じゅうべえくえすと
じゅうべえくえすと
1991年にナムコから発売されたゲームであり、貝獣物語と同じくバースデイと六土開正氏(BGM担当)が関わっている。
ベースは時代劇だがいろいろなパロディやギャグも多く、コミカルな作風である。
10+2章と言うファミコンとしては異色なほどの大きなボリュームを持つ。
15年前、柳生の里の竹やぶに片眼を怪我した赤ん坊が入ったカプセルが落ちて来た。
柳生家の子どもとして「じゅうべえ」の名前を与えられた彼は、そのころからあふれ出した様々な怪物などの問題を解決すべく旅立つことになる。
じゅうべえ
主人公。七種類の剣技を使いこなす戦士タイプである。
なお、戦闘外で披露すると疲労する。
じゅうべえ七つの剣法
じゅうべえぎり | 最初から覚えている通常攻撃 |
---|---|
かぶとぎり | クリティカル並の大ダメージを叩き出すがミスしやすい。所謂魔神斬り |
しんくうぎり | 選択した敵とその右側の敵の二体を攻撃する 威力は少し落ちる |
にだんぎり | 同じ敵を1ターンで二回攻撃する強力な剣技 使用ターン中は防御力が低下する |
たつまきぎり | 敵全体を攻撃する ただし、しんくうぎりよりも威力が低い |
ざんてつぎり | 機械系やロボといった無機物の相手を攻撃するための技 |
らいでんぎり | 超力と引き換えに雷をまとった剣で敵全体を攻撃する最終奥義 所謂ギガブレイク |
りゅうひめ
15年前、乙姫により拾われて養女となった女性。
力の弱い術使い型。おいろけにより情報を聞き出す事も可能。
ウルフ
オニガランドと言う桃太郎のパロディっぽい場所に落ちた白い狼。すけっとの伝令やていさつなどでしょっちゅう駆り出される。
スピードと超力(魔法)を武器とするタイプだが、武器防具集めが非常に面倒くさい。
イワン
オーロランドと言う氷の国に落ちた岩男。4人目にしてようやく登場した直接攻撃の専門家。
オニタン 火の鳥のひな サルボス
オニガランドの登場人物。
オニタン→鬼の王子。初期キャラ。
火の鳥のひな→魔法使いキャラ。
サルボス→サル山のボス。力持ちキャラ。
ペンタ ラッキー
オーロランドの登場人物。
ペンタ→オーロランドの王子。初期キャラ。
ラッキー→魔法使いキャラ。老女だが若い姿にもなれる。
すけっと
プレイヤーではないが、呼び出して何らかの恩恵を受ける事の出来る存在。大貝獣物語でも同様のシステムが継続している。
カゴちゃん
いわゆるルーラ。ただしMPの消費はゼロの代わりに有料。現在地から遠ければ遠いほど高い。
ジロキチ
城の情報や大事な地図などを入手し、宝箱のワナも解除してくれる。
ところがワナの解除率は100%ではないので、宝箱を開ける前にはセーブしなければならないだろう……。
さばのすけ
漁師であったが半魚人にされてしまう。海に潜って宝を探す事ができるが、潜らせ過ぎていると溺れる。ポヨンに少し似ている。
サブ
火消しの男性。期間限定すけっとその1。
源内
発明家。アイテムを見せると別の物を作ってくれる。ただ一般アイテムを見せると失敗する事がある。
みかづき
動物の言葉がわかる女性。ウルフの駆り出し役その1。
タコリアン
ステレオタイプな宇宙人。アイテムのある星に連れて行ってくれるが、最終盤まで取らない方がいい。
キョンピー
麻薬Gメンの元締めだが……。期間限定すけっとその2。
ゲンピー
キョンピーの息子。難しい文字を読んでくれるエリート少年。ウルフの駆り出し役その2。
日照り坊
元砂漠の王様。砂漠の地理に強い。期間限定すけっとその3。
ミコちゃん
呪いを解ける巫女(ただしアイテム必須)。ウルフの駆り出し役その3。
じゅうべえくえすとにおける悪の組織。戦国時代に魔物たちを解き放ち、各地に異変を巻き起こしている。
組織図は大まかに、ドクターマイン(首領)>しもべ(三幹部)>城主(章ボス)>中ボス含むその他魔物達といった構成。
各地に築いた城を拠点としており、城主と呼ばれるボスモンスターがマインの目的のためにそれぞれの分野で、補給や生産といった準備を行っている。
デビルクローン
最初の章ボスで越後屋と城主の二役を演じている。まだ仲間がいないので必然的に一騎打ちで戦うのだが、2回行動を得意としている。
うつぼうず
りゅうひめの母親の命を奪った仇敵で海の城シードラゴンの城主。レアメタル採掘が目的。
必ず敵の先制攻撃から始まり、直後に「ブヨブヨ状態」になることでじゅうべえの剣技だけでなく、超力までも無効化する。とあるアイテムで解除した後は再度ブヨブヨを行ってくることは無いが、2回攻撃に加えて戦闘力・特殊能力共に優秀。
かえんだいおう
火山のエネルギーを利用したかえんじょうでマグマ爆弾の開発実験を行う。
