概要
鷺沢文香と橘ありす、いずれもクール黒髪ロングの読書好きであり、アルバムでの配置が隣(橘ありす→鷺沢文香の順)である事やタブレット(電子書籍)と(紙の)書籍というアイテムのつながりも手伝って文香の登場当初から二次創作界隈で組み合わせられてきたカップリングである。その後346アニメやモバマス・デレステなどでも組み合わされていった。
特に文香にとってはありふみが最大勢力であり、世界最大の同人誌即売会であるコミックマーケットにおいてもありすがU149に寄せられるのに引っ張られてU149サークル近傍に配置されている。
文香と組むとありすはひたすらに文香を称賛するだけのbotになるとして批判的意見も見られるが、アインフェリアとしての生存本能ヴァルキュリアや『めざフェス』、デレぽ営業コミュなどで文香からもありすを認めて称賛したり頼りにする描写が多々あり、文香は後輩や妹というよりも年少の対等な友人として見ている節がある。少なくともありすが文香を一方的に盲信崇拝するだけの関係だとは言い切れないようである。
346アニメでの登場
LOVE LAIKAや*(Asterisk)のように原作では掛け合いが見られなかった、アニメ発の組み合せである。
いずれ何かしらの形で絡むと期待されており、ありすのボイス実装時期がアニメと同時期だったためアニメで初披露になった蓋然性は高いと考えられる。
美城常務が立ち上げた新企画プロジェクトクローネメンバーに選ばれた10人のうち2人。
22話の秋フェスにて2人はユニットとして出場する予定だったが、緊張が障ったのか直前で文香がダウンしてしまう。
未央と武内Pの機転により、繋ぎとしてCPメンバーやトライアドプリムスが入ってくれたため大事には至らずに済んだ。しかし文香は、ユニットの仲間に迷惑をかけたことに負い目を感じてしまう。
「ごめんなさい…橘さん…」
(そっと文香の手を取るありす)
「…ありすでいいです」
「…! ありがとう…ありすちゃん…」
このありすの一言により文香は救われ、またCPメンバーのアドバイスを貰ったこともあり、プロジェクトクローネのデビューLIVEは大成功を収めることになる。
ありすの「名前で呼ばないで下さい」→「ありすでいいです」は彼女のキャラクターとして有名であるが、それを「落ち込まないで下さい、私も文香さんと打ち解けたいと思っています」という意で活用したアニメスタッフには流石の一言である。
その後も24話にて2人一緒にいる様子が確認されており、仲睦まじい様子が見て取れる。
また最終話25話のラストでは美波・ありす・文香の3人でレッスンに励む様子が描かれた。美波を加えて新たに3人ユニットを組んだのか、3話のNGsと美嘉の用に合同レッスンを受けているのかは説明されなかったが、依然として仲良くアイドルに勤しんでいるようで何よりである。
DVD特典の26話、劇中劇の「シン選組ガールズ」では、プロジェクトクローネメンバーで攘夷志士を演じた。美城屋に踏み込んできた諸星きらりにおののく二人。ありすは恐怖でガクブルしながらも文香を庇ってきらりに刃を向けるのであった。
スターライトステージでの活躍
『スターライトステージ』はアニメと世界観が繋がっているというわけではないが、アニメで培われた人間関係が反映された描写が多々あり、ありふみの仲睦まじい様子も充分に楽しむことが出来る。
「オンリーマイフラッグ」橘ありす(SR)の特訓前の絵柄は文香と速水奏の両名とサンドイッチを食べているというもの。文香に関する台詞も存在し、読書家の文香のミステリーに関する知識量にありすが感心している。
イベントで2人を含めた5人ユニットが何回か結成されており(後述)、2018年10月31日に本家で開催された「第41回ドリームLIVEフェスティバル」で、ついに2人のみのユニット名が「BRIGHT:LIGHTS」であることが判明した。デレステのユニットとしての楽曲の発表にも、大いに期待が寄せられている。しかし目下のところ梨の礫である。
2016年4月30日、イベント「LIVE Groove Visual burst」にて
前述のありす・文香・美波に藍子・夕美を加えた5人ユニット「アインフェリア」が結成。
新曲である「生存本能ヴァルキュリア」をシリアスな雰囲気と共にクールに歌い上げてくれた。
