概要
西園寺琴歌と龍崎薫は、アイドルマスターシンデレラガールズゲーム内イベントや シンデレラガールズ劇場で交流を重ねてきた二人組である。
交流の歴史
目指せ優雅なお嬢様
2015年3月に開催されたアイドルチャレンジ目指せ優雅なお嬢様で共演。中世の貴族姉妹の物語を演じるにあたり、本物のお嬢様である琴歌のお屋敷で演技指導を受ける。琴歌は次姉役、薫は末妹役で、他の共演者は長姉役東郷あい、三姉役池袋晶葉。シンデレラガールズ劇場第473話「社交界デビューですわ」でも共演している。
リハーサル?わかった!琴歌お姉さまー♪えへへ…なでなでだー♪ |
第6回シンデレラガールズ総選挙 アイドル紹介2017
「琴歌の思う愛くるしいアイドル」に薫を指名している。
空想公演 おえかき勇者と凍れるお姫さま
2017年9月に開催されたアイドルLIVEツアー空想公演 おえかき勇者と凍れるお姫さまで共演、琴歌は凍れる城の主であるお姫様、薫は寂しいお姫様に召喚された少女を演じる。劇中のクライマックスでは、薫が琴歌とその王国を救う勇気を見せ、終幕では薫の世界に転生してきた琴歌を見つけ、友達になろうと呼びかける感動的なやりとりを見せた。
劇場第974話「はいこの顔で!」でも共演、ドヤ顔を見せつける。
お絵かき勇者とお友だち
第26回アイドルLIVEロワイヤルで登場した上述の「おえかき勇者と凍れるお姫さま」での共演者によるユニット。他のメンバーは服部瞳子、小関麗奈。
デレぽ
薫ちゃんの朝の投稿に琴歌が「素晴らしい心がけですわ」と返している。
カミングTV
第16回ゲストに「おえかき勇者と凍れるお姫さま」のメインキャスト達が呼ばれる。
話の中には、同イベント中のサイドストーリーの主役工藤忍、市原仁奈、岡崎泰葉らの北の魔女シノブ達にも触れている。
かおる応援団「リトルチェリーファンタジー」
2020年1月に開催されたアイドルLIVEロワイヤルにおいて、薫が上位報酬SR「つよさの決め手」となった。イベント最終幕では、薫を応援するためユニット『かおる応援団「リトルチェリーファンタジー」』が登場した。センターの東郷あいのほか、薫とリトルチェリーブロッサムを組む岡崎泰葉、櫻井桃華、上述のお絵かき勇者とお友だちから琴歌と瞳子が薫に信頼を寄せつつ応援した。
シンデレラヒストリー「西園寺家のお嬢様」
2020年12月25日 新たに追加されたシンデレラヒストリー、目指せ優雅なお嬢様アイドルチャレンジの前日談、お嬢様がわからない薫は、演技のために薫は琴歌の別宅へと招待される。
ことかおる
琴歌と薫の二人の物語は、2人の役者としての人生に関して深く関わっている。
以降は2人のエピソードについて、若干の考察を交えながら記述する。
お姫さまと小さな兵隊さん
薫はぷちデレラのViエピソードで学芸会のエピソードを語り、その時のお姫さま役の子を演技の練習のおてほんにしている。
学芸会?かおるは、兵隊さんのやくだったよ!えがおでけいれいするの!「いじょうはありませーんっ!」って! |
それで、かわいいお姫様にあいさつするんだー。お姫様の子がすっごくかわいくて、はくしゅいっぱいで、えんぎ、お上手なの! |
そっかぁー!お姫様の子みたいにやったらいいんだ!おてほんにしよーっと!せんせぇ、教えてくれて、ありがとーっ!! |
一方で琴歌も、学校の出し物の中で、何度もお姫様役を経験しており、アイドルプロデュースチャレンジクッキングイタリアン編の時には、お姫様ではない自分になれる事を嬉しそうに話す一幕も。
コックさん役、とても楽しいですわ♪学校の出し物では、いつも同じような役ばかりでしたので… |
えぇ、劇ではお姫様の役ばかり…。すぐおわかりになるなんて、さすが(P名)様ですわ |
別に、立ち木とか石とかではありませんでしたけれど。そういうのもやってみたかったですわ |
かおるもことかお姉ちゃんみたいになれる?
