概要
Facebookにおいて閲覧した投稿、動画、画像を評価・判定するためのシステム。
また、ほかのサイトにもFacebookに連動したいいね!ボタンの設置が可能で、ユーザーがFacebookにログインした状態でサイト上の「いいね!」を押すと、Facebookにも投稿され、そのサイトをFacebook上で評価したことになる。
このシステムは他のSNSに大きな影響を与え、Facebookの成功以降、同様のシステムを採用するSNSが増えていった。
さらにはGoogle、Youtube、Yahoo!など、厳密にはSNSではないプラットフォーマーとしてのサイトにも似た機能が用意され、SNSとしての役割も持ちあわせるようになっていった。
pixivでも、2017年4月10日より、従来の10段階評価での点数方式から「いいね!」方式に変わった。
これまでの総合点は全て消滅し、過去の評価回数がそのままいいね!の数に変換されている。
なお本記事の「いいね!」は残念ながら本稿執筆時点で0である。
弊害
前述のとおり、本来の目的は「SNSの投稿内容の他者からの(きわめて漠然とした)評価を数字として視覚化して客観視させる」ためのシステムである。
しかし、現実にはフォロワーからの賞賛の投影としてみられ、不特定多数から承認欲求・自己肯定の代替として扱われるに至ってしまっている。
この結果、創作や自己発信のための場であるハズのSNS界ではとにかくいいね!を稼ぎまくろうとする手段の目的化が進行してしまい、このためにイタい言動や迷惑行為を多発させる輩が急増し、バカッターに替わる新概念としてインスタ蝿が生み出されるまでになった。
風刺成分が強めであったアニメの6期鬼太郎では、こうような事情を投影した湊クリスティーンというゲストキャラが登場。作中では「周りに「いいね」されなければ自分には価値が無い」と言い切り、最後には他キャラクターへの嫉妬から殺人未遂まで引き起こした。ちなみに、登場回の題名は「SNS中毒VS縄文人」。 なんというパワーワードェ…
さらに、こうしたある種の中毒者のおぞましい実態をテーマにした『ゴミ屋敷とトイプードルと私』という作品も制作されている。
また、ネガティブな内容に対していいね!を付けるのは何か違うと思うユーザーも少なくないためSNSによってはいいね!ではなく内容に適した絵文字が用意されている事もある。
注意喚起
繰り返すが、本来このシステムは自己顕示欲の手段ではない。
ご利用は計画的に……
関連タグ
おっ、そうだな:実際のところ、本来の意味合いはこんな程度である。