各種コミュでは、文香を全力でベタ褒めするデレデレありすを堪能することが出来る。たまらん。
2019年3月8日には『BRIGHT:LIGHTS』として営業コミュも追加された。
北エリアでのCDショップでのサイン会3時間営業をクリアすると解放され、大阪から岩手までの飛行機にてありすに勧められたミステリノベルゲームを姉妹のように協力プレイするさまが描かれる。
文香との会話時に声が高くなるありすが見ものである。
『HungryBambi』カード絵でありすが『すごみのある笑顔』で大悪魔をイメージしたポーズは文香が『一瞬の誘惑』の『劇場』で文香がイメージしたのと同じものであり、6年を越えて回収された。
そしてイベント中に追加されたありすのSSR『アドマイヤ・ブライド』ではブライダル撮影で緊張気味だったありすだが雪美達が事務所のみんなに送った写真に美波「とっても似合ってるよ!」や文香から「素敵な一枚です」と返信されていつにも増して自信満々。美波からも返信されているのにもかかわらず「文香さんまで…」と反応しており、文香は特別な存在のようである。LOVE☆ハズカムコミュで描写されているように文香はあまりメールをしないようなので単に珍しかっただけかも知れないが。
文香がシンデレラガールになった2021年のデレステ6周年カウントダウンではなんと大トリを務めた。
そして2023年最初のガシャは23(ふみ)年に掛けた洒落なのか文香が筆頭SSRで、2番手の双葉杏の背景にはありすが映り込んでいた。文香は初詣、ありすはおせちを前に年賀の挨拶をしている場面だがどちらも振袖姿なのであった。
デレぽ
文香が梅雨は読書が捗ると投稿したのに対してありすがオススメの本があれば教えて欲しいと返信。梅雨の季節に合うミステリーを貸してもらう約束を取り付け喜びの気持ちを『文香さんオススメ本』タグを付けて書き込んでいる。
2日後にはありすの読了報告に対して今度はありすのおすすめ本を紹介して欲しいという文香の投稿が。
モバマス
『第36回ぷちデレラコレクション』報酬のありす『ガール・ソー・スイート』はお化粧勉強中のありすがリップを選んでいるイラストであり、文香の『美粧の煌めき』とのシチュエーションの合致からありふみの繋がりを見いだされていたのだが、当日になって更新された『劇場』はリップを選んで買ってきたありすの武勇譚に感動し次回は同行したいという桃華と千枝にありすが得意げに応じているところに文香がやってきておずおずと同行を申し出る――というもので、予想以上の濃厚なありふみ(しかも文香の誕生日前日)が供給されたのだった。
なお、このときの文香の服装は『美粧の煌めき』のものであり、時系列は不明になっている。
LIVEツアーカーニバル『ギャルはいつでもオシャリスト』では最終エリアのユニット『オシャレ研究会』としてこの組み合わせで登場した。
『第52回アイドルLIVEロワイヤル』3日目(2022年8月17-18日)にゲストLIVEユニットとして登場した。
8日にモバマスの終了が告知されたため、モバマス最後の出番かとか、今後はデレステで歌ってほしいとか、P達からは様々な声が上がった。
ここでの発言によればBRIGHT:LIGHTSのペンライトカラーは蒼。
ありす「夏の色……綺麗な蒼が」
文香「紺碧ともいえる蒼……皆さんの色が、私たちの夏色となりました」
文香は穏やかに凪いだ水面、ありすは軽やかに海を渡る鳥。これまで文香を盲信すると批判されてきたありすだが、「私なりに、少しずつ…文香さんに近づいていきます…!」と適切な距離の取り方を会得しつつあるようである。
リフレッシュルーム
『それぞれの熱が入る理由』でありふみのぷちデレラ劇場が描かれた。
躍動感のあるLIVEステージに臨むためにダンスレッスンする文香を得意な電子機器操作でアシストするありすや流行語に疎い文香が見られる。
ドラマCD
ドラマCD(一番くじプレミアムシンデレラガールズPART4-E賞)では、鷺沢文香、橘ありす、新田美波にアナスタシアを加えた4人が高級喫茶店でパフェを食べながら女子トークをしており、文香からチョコパフェを「あーん」してもらうありすの仲睦まじいシーンがある。
また友人が増えていく文香に対して、ありすが「仲間が増えても文香とは特別な関係でいたい」と告白するシーンがあり、文香もそれを快諾している。
