本項では、キャラクターとしてのおむすびまんについて説明する。
解説でござんす
CV:京田尚子
第4話Bパート『アンパンマンとおむすびまん』(1988年10月24日関東地方で放送)で初登場。
流浪の旅をしているおむすびのキャラクター。一人称は「あっし」で、語尾に「ござんす」を付ける。
その強さはアンパンマンと同等と言われている実力の持ち主。
おむすびまんは元々やなせたかしの絵本『おむすびまん』シリーズの主人公であり、その後『アンパンマン』シリーズに登場した。
絵本では、おむすびやまのてっぺんに住んでいるおむすび名人のおむすびおじさんが作ったおむすびが、山から転げ落ち、命を授かり生まれたという設定。
アニメ初期ではバタコさんに惚れこんでいた(バタコさんもおむすびまんのことが好き)が、その頃から20年以上経った現在はどうなっているか不明。ただ、アンパンマンミュージアムで、本人にこの事を聞くと、赤面してしまい『バタコさんに近づけるように修行するでござんす。』というしぐさをしてしまう。
ばいきんまんなどの悪者には梅干や塩を飛ばしたり、顔を熱くして湯気を出したり、仕込み杖を杖術に使ったりして攻撃する。
なお、アンパンマン公式Q&Aコーナーで、おむすびまんとこむすびまんの顔の中の具は何?という質問があるが、アンパンマンみたいに顔をちぎって渡す事は出来ない。その代わりにおむすびまん、こむすびまん共におむすびを握って街のみんなに振る舞う事がある。おむすびまんのテーマソング『ルンルンおむすび仁義』で鼻は梅干しで出来ていると歌われている。よって中身は分からないというのが見解であろう。
アンパンマンシリーズはパンのキャラクターが多いことから、米の農家の人に配慮しておむすびまんが加入した(やなせたかし&戸田恵子『アンパンマンVSアンパンマン』)
「おむすびまんは旅人だから大人っぽい。だから、それを中和するためにこむすびまんを考えた」とやなせ氏は同著で語っている。
映画第2作『ばいきんまんの逆襲』の同時上映でござんす
タイトルは『おむすびまん』。アンパンマンやばいきんまんなどテレビアニメのレギュラーキャラクターが全く登場しない。
こまかいところ
①おむすびまんは、本編映画『ばいきんまんの逆襲』には登場しなかった。
②歌『ルンルンおむすび仁義』がOPにて流れた。この歌のセリフ部分は流れなかったが、セリフは、おなかの空いたものにわたしの顔を食べてくださいといった内容である。しかし、空腹のたぬきおにには、自分の顔も手持ちのおむすびも分け与えず、梅干しを食らわせた。
③本作の悪役は【おそろし山のたぬきおに】で、たぬきおにがテレビアニメに登場するのはずっと先である。テレビアニメとでは服装が異なり、ホラーマンぐらいの善悪両方のキャラクターで落ち着いている。
④たぬきおにの子分バットットは本作のみ登場。親分のたぬきおにに「親分」ではなく「ボス」と呼ぶように指導されているもなかなか改善できない。
⑤Aパートのヒロインは、ひとくち村のおダンゴちゃん。テレビアニメ版で登場した際には、声優も容姿も一新された。
⑥Bパートのヒロインは、ラーメン山満腹寺のエビシュウマイ、カニシュウマイ。おいしいラーメンを提供している。テレビアニメ版とは、容姿はおなじだが、仕事内容が異なる。
⑦こむすびまんは本作が初登場。翌年2月にはテレビアニメにておむすびまんのかわいい弟子として初登場する。