二人の初共演となる、目指せ優雅なお嬢様アイドルチャレンジでは、薫は琴歌の事をお姫様みたいと慕っている
わぁ~…ことかお姉ちゃん、お姫さまだぁー!すごーいっ! |
かおるも、ことかお姉ちゃんみたいになれる?お姫さまに! |
かおるもお姫さま…じゃなくてお嬢さま、できたーっ! |
貴族の次女を演じる琴歌の姿がお姫様のように見えるというだけでなく、学芸会の時のお姫さま役の子の姿とも重ねているのだろうか。琴歌も自分が薫のおてほんに慣れることに嬉しそうである。
琴歌「私が見本…でも薫ちゃんのためなら、導いてあげます」 |
薫「うん!だってことかお姉ちゃんね、お姫さまみたいだから!」 |
薫ちゃんらしく
琴歌は、お嬢様アイチャレの途中、薫らしい元気さを大事にしている様子が見られる。
琴歌「元気でも品を持つことはできますわ。身につけましょうね」 |
薫「はーい♪かおるも、元気な方がいいなって思うから!」 |
一方でレッスンを受けながら、薫も薫なりに琴歌が"お嬢さま"として生きてきた”たいへん”さを知っていく
かおる、おしとやかって難しい…元気にしたいって思うもん… |
すぐに大きい声出したり、走ったりしたらダメなんだ…たいへんだね |
お嬢さまは、かくれんぼしないの?えー!もったいないよー! |
かくれんぼも、鬼ごっこもダメなんだ…お嬢さま、たいへんだね |
琴歌が薫らしく元気でいることを大切にしているのは、自身の経験からかもしれない。
琴歌はぷちデレラのエピソードで、こんな事を言っていたことがある。
そう、昔から、おっとりしているとよく言われます。のんびりした性格とも。ですが、自分ではそうは思いませんわ。父が好むような、おっとりした娘を演じていたのだと思います。本当は、楽しくはしゃぐのも、活動的なのも好きですの。 |
父から、泣いたり怒ったりするなとよく言われたせいですわ。西園寺家の娘なのだから、いつも冷静であれ……と。 |
薫らしい元気さを残しながら、お嬢様らしい振る舞いができるようというメッセージは、今アイドルとして自分らしく元気に活動的に振る舞えている琴歌にとって、一番伝えたいことだったのかもしれない。
薫「かおるも、おしとやかなお嬢さまになれました!えへへ、あのね、おしとやかって、ちょっとくすぐったいの♪」 |
琴歌「元気は薫ちゃんの魅力ですわ。ですから、立ち居振る舞いに注意しながら、薫ちゃんらしくたくさん笑ってくださいね」 |
薫「はい!えへへ♪みんなかおるのお姉さまって、すっごく楽しいね!お芝居、もっと長く続いたらいいのになー♪」 |
しょーしんしょーめーだから
ことかお姉ちゃんのまねっこしたら、お嬢さまできるかなー? |
お嬢様アイチャレの前日譚として描かれた、シンデレラヒストリー「西園寺家のお嬢様」
お仕事が決まり、どういう振る舞いがお嬢さまらしいのか分からなかった薫は琴歌に直接尋ねる。すると琴歌は、自分の別宅に来て実際に見てもらうために薫を招待することに。
そこで薫は、琴歌の親友のメイドや弟と話し、琴歌の過去の話や家の事を知る。
かおるね、お嬢さまも、まわりの人たちもがんばってるってわかったよ!、それでね、お嬢さまは......ことかお姉ちゃんは、みんなに優しくてりっぱなの!かおるも、そんなお嬢さまになりまーっ! |
彼女なりにお嬢さまの事を理解した薫は他の2人と共にお嬢様を目指していく。
