発言の背景
ラウラ・ボーデヴィッヒ(以下「ラウラ」と略)はドイツ軍人であり、ISについて織斑千冬(以下「千冬」と略)から学んだ。
ラウラは、ISの教官として赴任した千冬の特訓により部隊最強の座に上り詰めた。
この経緯から、ラウラは彼女を尊敬し「教官」と呼ぶようになった。
また、織斑一夏(以下「一夏」と略)に対して、千冬がモンド・グロッソ2連覇を逃した遠因を作ったことから、「教官に汚点を残させた張本人」として敵視し、彼を排除しようと画策する。
しかし、その際に起きた自身のISの暴走を一夏に救われ、その際の「お前を守ってやる」という一言がきっかけで彼に惚れてしまい、一夏のファーストキスを奪う。
その際言ったのが、「お、お前は私の嫁にする。決定事項だ。異論は認めん!」である。
この一言でラウラに惚れてしまった者はたくさんいるはずだ。
ちなみにこの嫁発言は、ラウラが隊長を務める『黒兎部隊』の副隊長であるクラリッサ・ハルフォーフから日本の文化に対する色々な(誤った)知識を吹き込まれたせいである。
ちなみに、超ヒロイン戦記のストーリーでは、上記の暴走時に、シンフォギアの響と翼が関わり、暴走が止まった後に響に対してこのセリフを言い、響が慌てるやりとりがある。未来さんこっちです。
そして考えるのは、皆同じ
中の人が同じキャラクターで用いた例。ちなみに「教官」の中の人も別の意味で2期先輩にあたる。
文法的な見解での解説
なお、ここまで読んでくれた人なら察しもつくだろうが、この台詞には文法的に致命的な誤りがある。
本来ならラウラに猛省を促したいところだが、それでは作品の魅力を殺ぐ事にもなりかねないため、ここからは頭の片隅に予備知識として入れてもらう前提で解説を行う。
本来「嫁」と言うのは夫婦間における男女2人のうち、男性から女性に対する表現であり、この場合の反義語(女性から男性に対する表現)は「婿」である。
つまり「女性であるラウラが男性である一夏に対して、彼を嫁と呼ぶ」のは文脈から考えると不適切である(逆に言えば「男性である一夏から女性であるラウラに対して、彼女を嫁と呼ぶ」のは問題ない)。
したがって、発言の趣旨を変えずに適切な表現に直すと…
「お、お前は私の婿にする。(ry」
…と言うのが適切な表現である。分かったかね、ラウラ君?
ただラウラは前述した通り日本文化に疎いため、そのことが分からなかったという可能性がある。
つまり作者はラウラは日本文化に疎いということを示すため意図的にこうしたと思われる。
或いはIS世界が女尊男卑の世界だからかもしれないが。