カバーCDシリーズ『Jewelries!』でも同じCool003に収録され、Near to Youと咲いてJewelを歌唱。のちにCAERULAとしてユニット化。
ドラマパートでは一緒に遊園地に行って並んでジェットコースターに乗ったり一緒に紅茶を飲んだりする一方で、おばけ屋敷に入りたくないありすが同意を求めたところ文香は興味津々ノリノリで彼我の乖離を感じる場面も。
デレラジ☆
128回で共演。文香が対象のローソンキャンペーン中だったため景品目当てにお菓子を買い込んできたありすだったが、桃華に指摘されたためハロウィンなので事務所で配るため購入したと強弁する。しかし続いてやって来た飛鳥がキャンペーンだったから買ってきたと堂々と述べたためありすは意気消沈。
シンデレラガール鷺沢文香
シンデレラガール鷺沢文香の特技名は『シンデレラブライト』。ここにBRIGHT:LIGHTSの存在を見るPも。
アニバーサリーアイプロのLIVEステージではありすは文香とは別会場に八神マキノとともに出演しているが、タブレットを通じて連絡を送っている。さらにありすの薫陶の賜物か文香もタブレット操作に若干習熟しているようだ。(ありすとマキノどちらかは明言されていないものの)情感あるバラードを包み込むような蒼い光の中で歌い上げたようだが、過去のありすのリアルライブ演出と結びつけるのは無理からぬ事ではないだろうか。
10周年記念アニメ『ETERNITY MEMORIES』
アインフェリアとして登場――するも、のっけから死亡している。しかし同じカットに写っており、さらに文香がありすを庇っているようである。ちなみにその直後に夕美の死亡カットが入り、藍子が死亡して美波以外全滅という結果に。
M@GICAL WONDERLAND!!!
10周年記念ライブ『M@GICAL WONDERLAND TOUR!!!』最終公演『M@GICAL WONDERLAND!!!』には全アイドルが出演し、ステージに出演しないボイス実装済みアイドルはMCとして参加したのだが、文香とありすは2日目最初のMCをタッグで務めた。文香と一緒なのがうれしいのかありすの声は興奮気味だったようで文香に指摘されている。
Stage for Cinderella
シン・総選挙StageforCinderellaではどちらもBグループに入れられた。
文香が最大のデバフとも言われる前回優勝を撥ね退けて5位で予選通過する一方でありすはプレイオフに一縷の希望を託したものの、U149アニメ化という追い風も虚しくプレイオフで敗退した。
Shadowverse
カードゲーム『Shadowverse』のコラボパック『アイドルマスターシンデレラガールズ』にも目玉として描き下ろしイラスト・サイン差分ありで実装された。
カードとしての扱いは鷺沢文香の絵違い。
衣装はそれぞれ『ブライトメモリーズ』と『はじめての表情』。
小ネタ
「ありす」に関する小ネタ
デレぽの項にてミステリー小説について記載したが、それにも関する小ネタ。
ありすの趣味は読書(ミステリー)だが、ありすと下の名前が同じ作家有栖川有栖が自身と同姓同名の人物を主人公のワトソン役に据える2大シリーズにはそれぞれに探偵役がいるのだが、「学生アリス」シリーズの江神二郎は『アリスに崇拝に近い感情を抱かれる7歳年上の文学部生(肉体労働のバイトを好むので筋力もある)』、「作家アリス」シリーズの火村英生は『若白髪』とそれぞれ文香との共通点がある。
この程度の共通点では牽強付会の域を出ないかもしれないが……
余談ではあるが、有栖川有栖とデレマスの橘ありすは共に『ありす』という音の名前ではあるが、上記二大シリーズ作中のキャラである有栖川有栖の愛称『アリス』は名前ではなく名字を短縮したものであり、名前を呼び捨てにしたものではない。
東京都港区の有栖川宮(ありすがわ-の-みや)記念公園の中には東京都立中央図書館がある。とうぜん当記事のありふみとは一切関係は無いのだが、公園内に図書館があるというだけでも珍しい話で(図書館の立地条件の一つとして静謐で読書に適当な採光が求められるため高層建築物がない公園と図書館が近傍にあるのは珍しいことではなく、役場や公民館や美術館との複合施設の場合はある程度の規模の公園を備えることも少なくない。また、新規に建設する場合は土地取得の観点から公有地である公園の中に建設する事もあったり、都市機能中枢が空襲された結果公文書館が焼け残り、公文書館が図書館に発展するとともに周囲の焼け野原が公園として整備されるパターンもある)、その公園の名前に「ありす」という言葉があるという事実に僅かながら浪漫を感じないだろうか。
