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ときめきメモリアルPOCKET

ときめきめもりあるぽけっと

ときめきメモリアルPOCKETは1999年2月11日に発売された「校庭のフォトグラフ」「木漏れ日のメロディ」の二つを指す。 開発はコナミコンピュータエンタテインメント神戸(KCEK)。
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内容編集

1999年2月11日にゲームボーイカラー対応ソフトとしてシリーズ初の携帯ゲーム機で発売された「ときめきメモリアル」であり、「forever with you」をベースにしている。

なお、容量の関係で一つのカートリッジにできず「スポーツ編 校庭のフォトグラフ」「カルチャー編 木漏れ日のメロディ」の二つのカートリッジに分かれて発売されている。なお、当時のゲームボーイソフトでは容量の大きい32Mロムカートリッジである。

ゲームボーイでありながらきちんとボイスで喋る事とカラー表示によってグラフィックが再現されているのが特徴。

なお、ゲームボーイカラーだと高速モードに切り替えると一週間のスピードが速くなり(PS・SS版のものよりも速い)快適なプレイになるが、モノクロのゲームボーイだと通常だとかなりもっさりしている上に高速モードにしてカラーでの通常モードと同じ速度である(ゲームボーイとゲームボーイカラーのクロック仕様が違う為だと推測される)。その為、カラー専用ではないがゲームボーイカラーでのプレイ推奨。

注意しないといけないのが、ゲームボーイアドバンスだとボイスが再生されない本体由来の不具合がある為、その場合はボイスを設定でOFFにする必要がある(ゲームボーイ・ゲームボーイカラーでは問題ない)。


新規ヒロインに「パトリシア・マクグラス」「宗像尚美」「和泉恭子」の三人が登場する。

この三人はスポーツ編・カルチャー編には出てこないヒロインの特徴を複合したようなタイプである。

また、シリーズ初の「外国人ヒロイン」「他校ヒロイン」「他のヒロインとライバル関係があるヒロイン」と、後のシリーズにもある要素が初めて採用された作品でもある。


2016年現在、VCやリメイクがされていないが、ゲームボーイでもきちんとときめきメモリアルとして成り立っている良作である。


二つのときめきメモリアルPOCKET編集

スポーツ編校庭のフォトグラフ編集

体育系部活動がこちらに集約されており、野球部・サッカー部・水泳部・テニス部・バスケット部がこちらでは部活動として入部できる。

唯一、バスケット部が早乙女優美が登場しないので固定のヒロインは所属せず、藤崎詩織が入部する事がある。体育系部は日曜日に必ず部活に出ないといけない週がある他に練習試合がある為、スポーツ編では部活動に拘束されやすい。

パッケージのイメージカラーは水色。


カルチャー編木漏れ日のメロディ編集

文化系部活動がこちらに集約されており、文芸部・美術部・吹奏楽部・科学部がこちらでは部活動として入部できる。演劇部・電脳部は存在しない。

スポーツ編に比べて部活動に拘束されない為、スケジュールが立てやすいが、文化祭ではその部活動で展示が固定されるので帰宅部でないと文化祭の出し物見学が自由に選択できない。

早乙女優美とはカルチャー編で入部できる部活動の関係で同じ部活動所属が不可能になっている。

パッケージのイメージカラーはピンク系。


原因不明だがカルチャー編はセーブデータファイル破損の確率が割と高い為要注意。


ビートマニア編集

他の機種と違い部活で出現するミニゲームは一つしかないが、POCKETでは一年目の文化祭で科学部に行くと「リズム感測定マシーン」としてビートマニアが遊べる。白鍵・黒鍵・スクラッチの区別はなく、画面レイアウトは同じスタッフが開発したビートマニアGBよりもbeatmaniaIIDXに近い。ちなみに曲自体はビートマニアGBからの流用だが、譜面が少し違う。また、コンボカウントやリザルトが無い。オプションではゲームボーイを二台繋いで対戦ビートマニアがプレイ可能。

ビートマニアGBの対戦モードとは相手の譜面を隠すシステムが少し異なる。


DJ BATTLE(リズム感測定マシーン)編集

ビートマニアのものと全く同じで、ボタンを一つしか使わないのでときめきメモリアルのミニゲームでは非常に簡単。文化祭でしかプレイできない。


J-DANCE POP Believe again(おまけ版)編集

オプションのおまけ項目にあるビートマニアを起動すると選ぶ事ができる。

出典は「beatmania 3rdMIX」。


TECHNO OVERDOSER(おまけ版)編集

上と同じ。出典は「beatmania」ならびに「beatmania 2ndMIX」。



登場人物編集

共通で登場するキャラクター編集


スポーツ編でのみ登場するキャラクター編集


カルチャー編でのみ登場するキャラクター編集


ベストカップル対戦編集

最低一人でもクリアしてると、他のユーザー同士で通信して勝敗を決めるベストカップル対戦が可能になる。これは各ヒロインの最終好感度と主人公のパラメーターを参照してマッチングしているとみられる。

要するに「〇〇に相応しいのは俺だ!」を競うものである。

例えば…


詩織に相応しいのはどっちかをプレイヤーAとプレイヤーBが白黒付けるとする。

詩織にジャッジしてもらう。(ここでパラメーター等を参照・比較)

勝敗・引き分けが確定する。

ヒロイン毎に勝敗・引き分けの記録が付く。


ちなみにあまりにもそのヒロインで負けが付きすぎると、そのヒロインでは対戦不可能になってしまうので、その場合は攻略をやり直す必要がある。


なお、このベストカップル対戦は「藤崎詩織」「館林見晴」「伊集院レイ」「外井雪之丞(!?)」のみスポーツ編とカルチャー編の異なるカートリッジでも対戦できるが、これら以外は同じカートリッジでないと対戦できない。



余談編集

POCKETでの年代は1981年4月生まれから1982年3月生まれまでが実際に10代後半をリアルタイムで過ごした時代(1997年4月~2000年3月)であるため、GB版でのヒロイン達の誕生年設定は1981年(昭和56年4月~12月)、1982年(昭和57年1月~3月)生まれ設定になる。

また、20世紀最後に発売された「初代ときめきメモリアル」でもある。


ボイスはフルボイスではないものの、当時のゲームボーイソフトでもここまでボイスを収録したソフトはそうそう無い。


実はこのPOCKETが館林見晴の出現条件が他と比べて簡単だとされている。


チートツールでしか出せないデバッグモードでは本編で使われる予定があったのか、このPOCKETだけしかない卒業式用と思われる一枚絵が存在する模様


なお、この「POCKET」は当初はたまごっちのようにときメモキャラを育成するようなものとして計画されていたらしいが、当時の開発部署の若手達から猛反発があり移植へ方向転換したとのこと。

二つのカートリッジ制になったのは一つのカートリッジでは収まらなかったので分割したのである。言ってみれば無茶移植だった。ただ、携帯ゲーム機ソフト開発にしては人員の多さや制作コストかれこれで商業ソフトとしては成功とは言えなかったとのこと。



関連タグ編集

ときめきメモリアル ゲームボーイ ゲームボーイカラー

ときめきメモリアル4 - 後年の世界観を持つ。同じく携帯ゲーム機であるPSP。

ポケット・ラブ - 携帯ゲーム機で恋愛シミュレーションはこちらに先を越されている。

ラブプラス - ある意味コナミ作品としては後輩。なお、NEWとNEW+のスタッフロールにときメモPOCKETに携わったスタッフが一部存在する。

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