概要
CV:林原めぐみ
「昭和元禄落語心中」の登場人物。
本名は、ある重要なシーンにおいて明らかとなる。
第一部「与太郎放浪編」では既に故人であり、小夏の母親であることだけが明かされる。
第二部「八雲と助六編」で生前の姿が描かれる。
第三部「助六再び編」では、故人であるはずが何故か度々現れ…?
人物
芸者修行中、歌舞伎観劇で出会った菊比古に惹かれ、彼に依存するように病的に愛するが、落語の道を極めることを選択した菊比古に別れを告げられ破局。
その後、七代目八雲に破門された助六と結ばれることとなり、子供をもうけた。
これが小夏である。
働いていた廓が赤線廃止で料亭に鞍替えすることとなったため、四国の山あいの温泉街にある故郷へ助六と二人で引き籠った。
田舎では再び娼婦として生活していたが、菊比古が自分を迎えに来ることをずっと待っていた。助六との関係は互いの傷心を慰め合うような不安定なものであり、四国への逃避後は落語を捨てることも働くこともできず堕落した日々を過ごす助六を憎むようになり、娘の小夏にもまったく愛情を注いでいない。
アニメ版
TVアニメではオリジナル描写として、6話で菊比古がバイトをしているカフェに洋装で訪れたのち彼を励まし、菊比古が「品川心中」をかける高座も観客として見守っている。
また7話では、助六と菊比古の仲の良さに嫉妬をする描写や、すれ違い始めた菊比古の心を引きとめようと、化粧が崩れるほど泣いてすがりつくシーンなどが加えられている。
またOPテーマの「薄ら氷心中」は、ある場面の彼女の心情を描いた曲となっている。