ホンワカパッパ ホンワカパッパ ドラえもん
楽曲情報
概要
1979年発売のシングルに収録。元は関東ローカルのドラえもんの10分番組の主題歌として1979年から1981年にかけて起用されていたが、後に正月特番や映画でも採用されているため、全国的に聴けるようになった。
歌詞の内容は「あたまテカテカ」や「たんそくモタモタ」など、いきなりドラえもんの特徴をいじる言葉から始まるが、すぐに「それがどうした」と陽気に開き直る流れが視聴者のツボに的中。
また、「キミョウ キテレツ マカフシギ キソウ テンガイ シシャ ゴニュウ デマエ ジンソク ラクガキ ムヨウ」と、まるで呪文のように熟語を並べた部分も見所となっているが、これは作者であり作詞者でもある藤子不二雄先生が何も考えず適当に並べたものである。とはいえ奇想天外までは『ドラえもん』の世界観を的確に表している。
ぼくドラえもん2112
1995年の短編映画『2112年 ドラえもん誕生』のEDに使用されたバージョンだが、こちらはイントロを初め伴奏が大きくアレンジされている。ただし、ボーカル部分はほとんどオリジナルの流用である。
テレビアニメ版でも1995年から2002年まで長い間使われていたため、こちらのバージョンの方が馴染みがあるという方も多いだろう。
とは言ってもボーカル部分がオリジナルの流用ということで、大山のぶ代氏のドラえもんの演技がオリジナル版の頃と比べてかなり変化した時期の為、こちらのバージョンで親しんだ世代の子供達にはドラえもんが歌ってるというイメージが感じにくかったかと思われる。(ぼくドラえもんと言ってるので、なんとかその印象は出しているが)
そして……
ぼくドラえもん40th
2019年。アニメ放送40周年を記念して、なんと現ドラえもん役水田わさび氏によるボーカルでカバーされた。もちろん水田版では初のことであり、最後にテレビで流れてから実に17年ぶりのことである。
しかも、伴奏はオリジナルをベースに大山版時代のBGMやジングル、効果音などのアレンジをいくつか詰め込むという、当時からのファンにとってはかなり胸熱な編曲であることは間違いないだろう。
その他
1989年10月6日放送の「家庭科エプロン」の回では、ジャイアンが「それがどうした、ドラぼくえもん~♪」と本曲を微妙に間違えて口ずさんでいた。
1998年公開の映画『ムシムシぴょんぴょん大作戦!』では、ドラニコフが鼻歌を歌っている。
2005年に声優が交代し作画や作風も完全にリニューアルして以来、時は流れこの曲も過去のものとなりつつあった。そんな時、2016年9月3日よりり東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線登戸駅の1番線において発車メロディとして使用されている。編曲は塩塚博。
神奈川県川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムの開館5周年を記念したものである。
また、2018年発売の星野源氏のシングル「ドラえもん」の間奏にもこの曲のフレーズが使用されている。
ゲーム作品
2001年1月25日にセガトイズより発売された、同名のドリームキャスト専用ソフト。
本作はドラえもんのゲームでは珍しく、大長編・映画やそれっぽいストーリー仕立てではなく、連載漫画やテレビアニメ版のような短編をモチーフにした作品である。
このゲームを簡単に説明すると、プレイヤーがドラえもんになりきり、のび太に協力するものである。
要所でひみつ道具の選択肢が登場し、適切な選択を行うことでのび太の信頼を得て、のび太と静香を結婚させるのが目的。適切な選択が何かは、ドラえもんの知識が問われるが、原作通りの秘密道具の選択をした場合でも、シナリオによっては選択失敗となり、のび太の信頼を失うことがある。
ちなみにバッドエンドだとジャイ子との結婚となるが、ゲーム中のおまけ要素として登場したひみつ道具を全て閲覧するには、1年目をジャイ子ルートで終え、2年目を始める必要がある。
ちなみに、秘密道具に紛れて本作のハード、ドリームキャストも選択肢で登場する。
雑誌
2004年にTVアニメ放映25周年を記念して創刊された雑誌。全25号。
キャストや本作にゆかりのある著名人のインタビューや歴代映画作品の記事やてんコミ未収録の作品が掲載された。
また、創刊号と13号にはDVDが付録として同梱され、『勉強べやのつりぼり』(パイロットフィルム版)や『のび太と未来ノート』が収録された。