概要野郎~っ
『あしたのジョー』で主人公・矢吹丈が同門のマンモス西に対し発した台詞。
誤解されがちだが、「うどん野郎」という台詞は西がうどんを隠れ食いしている際ではなく、それより後に発せられた台詞である。
詳しくは後述にて。
事の発端野郎~っ
本来ヘビー級の体格がある西は、ジョー以上の激しい減量を行わねば、当時JBCの最重量ランクだったミドル級でも戦えなかった。しかし西はその減量を苦に夜な夜な丹下ジムを抜け出し、夜泣きそばの屋台に逃げ込んでは、うどんを食べるという生活に明け暮れていた。
ある夜にその姿を目にしてしまったジョーは情けなさと裏切られた気持ちで堪忍袋の緒が切れ、西を殴打。その結果西は鼻の穴からうどんを出しつつ「ジョー…わいはあかん…ダメな男や…」と泣きだし、ジョーは「そうさお前はダメな男さ。男のくずさ。恥を知るがいいぜ!」と罵るのであった…。
このシーンはプロボクシングの世界の過酷な現実を表す重要なシーンではあるのだが、西による鼻うどんや後述する「うどん野郎」という台詞のデカすぎるインパクトもあって、後発の作品でもよくパロディのネタにされ、『あしたのジョー』を振り返る際には必ずと言っていいくらい言及される。
台詞の登場野郎~っ
力石の死後、失踪したジョーはなんやかんやあって丹下ジムに戻ってくる。
しかし、ジョーは相変わらずいたたまれない様子であり、再びジムを出て行こうとする。見かねた西は、ジョーに活を入れるべくわざとケンカを吹っ掛ける。ジョーはしつこく殴りかかってくる西に対してこう叫んだ。
「調子に…乗るんじゃねぇこの…、うどん野郎~っ!」
その後、西は川へ転落。ジョーは再び失踪するのであった。
なお、うどんネタはこの台詞が発せたれた直前だけではなく、その後もジョーや西自身からもちょくちょく出てくることになる。