概要
子供を産んだ女性を指す。語源はmaman(お母さん、ママを表すフランス語)から。
歴史
「萌え」なる言葉なき黎明期
「萌え」対象としての歴史は意外と旧く、その言葉がまだなく、意味だけが存在していた1990年代にまでさかのぼる。
原初は諸説あるが、1つのジャンルとして確立したのは当時大手アダルトゲームメーカーだったエルフから発売された『同級生2』の鳴沢美佐子であろう。
主人公の同級生の母親であり居候先の家主というポジションでありながら、攻略対象キャラだったのである。
隆盛期に至るも……
その後若干の雌伏期を経た後、一大ムーブメントを起こしたKeyの『Kanon』の水瀬秋子で隆盛を迎える。
ただしポジション的には鳴沢美佐子に近いものがあるものの、血縁上主人公の叔母に当たり、未亡人ではあるが3親等以内の血族であるため攻略対象にはなっていない。
ちなみに「年増扱いすると理不尽なまでの報復が飛んでくる」というママンキャラの定番ネタを確立したのも彼女である。本編にそんなシーンは全くないのだが。
Leaf・Keyのムーブメントの時期には続いて『CLANNAD』から古河早苗、『ToHeart2』から柚原春夏が登場し一定のファンを獲得するも、いずれも配偶者健在で攻略対象になっていない。
ファンタジーでもママン
また、格闘ゲーム『ソウルエッジ』(『ソウルキャリバー』シリーズ)のソフィーティアがファンタジージャンルでのママンキャラとして人気を博し、現在は『クイーンズブレイド』のカトレアからママン好きに目覚める人も多い。
現代日本が舞台の日常系ADVゲームのキャラと異なり、この2者はプレイヤーキャラである事が特筆される。
ここまでの母親キャラは、ムチムチの体型や二の腕、たるんだおなか周りやお尻、などが特徴であり、それが「萌え」の対象であった。
素朴な顔立ちにムチムチな体型とかのギャップなども一部にはたまらないものがあると言われる。
かなたショック
その定石を木っ端微塵に砕いたのが、『らき☆すた』の泉かなたである。
16歳(登場時)でさえ疑わしい主人公と瓜二つの容姿でありながら経産婦でありさらには故人であり夫のほうが健在という設定にもかかわらず、ママン中毒患者を急増させたという、美水かがみと角川書店の放った恐るべき究極ママン兵器である。
なお、同作には王道的な天然系ママンキャラである高良ゆかり、外観と実年齢のギャップという点ではかなたより無体な柊みき(推定50代でエロ同人誌が描かれたキャラはロリババアの例を除けば空前であろう……)、非ロリ貧乳というバリエーションに応えた岩崎ほのかなど、ママン好きにはたまらない状況になっている。
また定石破りという点では東方projectの洩矢諏訪子も明らかなロリ系キャラでありながら経産婦である。
性格上も母親らしい言動のあるかなたと異なり、あまりママンキャラ風はしないが、それでもたまーにこのタグが貼り付けられたりする。
つうかどんだけママン好きなんだよ!
傾向と対策
新番組のアニメが始まると、主人公よりもその母親キャラに眼が行くとママン中毒への第一歩。
ママンを描く際には、薬指に指輪などを描いておくとより効果的である。
関連タグ
ジョナサン・グレーン:母親を「ママン」と呼ぶブレンパワードの登場人物。クリスマスプレゼントは忘れないであげてください。