概要
「未来少年コナン」に登場する島。
物語進行中明らかにされなかったが、石造りの遺跡のようなものがあることから、かつては人が住んでいたと思われる。
元々は、過去(西暦2008年)に起きた最終戦争から大型ロケットに乗って宇宙に脱出を試みた人々が、ロケットの墜落によって不時着した無人島で、そのため山頂近くには大型ロケットが頭から突き刺さっている。
そうして生き残った人々がそのままここで暮らしていたが、長い時の中でそれらの人々のほとんどが亡くなり、物語開始時に島に残っているのはおじいと呼ばれる老人と、おじいの仲間達の忘れ形見である少年コナンのみであった。
何故彼等が次々と亡くなり、コナン以外の子供が育たなかったのか、その経緯は描かれていないが、最終戦争で人類を滅亡寸前まで追いやった超磁力兵器は核兵器を凌ぐ威力を持っており、放射能のような強い毒性を持っていたとするならば、それが住民の体を蝕み生殖能力にも影響を与えたのかもしれない。コナンが化け物じみたポテンシャルを獲得したのもその影響だろうか。
そこにラナという少女が逃げてきたことで物語が動き出す。
やがて、科学国家インダストリア行政局次長モンスリーとその部下クズゥがラナを追って島にやってきた。彼等はラナの祖父、ラオ博士を捕らえるためにラナを人質にしようとしていたのである。
科学文明が引き起こした最終戦争とそれによる大災害の恐ろしさを知るおじいは、未だに科学文明にしがみついて島に争いを持ち込んでいるモンスリー達を非難し、ラナをモンスリー達に引き渡すのを拒絶し彼等を追い出そうとした。しかし、彼女達との諍いで携帯していたロケットランチャーが暴発して致命傷を負い、ラナも連れ去られてしまった。
ラナが連れ去られた事を知ったコナンはおじいの遺言に従ってヨットで島を離れ、冒険の旅に出た。
冒険を重ねるコナンは、ジムシィやダイス一党、改心したモンスリー等をも味方につけ、ついにはインダストリアの行政局長・レプカを倒し、ラナを救出する。
その間も地球には各地で地殻大変動が起きており、インダストリア等も津波や沈降といった大きな被害を受けることとなった。
それらの地殻変動の後、ラナ、ジムシィ、ダイス、モンスリー等と共にのこされ島に帰ったコナンは小さな無人島が周囲の海底ごと隆起し大陸に変わっているのを見るのだった。コナン達が希望を胸に「新大陸」への移住のため上陸を開始するところで物語は終わる。