概要
上記の通り。メタ的なナンバーはSCP-3168-JP。
なんのこっちゃ、と言いたくなるが、報告書には本当にこれだけしか表記されていない。
異常性を無視して上記の文章を、漢字等で書き直すとするとこうなる。
セーフ
これわねぇ山犬
身は檻に放っとけぃ
記録霧散阻止のため
あらゆる仮名を全て用ひよ
より一般的な報告書に近づけるとすると、以下のようになる。
アイテム番号 | SCP-■■■■-JP |
---|---|
オブジェクトクラス | Safe |
特別収容プロトコル | SCP-■■■■-JPはサイト■■の標準的な動物SCP収容用の部屋に収容されます。SCP-■■■■-JPに関する情報を記述する場合、情報の消滅を防ぐため、すべての五十音を1つずつ使用してください。 |
説明 | SCP-■■■■-JPは山犬です。異常性は、自身に関する情報に対して、五十音全ての仮名を使用していない場合、情報を消滅させることです。同じ仮名を2度使用した場合でも、この異常性が確認されています。 |
ただ、あまりにも情報が無いため、山犬といっても一般的なイエイヌなのか、はたまたオオカミか、妖怪の類かは不明。
記述に関しても、大文字・小文字の細かい判定はしていない様子だが、濁音等は使用していない。
この異常性もあってか、報告書にはアイテム番号も無く、誤伝達部門の注意書き等も無かったりする。
メタ的には、使える文字数が制限されるというルールのショートコンテスト2023に投稿された作品である。
国際版
英語が使われる国際版では、以下のように訳されている。
Safe.
Lazy dog.
Must put in cage.
Long text will vanish quick.
But not a short one,
if you just employ all letters.
再翻訳するとこうなる。
セーフ
のろまな犬。
ケージに入れなければならない。
長い文章はすぐに消えてしまう。
しかし、短いものなら問題ない。
すべての文字を使用すれば。
「lazy dog」はパングラムとして有名なThe quick brown fox jumps over the lazy dogを元としており、いろは歌を成立させてると言える。
関連SCP・Tale
やまゐぬ もちさられた はなし
「これ」を主役としたTale。
各文がいろは歌になっている。
こゐぬ
メタ的なナンバーはSCP-3168-JP-J。すなわち、ジョークオブジェクトである。
Anomalousアイテムであり、「これ」に比べて異常性が弱く、画像を乗せることも可能。
文も、五十音全てを使えば、意味のない部分が出来ても問題ない様子。
なお、説明で余った文字が画像の脚注として使われているが、その文字は…
SCP-3186-JP あの犬
とある洞窟で発見された沢山の犬の死体及び、壁面に貼られた35枚の板。
全ての板には24種の模様が1つずつ書かれていたため、宇田博士は模様が文字ではないかと推測し、「これ」との関連性を提言した。
犬の死体のDNAを調べると、見た目の違いこそあれど、ある品種であることが判明した。
関連タグ
SCP Foundation SCP財団日本支部 SCPオブジェクト
●●|●●●●●|●●|●:似たようなルールのコンテストで生まれた本部のSCPオブジェクト。
SCP-931:説明を 五七五にする おぶじぇくと