概要
母親(おふくろ)が作ってくれた、思い出深い料理や味のことである。
21世紀に入ってからは「おばあちゃんの味」などの別の言い方に取って代られつつある。
「おふくろの味」という言葉が使われるようになったのは実際には戦後であり、「おふくろの味」という呼び方に慣れ親しんだ最初の世代が孫が居てもおかしくない年齢になり、かつては「おふくろの味」でイメージされていた料理が「母親」よりも「おばあちゃん」が作るものだというイメージが強くなった頃から「おふくろの味」→「おばあちゃんの味」への転換が起き始めた、とも言える。
商品名や飲食店のメニューに「おふくろの味」が使われることもあるが、2013年に食品偽装表示が話題になった時期に「中年の男性コックが料理」したものを「おふくろの味」として売るのは適法性があるのかといういちゃもんのような記事が新聞に載ったことがある。
そもそも、ミもフタもない話だが、下記の『「おふくろの味」の代表的な料理』の中に「戦前の軍隊料理が起源」「元々は洋食屋の料理であり、家庭料理となった原因は、小中学校の家庭科の授業や一般人向けの料理学校やTVの料理番組の可能性が高い」というものが含まれているのを見れば明らかなように「おふくろの味」という概念そのものが多分にフィクショナルな代物なのである。
似たような概念は海外でもあり「ママの味」「ママンの味」等と呼ばれる。
「おふくろの味」の代表的な料理
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お袋の味:表記揺れ。