「橘」に関する小ネタ
文香の演者は戦隊シリーズの女優として知名度を高めた経歴を持つ一方、仮面ライダーには橘さんと(空耳も含めて)呼ばれて愛されるキャラクターがおり、特撮つながりを見出すプロデューサーも存在する。
2024年コラボ
2024年6月21日のデレステNIGHTで発表されたシンデレラガールズコラボ『山梨県観光アドバイザー』『BOOK OFF』の両方に文香とありすが揃って登場した。
山梨コラボではありすはシャインマスカットゼリー、文香は老舗書店柳正堂書店でガラスブックマーカーが発売される。
BOOK OFFコラボでは文香はクール代表としてメイン格を務め(キュートは緒方智絵里、パッションは十時愛梨)、ありすはSDキャラグッズに起用される。
文香PはConnecTrip!からの供給ラッシュにうれしい悲鳴を上げるとともに文香のいるところどこにでも湧いてくるありすにありふみの希望を見出したのであった。
そして、ふもコレコラボでは寝間着で百合太極図するありふみがメインビジュアルを貼り、ありふみPは大いに慰めを得たものである。
さらに出版取次日販とのコラボ『ほんのひきだし シンデレラ書店コラボ』では文香が一番手、ありすが二番手で登場し(残り二名はなの・くらうん)、ついでに「2人目は・・・文香さんと同じく読書好きの橘ありすさん!!」の文言にありふみPは雀のようによろこんだのであった。
総評
片や12歳小学生、片や19歳大学生。その差7歳。
2人の性格もあって、仲良くしたいけれど気持ちを上手く伝えられない様子が想像できるが、電子書籍派のありすが文香との出会いをきっかけに紙の書の魅力に気づいたりと、可能性は実に広い。
これからもまた何らかの形で活躍してくれることを筆者は切に祈っている。
なお、ふたりのキーアイテムとして取り上げられる電子書籍については、文香本人は趣味である書店巡りや栞づくりが意味を失う事や、紙の書籍ではなく電子書籍へと転向することで『保管場所の確保』や本の重量から来る『一度に持ち歩ける量』等といった物理的制限から解放された場合、際限なく購入してしまう危険性を危惧している。
また、文香の発言を引用した上での黒川千秋の言葉に、"頁を捲る音や紙触りも含めて『本』という芸術"というものがあり、またCAERULAで遊園地に行った際も二宮飛鳥に対し「本の香りは好き」と発言しており、上述のように電子書籍の手軽さには目を見張るものがあるものの、やはり紙の書籍だからこその良さがあるというのが文香の認識のようである。
そのようなわけで文香を説得するのは諦めたのか、こんどは氏家むつみに対して電子書籍布教を試み、こちらは比較的好感触を得たようだ。
そして……
令和05年03月30日15時00分、ソーシャルゲーム版アイドルマスターシンデレラガールズは惜しまれながらも終了した。
終了にあたり全アイドルが描かれた記念イラストが公開されたのだが、そこには浜辺を水着で歩く文香とありすの姿が描かれていたのであった。
文香のパーカーを掴むありすと、そんなありすに右手を伸ばす文香。
最後の最後で燃料を投下されたありふみ界隈は大いに盛り上がったのである。
さらに回顧記念展『ありがとうが集まる場所』では上記のイラストが展示されたほか、ユニットクリアカードやメモリアルムービーにもBRIGHT:LIGHTSが採用され、アイドルエリアでは隣り合って展示された。メモリアルムービーでは記念イラストで描かれた水着のカードが使われている。
P達は終了後の供給に歓喜するとともに、デレステでの楽曲歌唱に期待を膨らませている。
関連イラスト
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アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ) プロジェクトクローネ
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