードンは自ら場外に出て寝てしまった為サイドンの不戦勝に。しかし、ピカチュウに角に「かみなり」を落とされ敗北した。
- サカキのサイドン
- 無印63話でムサシが代理として使用したがサトシとバトルでピジョンに敗れた。
- 無印80話
- サトシを破り6回戦に進出したヒロシの対戦相手・サユリが使用していた。
- 無印89話
- カブトの化石を調査、発掘に来た調査団の団長をつとめていたジョーイのポケモンで登場し、ゴーリキーと共に発掘の手助けを行っていた。
- 無印103話
- サトシとのジム戦では使っていなかったが、ジギーのポケモンで登場している。
- 無印204話のなみのりサイドン
- 湖の周辺に生息する『なみのり』を覚えたサイドン。岩山を掘っていたエリコは大きくて固い岩盤を砕くことが出来、上から滲み出る地下水にも耐えるであろうなみのりサイドンをゲットしようとしていたが、返りうちにあっていた。それでもめげずにしがみついてくるエリコの根性に負けたサイドンはエリコの再戦を受け入れ、最後はパートナーのマリちゃん(マリル)のアイアンテールが決まり、エリコはついになみのりサイドンのゲット。エリコはさっそくサイドンの力を借りて岩山を掘り、無事トンネルを完成する事ができた。
- 無印272話
- ジョウトリーグシロガネ大会優勝者・トシヤが手持ちにしていた。
DP編
- DP50話ではヨスガスタジアムで開催されたタッグバトル大会1回戦Hブロックで、サトシチームと当たったチームの研究員が「なみのり」を覚えたサイドンを手持ちにしている。
- DP57話では設計士のポケモンで登場
BW編
- BW96話でロケット団員が使用していた。
新無印
- 40話でロケット・ガチャットから排出され、ムサシが使用(上記の通り、サイドンは2度目である)し、サンダー戦でサトシ達と共闘。特性は『ひらいしん』ではないらしく、サンダーのでんき技が他のポケモンにヒットしていた。
その他
無印 | 42話・65話・104話・228話・265話 |
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AG | 116話・129話・130話・176話 |
DP | 33話 |
新無印 | 74話・90話・136話 |
劇場版 | 時を超えた遭遇・波導の勇者・ディアルガVSパルキアVSダークライ・キミにきめた! |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
グリーンのサイドン
第3章でトキワジムを襲撃した際にグリーンに捕獲された。
ジムリーダー対抗戦ではグリーンの師であるシジマのポケモンと交戦し、相性の悪さを覆して勝利する。
第9章のシルバーによる回想シーン内で、「プロテクター」を持たせて交換することでドサイドンに進化。シルバーのリングマが5章終盤の騒動からサカキと共に3年以上も行方を眩ましていた為、シルバーの戦力の為に一時的に貸し与えられた。
- キョウのサイドン
- 第1章でオツキミ山でレッドとの対決に使用。薬の投与によってサイホーンから進化しピカ(ピカチュウ)を圧倒するが、ピカが電撃で切り取った岩壁に押し潰された。
- サカキのサイドン
- 第1章で「最後のジムリーダー」としてレッドとのバトルに使用。かつてレッドがサン(サンド)を使って行った「足場をくずす」作戦を真似て、「じわれ」で窮地に追いやっている。
余談
R-18投稿数ネタ
一時期はケモナー人気を誇るとされる哺乳類型ポケモンの中でもR-18イラスト投稿数が少なかった為、サイドンよりR-18投稿数が少なく、かつ知名度の高いコンテンツのキャラクターがいると度々比較された(例えば艦これ界隈では古鷹、型月界隈では藤村大河が話題に挙がったが、現時点では古鷹が彼女らを大幅に超えた投稿数を誇る)。これを一部の人々はR-18人気を推し量る為の指標…その名も『サイドンライン』と呼ぶらしい。
しかしながら、サイドンがR-18最下位というわけではないので注意。投稿数でいうと進化前と進化後がはるかに下回る。
ちなみにコイルは約200件以上ヒットする…な ぜ な の か。
無論、R-18ネタなので話題に出す際には気を付けよう。
関連イラスト
関連タグ
0111.サイホーン→0112.サイドン→0113.ラッキー
同複合タイプ
通信進化
その他
- シド(ブレスオブザワイルド):英語版での名前の発音が「サイドン」である。
- 妖精騎士ガウェイン:サイドンと身長と体重が同じと話題になった人型のキャラクター。