概要
CV:齋藤彩夏
本作の舞台となった、謎の西部劇映画の世界の中にあるジャスティスシティに住む謎の少女。
おおよそ1960~70年代頃の日本人を思わせる外見であり、年齢は14歳程度。
控えめで礼儀正しく清楚な性格で可愛らしい美少女である。
冷酷なジャスティス知事に拾われたとして彼に仕えているが、心優しくこの世界に迷い込んで来た野原一家を助ける。
主人公のしんのすけは、当初つばきに対して可愛いと思いつつも特別な感情を抱いていなかった。
しかし、可憐で清楚、優しくて控えめなつばきに少しずつ惹かれていき、後半では愛の告白をする場面も見られる。
しんのすけが中学生ほどの女の子に恋をするのは初めてであり、更に言うならば大原ななこを除いて本気で恋をするのもこれが初めての事である。
関連イラスト
関連項目
ネタバレ注意!
正体
彼女は、しんのすけ達と同じく春日部から映画の世界に迷い込んだのではなく、その映画の登場人物の一人であった。
しんのすけたちの行動によって映画のストーリーが終了となった事で共に消えてしまい、しんのすけと交わした「一緒に春日部に帰ろう」という約束を果たす事はできなかった。
おそらくつばき本人は自身がそのような存在である事を自覚していたが、しんのすけ達を無事に春日部に帰してあげる為にあえて最後まで隠していたと推測するファンもいる。
今回の大冒険の発端となった映画館のカスカベ座に戻ってその事実を知ったしんのすけは、映画の中に戻ると駄々をこねてスクリーンに向かって何度も飛び込むが、衝突するだけで何も起こらなかった。
つばきにもう二度と会えない事に深くショックを受けるしんのすけは、「つばきちゃんのいない世界なんて楽しくない」と、風間くんとネネちゃんに肩を支えらないと動けない程に落ち込んでしまう。
しかしそこへ自宅での留守番を任されていたシロが駆けつける。
家族と友達との再会に喜ぶいつものシロに励まされて元気を取り戻したしんのすけは、愛犬と友達と一緒に家に帰るために勢いよく飛び出して行き、ひろし達がそれを追いかけて上映ホールを去る場面で本作は幕を閉じた。
最後に
エンディングはED曲「○あげよう」(NOPLAN)に合わせてしんのすけと共に踊るものとなっており、このシーンでは彼女は靴を履いていて服も綺麗なものとなっている。衝撃のラストからエンディングで楽しそうに踊るしんのすけとつばきの姿に涙を流した視聴者も多い事だろう。
余談
彼女が存在する映画は作中での描写から海外で制作された西部劇であると思われ、ジャスティスを含め登場人物の大半が外国人のような名称と服装だったのに対して、つばき(とオケガワ)はほとんど日本人そのままの名前および格好をしていたことからしんのすけ達から見ても観客から見ても“彼女も本当は現実世界の人間なんだろう”というミスリードを誘う要因になっている。結局、この両者が実際の映画の中ではどういうコンセプトで配置されたキャラだったのかは最後まで明かされることはなかった。
つばき=シロ説?
ファンの間で囁かれた仮説。というのも
・シロは映画の中に吸い込まれておらず、ラストでタイミングよく登場した。
・劇中で裸足で行動していた。
・シロと再会し、去った後の無人になった映画館で椅子が5つから6つになっていた。
・前述の落ち込みようから何事もなかったかのように元気を取り戻した。
ただ、水島努氏のブログによると
☆「つばき」は「シロ」なの?
ずいぶん前ブログのコメント欄にも書いたのですが、少なくても製作中はそんな意識はありませんでした。
「カスカベボーイズ」はシナリオが完璧でない状態で実作業に入っており、特にラストのくだりは「しんのすけは何かをきっかけとして立ち直る」みたいなことしか(自分のせいですが)書かれてありませんでした。
「そうだ。立ち直るきっかけはシロにしよう!」と思いついたのはずいぶんと後のことでした。
なのでつばきがいなくなって変わりにシロがやってきた、というのははっきりいってたまたまです。
ただ、初号試写(はじめて冷静に、一本通して見られる状態)のときに、「つばきとシロ」は何か関係がありそうに見えるなあと、無責任に思ったのも事実です。
意図としては「違う存在」だけど、そうかも知れない。というのが正直な私の答えです。
☆登場人物はみんな横文字なのになんでつばきだけ日本語?
本当はつばきも花の関する名前を使った横文字にする予定でした。シナリオには「つばき(仮)」と書いてあります。
しかし特に良い名前が見つからず、かといって椿の英語名のカメリアじゃあちょっとなあ、ということでそのままにしました。
☆つばきは何で一人だけはだしなの?そして何でラストは靴をはいているの?
結果として裏設定になってしまったのですが、つばきは今作品のボス役、「ジャスティスラブ」の前でなんらかのミスをしてしまい、それ以来「靴はくの禁止!」という理不尽な言いつけを受けたのです。そのためずっとはだしでいます。
ラストは、幸せなシーンなので、靴をはかせています。
大変申し訳ないことなのですが、「椅子の数の変化」は演出意図でもなんでもなくて、単純にミスです。登場人物であるつばきとは何の関係もありません。深読みをさせてしまって本当にごめんなさい。
と否定されているものの水島努氏も意図してない自分すら特別な関係に見えたようである。
つばきの声を演じた齋藤女史は16年後の2020年9月12日放送の「ぶりぶりざえもんの冒険 復活の魔王瓶」でもおハナ役を演じている。また、齋藤女史は2021年7月30日に公開された『謎メキ!花の天カス学園』でも、ろろ役で出演している。
齋藤女史はひまわり役を演じたこおろぎさとみ女史とはアニメ『おじゃる丸』でも共演している。