CV:永井一郎
概要
インダストリアの貿易局員で、プラスチップを輸送する運搬船「バラクーダ号」の船長。35歳。
プラスチップ島に仕事に来ていた際にバラクーダ号に密航してきたコナンとジムシィを捕まえて一度は処刑しようとしながらも、木板での尻たたき40発を耐えたコナンに感心し、二人を下働きとしてバラクーダ号に迎える。
物語の少し前にハイハーバーからラナを攫ってきたが逃げられたという経緯を持つ。インダストリア到着後、その行動を厳しく咎めたレプカへの反発もあったが、コナンを出し抜いてラナをさらって逃亡した事によりインダストリアへ明確に反旗を翻し、以降は紆余曲折を経てコナン達と共に、レプカに立ち向かって行くことになる。
作中において最もコメディリリーフ的な側面の強いキャラクターではあるが、船長としては有能な人物であり船乗りとしての矜持を確かに持っている人物。ジムシィとは年の離れた名コンビとなり、ギガント内部で大暴れしてギガント墜落の立役者となった。
行政局次長モンスリーとは事あるごとに反目していたが、彼女の心境の変化によって徐々に惹かれあうようになり、最終回で結婚する。
余談
ラナに対しては執拗に「ラナちゃん」と猫撫で声で接してハイハーバーで一緒に暮らそうと迫る等、「年甲斐もなくラナに惚れている人物」という印象がストーリー前半では特に強いが、宮崎駿監督は後年のインタビューにおいて、「別にラナに惚れている訳ではなく、あえて優しくしてハイハーバーに逃亡した際に有利に事を運べるようにする打算的な目的があった為」と述べている。
アレクザンダー・ケイの原作「残された人びと」ではインダストリアの貿易長官。
ハイハーバーとの貿易の交渉の為に物語の序盤から最後までハイハーバーにいるが、密かに流行病を流行らせて住民にワクチンを売りつけたり、アニメでのモンスリーと同様にハイハーバーの不満分子であったオーロと手を組んでハイハーバーをインダストリアの支配下に置こうとする等、アニメで見られるコミカルさは微塵もない高圧的な性格で、物語の最後まで悪役となっている。