概要
テレビ朝日系列の水曜21時台に設けられている、東映制作の刑事ドラマ枠(水9)にて放送されたテレビドラマ(刑事ドラマ)、およびそのシリーズの一つ。1988年から1995年までに、毎年度の下半期(10月 - 翌年3月)計7シリーズ・全159話が制作・放送された。主演は宇津井健であるが、物語上では三浦洋一がメインを務め、作中並びに次回予告のナレーションも担当した。
本シリーズに先んじて、水9にて放送が始まった『はぐれ刑事純情派』シリーズ(1988年 - 2009年)と同様に、それまで主流であったアクション物路線とは一線を画した人情物路線が志向され、立ち上げから間もない水9の一時代を築くと同時に、ANNネットワーク拡大運動の前半から中盤までを支えた(放送期間中に新設8・編入1の合計9局増加)。
また本シリーズは、警視庁鉄道警察隊の特捜班が、毎回のように全国各地に出張し捜査を行うというストーリーが展開されており、シリーズ全ての放送回においてJR東日本の撮影協力の元、地方ロケが頻繁に行われた他、放送当時のJRの人気車両も多数登場するなど、刑事ドラマファンだけに留まらず鉄道ファンからも注目を集めたシリーズであった。
本シリーズの終了後も、1995年下半期には鉄道警察隊の活躍を主軸に据えた『風の刑事・東京発』が柴田恭兵主演で制作され、同作を挟んで同じ柴田主演の『はみだし刑事情熱系』シリーズ(1996年 - 2004年)へと、水9のレギュラーシリーズの系譜が引き継がれる事となる。