「そうだけど…でもあのボルダーは不思議な岩なんだ」
概要
原作には登場しない、第5シーズン「いわのボルダー」に登場したTVシリーズオリジナルキャラクター。
はるか昔からソドー島の山の上にひっそりと(とてもそうは見えないが)鎮座している不自然に丸く、巨大な岩。
苔に覆われているがよく見てみると表面にゴードンにそっくりな顔が浮かび上がっている。
活躍(?)
ある日、彼(?)が鎮座する山に岩を採掘しようと作業員が集まり、削岩機のサンパーが山を削り始めた。誰もボルダーのことは気にしなかったようで、ラスティーだけが怖がっていた。
次の日も作業は進んだが、前日の雨で地盤が緩んだのか突然崖から落下し、すぐ近くにいたラスティーの方向へ転がりだした。まるで意思があるかのように転がり、ラスティーが待避線を使って避難すると、走行中のスカーロイとレニアスを追い回し、両者を大いに恐れさせ、最後にはパーシーがいた操車場の機関庫に突撃し無茶苦茶に破壊・炎上した。
その後トップハム・ハット卿立ち合いのもと、山は閉鎖することとなり、ボルダーは操作場近くの丘に移された。
彼(?)のため息はかつていた山の頂に届くと、ラスティーはそう信じているが…本当かなぁ?。
製品化
TVシリーズでは1話のみの登場だったが、そのインパクトゆえか何かと製品化の機会に恵まれたキャラクターである。
カプセルプラレールでは情景部品の岩山の付属品として登場。そのサイズはとても小さく突起が付いている為、追跡場面を再現するのは絶対不可能であったが、2017年に発売された「いわのボルダーとレスキュー隊編」ではサイズがカプセル並に大きくなっており、別売の岩山トンネル頂上に鎮座させる以外にも底面に台車及び連結器が内蔵されているためレール上を走行可能となり本編の追跡場面を再現する事が可能となった。
また、2022年6月に発売された「きかんしゃトーマスともだち図鑑 高山鉄道と採掘場のなかまたち編」では後者のカプセルサイズのボルダーの他に、ボルダー同様「いわのボルダー」のみに登場したキャラクターである採石機械「サンパー」、そして本編でボルダーに標的とされたラスティー、スカーロイ、レニアスが収録されており本編の精密な再現が可能となった。
プラレールでは二度製品化されており、最初は情景部品としてサンパーとセット販売で登場。ストップレールと一体化しており、車両を停車させると岩山頂上のボルダーが動くというものだった。そして月日は流れ2019年、「にげろ!トーマス!ボルダーのゴロゴロ山セット」として奴は再び製品化された。「にげろボタン」を押すとぐらぐら橋にひっかかったトーマスが出発し、「にげろボタン」を指から離すとボルダーが転がってトーマスを追いかけるというプレイバリューのある製品となっている。
そのほかにもトラックマスター、木製レールシリーズでも製品化されたが、トラックマスターでは何故か、人形劇本編で一切関わりのないジェームスとセットでの販売がされている。また、木製レールシリーズではミスなのか、オリバーとセットで発売された。
余談
・「ボルダー」(Boulder)は英語の一般名詞で「丸い大きな石」という意味。
・舞台であるイギリスに存在した古代ケルト文明では岩などの自然物を崇拝する習慣があり、ひょっとするとあの山は一種の聖域でボルダーは御神体だったのかもしれない。
・ボルダーが登場した「いわのボルダー」は、実は撮影の際にNGテイクがかなり多かった話でもある。特にレニアスを追い回すシーンの撮影では、多数のNGテイクが存在し、例えば、
- ボルダーがレニアスに衝突し、レニアスの顔が取れてしまった。
- レニアスを追い回していたボルダーが何度もレニアス高架橋から落ちてしまう。
といったNGテイクが存在している(以下の動画の33:44~34:11を参照)。