概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第6部「ストーンオーシャン」物語序盤での空条承太郎のセリフ。
空条徐倫は濡れ衣を着せられ、フロリダ州立G.D.st刑務所に収監されてしまう。娘を助けようと承太郎は面会にやってくるが、今まで散々放っておかれた徐倫は承太郎を嫌っており、「いまさら父親ヅラするな」と突き放す。
その後、謎の敵の能力により「夢」を見せられ危うく全身が溶けかけたが、なんとか2人は面会室から脱出する。刑務所内を駆け、もう直ぐ脱出できる…というところで敵の襲撃を受ける。
実は徐倫の冤罪は、承太郎の記憶を狙う敵によって仕組まれた罠で、承太郎が面会に来ることも全て計略通りだった。襲撃者は銃を利用したスタンドを操るジョンガリ・A。ジョンガリ・Aは徐倫を狙撃した。徐倫を助けるためすかさず承太郎は時を止める。
ふと、気配を感じる。
「敵は...敵はッ! 2人いたッ!!」
この策を仕組んだ本当の黒幕にして面会室での「夢」を見せた敵は別にいた。まるで蛇のようにその敵スタンドは壁面を這う。狙いは…空条承太郎。ここでやっと、承太郎は真のターゲットが自分であることに気がつくが、もう時は遅かった。徐倫を助けるために弾丸の下に自らの身体を割り込ませ、時が動き出すとともに承太郎は被弾、「一手」遅れた。
ほんの一手を突かれ、承太郎はその黒幕のもう一つの能力スタンド及び記憶の「DISC」化を受けてしまい、スタンドと記憶を根こそぎ奪われてしまう。徐倫はジョンガリ・Aをぶちのめした後、父の異変に気づく。どうしたのか、撃たれたのかと問う徐倫に、承太郎はペンダントを手渡す。そのペンダントを持って海岸へ行けば、内蔵されている発信機をたどってSPW財団が助けてくれるから。
「おまえの事は……いつだって大切に思っていた」
今まで承太郎が妻と娘に冷たくしてきたのは、DIOの魔の手から2人を守るためだった…。やっと父の真意と愛情に触れることができた徐倫は、慌てて刑務所の窓を殴り壊し、ぐったりと生気がない承太郎を引き摺りながら外に出る。海岸に近づくとSPW財団の潜水艇が徐倫を迎えた。
歓喜の表情で振り返った徐倫が目にしたのは、力なく水面に横たわる父の姿だった。