今まで戦ってきた魔物と比べても攻撃力が高く、さらに全体攻撃の超力が容赦なく襲い掛かる。
むささびだゆう
コウモリだゆうの妹でくらやみじょうの城主。恐らく双子だと思われる。
城内には男だけを誘い込む発生させる装置があり、生き血を吸い取っている。
分身の術を得意としていてその数は5体。全体攻撃を用意していないと手数でじわじわと窮地に追い込まれていく。
コウモリだゆう
物語の冒頭の戦闘でじゅうべえが旅立ちの時に授かった名刀、「しんかげ」をおねだりして奪い去った。
キリコと名乗る人間体を持ち、むささびだゆうと同じ目的で動いている。ひでりぼうも彼女によって血を吸い取られてしまった。
初めて戦った脳筋な中ボスのウシマツを配下に持ち、物語の中盤に連戦で決着をつける。主人公と因縁があり幹部クラスの強敵。
決戦時には全体をメロメロにする桃色攻撃を使ってくるが、りゅうひめだけ無効化できたりと演出も中々凝っている。
ラオチュー
これまでの城主と同格と思われる魔界衆の一人。しかし魔物達とは違ってごく普通の人間で怪人体といった変身能力もない。
策によって一度はじゅうべえたちを捕らえることに成功するが、キョンピーに驚いてしまってそのまま階段から転落、一切の戦闘無く死亡退場する。もやしを改良した危険な薬の開発して町に広めていた。
こうした作中での活躍から、同梱されているカードゲームではじゅうべえに対する天敵と呼ばれる効果を持ち、主人公相手に無条件で勝つことが出来る唯一のカードとなっている。
ツタンだいおう
砂漠にあるきがじょう(ピラミッド)の城主。ひでりぼうから城を奪い取ってその座に就く。ローブに包んだ魔道士の見た目だが、侮れない高い攻撃力を持つボス。
ダルマたいし
ひょうけつじょうの城主で雪だるまのような容姿をしている。氷漬けによる搦め手に持ち、非常に高い火力から繰り出される馬鹿力を得意とする。
それ以上に真に恐ろしいのが倒しても復活する能力を持っていて、すぐ行動を起こして再生能力を封印しないと即座に復活してしまい、何度でも再戦となる。
ラスダンのボスラッシュに選ばれており、何故か復活。セリフや描写は無いがとりあえず決着をつける。
ゾンビまおう
のろいじょうの城主。ゾンビ兵士を徴兵するのが目的。
戦闘では防御力を補う超力を使ってゾンビ系は脆い先入観にまで対策してくるばかりか、さらに戦闘中は自然回復しない呪いまで放ってくる。
倒してもこれで終わりではなく、ラスダンではダルマたいしと共にボスラッシュでもう一度立ちはだかる。状態異常は対策しようが無いので、変わらぬ強敵としてボスの格を保っている。
エイリアンドール
本来は神々が人類側に与えられた希望の切り札で、起動させるには9つのコスモトロンが必要。しかしドクターマインの手に落ちてしまった。
各地の城主を倒した後じゅうべえ達から奪い取ったにコスモトロンを使いついに起動。その狂った力が存分に発揮されることに。
予め集めていた精鋭はおろか、さらには世界崩壊を引き起こしてほぼすべての村や町に二度と入ることが出来なくなる。じゅうべえ達さえも簡単に全滅させる負けイベントまである最狂最悪のボス。
唯一倒せる手段はまがつたまをはめ込み、エネルギーを放出させることで破壊可能だが、効かないこともあるのでセーブリセットを余儀なくされる面倒な相手。
キラーウルフ フライウイドウ メタルブロック
魔界衆の城主達とは違った三人のボスモンスター達。三人共にじゅうべえ達パーティーがまるで悪堕ちしたような種族と思われる容姿をしている。
ドクターマインのしもべとして紹介され(名乗る)るが、実際の役回りは魔界衆における最高幹部クラス待遇の三幹部。
キラーウルフとメタルブロックはウルフとイワンの外伝の最後に一度戦い、紅一点のフライウイドウはこれまで集めて来た全部のコスモトロンと、尾張入道の命を奪った張本人。じゅうべえ達の仲間と同じような種族なのかは謎に包まれていて、本編でも一切語られない。
サーベンラガー
しもべの三幹部が合体して一体の魔物となった姿。これまで戦ってきた城主達よりも高いHPを誇り、長期戦は避けられない。
ドクターマイン マインマスター
魔界衆の首領でじゅうべえくえすとのラスボス。己の戦闘力や魔力ではなく、圧倒的な頭脳と策略で世界を超えた次元征服を狙う。
エイリアンドールを強奪したりと主人公が関与しない部分で暗躍し続ける。本作の難易度も相まって彼の野望を阻止するのは困難。
合体した三幹部が倒されると全知を結集させた決戦兵器のマインマスターへ搭乗して最後の戦いに挑む。
実は顔を頭部に至るまで全てを一つ目の怪物の様な兜で常に隠し続けている。鏡写しのように構成されたお互いのパーティーから、何らかの要因で悪堕ちしてしまった並行世界から来たのか、真に迫れば迫る程謎が出てくる。