ちゃんとできているか不安になった薫は、琴歌のお墨付きに安心し、とても嬉しそうにしている。
薫「かおる、みんなにお嬢さまになれるようにって教えてもらったけど…ちゃんと、お嬢さまできてるのかなぁ…」 |
琴歌「ふふっ…そんな心配は無用ですわ。薫ちゃんは、薫ちゃんらしいお嬢さまに成長しています。私が保証いたしますわ♪」 |
薫「ほんとっ?えへへ!かおる、ちょっとだけ心配だったんだ でも、ことかお姉ちゃんが大丈夫って言ってくれたから…もう大丈夫ー!だってね、ことかお姉ちゃんはほんとーのお嬢さまだもんね!しょーしんしょーめーだから、安心♪」 |
琴歌の理解者としての薫
シンデレラヒストリーや、レッスンを通じて、琴歌との距離が近くなった薫は、
琴歌邸でレッスンを受ける3人の中で唯一、琴歌の緊張に気がついている描写がある。
ことかお姉ちゃんもドキドキしてるから、かおるがなでてあげる! |
溌剌としていて元気のいい薫は、琴歌の”お嬢さま”としての退屈さに共感でき、彼女の純粋さは気丈に振る舞おうとする琴歌の心に気がつくことのできるよき理解者なのかもしれない。
寂しくても前に進まなければ
…かおる、ちょっとね、寂しいなって思ったの…だって終わったら…みんなかおるのお姉さまじゃなくなるもん。もっとみんなで一緒に舞台にいたいな!だって楽しいもん♪ |
お仕事中、薫は、みんなと別れるのが寂しい、舞台が終わってほしくない、と口にする。
お嬢様アイチャレのエンディングで、その思いは皆同じだったようで、3人共しんみりとしてしまう。
あい「たしかに、舞台を降りるのが惜しかったよ。終わるのがこんなに寂しいと感じるなんてな。……私らしくもない」 |
薫「あいお姉ちゃんがそんなこと言ったら、かおるもさびしくなっちゃうよー……。」 |
晶葉「そうだな、まさか私もこんな気持ちになるとは。この公演がもっと続いたら……」 |
そんな3人に、琴歌は力づけるのだった。
みなさん!立ち止まってはいけませんわ!みなさんはアイドルとして前に進まなければいけません! だって清く正しく美しい心は、アイドルである以前に人として大切なことなのですから。その心があれば、きっとこれからもアイドルとして輝けます! |
「はなれてても、大丈夫だよ」
ウフフ、カオルは私の「お友達」ですもの。一緒にいてくださいますわよね?この氷の城でずっと、永遠に……。 |
次の琴歌と薫の次のお芝居は、王道異世界ファンタジー
異世界へ召喚された旅人カオルと、姫であるコトカ、魔法使いトウコ、妖精のレイナの物語の中で、
コトカは姉と離れることを受け入れられず、無意識に、永久凍土を召喚し、世界の時間を止めてしまう。
氷漬けになった城へたどり着き、コトカと対面できたカオルは、こう呼びかける。
コトカ、おねがいだよ!カオルの声を聞いてー!あのね、ずっといっしょじゃなくても、大丈夫だよ! |
トウコお姉さんはずっと、コトカのこと考えてたもん!はなれてても家族はずっと家族だよ!ともだちだって、同じなんだ! |
はなれてても、大丈夫だよ!カオルたちは……そんなのに負けない、本当の「ともだち」になろう! |
お嬢様アイチャレで、役が降りればみんな姉妹ではなくなってしまう…そう寂しがっていた薫が、あの時力づけてくれた琴歌に向かって、今度は薫から琴歌へという構図になっている。