ここでは、ゲーム用語(?)の「うわーだめだー」について説明する。「アリだー」とは意味としては似たようなものかも。
世界最強の概要
「うわーだめだー」は物語において世界を破滅から救うべく「超精鋭部隊」であるとか「世界最強の神聖騎士団」などが仰々しく登場した後、悪役の強大さを表現するためにいともたやすく全滅させられた際の断末魔である。
一言でいうと”強そうな敵がいる”。の強そう感の演出である。実際、強大な敵に対し 正面突破を試みた騎士団の精鋭部隊が「うわー、だめだー」となる描写を事前に入れているといないとではプレイヤー側から見た敵の強さの印象が大きく異なるのである。
特にTRPGのシナリオやリプレイなどによく出てくる言葉である。と言うのもTRPGには当事者性、すなわち「シナリオの結末を左右するのはプレイヤーキャラクターであるべき」という考えが存在し、PCを差し置いてNPCが解決してしまうのは「吟遊詩人マスター」と呼ばれる悪いマスタリングの代表例とされているからである。
なお、この言葉の由来は菊池たけし氏の執筆したリプレイだと言われている。氏のかかわる作品では、毎回何らかのエリート部隊がシナリオの序盤に登場しては「うわーだめだー」と叫びながら全滅するため、「名前が登場した時点でかませ確定」として読者からのネタ扱いが浸透した為。
ただしこの台詞は吐かないのもの、スーパーヒーロー物や怪獣映画やスーパーロボット物における警察や自衛隊、リアルロボット物におけるベテランパイロット等、菊池氏以前からこの展開は存在する。『鉄甲巨兵SOME-LINE』に至っては「自衛隊では巨大ロボには勝てない。そういう法則だ」と博士が自衛隊に忠告(という名のメタ発言)をした直後に自衛隊が全滅している。