概要は呪われてしまった!
どっからどう見てもアジの干物。それがゾンビ化して襲ってきたようである(この世界のモンスターはあるウィルスにより変異進化した生物という設定であるが、他の種類のゾンビも出てくる)。確かに魚の死骸だとも言えるが…。
ちなみにこのゲームには他にも「チキンゾンビ」(鶏肉)や、「納豆マン」なる食品絡みのモンスターがいる(これも当然元は大豆、植物である)。
ハチオウジとウツノミヤの間を繋ぐ洞窟内に現れ、元が元なので大して強くないのだが、厄介なことに時折呪いをかけてくるのである。
呪われてしまうとまともに戦えなくなるほどの弱体化を受け、そのまま他のモンスターを相手して洞窟を抜けるのは至難といってよく(特に主人公は運がステータス的にも悪すぎてよく喰らう)、また呪いを解くにはこの段階ではハチオウジでお祓いしてもらうしか手段がない。
よって下手打つと洞窟で呪われてはハチオウジまで来た道を戻るのを繰り返すハメになるのである(しかも夜しかお祓いはやってないので待たされたり、最悪途中で倒される)。
対策はシンプルに先手を打って一撃で倒すのに尽きる。それまでレベル上げに勤しむのだ。
余談も呪われてしまった!
ゾンビや悪霊もろもろの浄化能力を持つ仲間の霊能力者ミコトが、特殊技・イタコ術を継承するためのイベントダンジョンには上位種として「サンマゾンビ」が出現する。
製作総指揮の漫画家相原コージ氏は、ゾンビ映画でよくある謎の宇宙線によって死者が蘇るという設定から、あらゆるもの(肉片はまだしもドライフラワーも)がゾンビとして蘇るというギャグを描いていた。
なお『バタリアン』や『ゾンビコップ』などの、後発のコメディ要素が強いゾンビ映画は死者に対しては平等のようで標本や食肉の動物ゾンビが登場している。
また相原コージ氏はシリアスなゾンビ漫画「~ゼット~」も描いており、あらゆる死者がゾンビ化する世界の悲喜劇や恐怖を、様々な登場人物の視点で詳細に描写した。
この漫画の世界ではゾンビを食べたものも感染するため、ゾンビパンデミックが起きた後は動物性タンパク質が食べられなくなってしまっている。(発生以前製造の缶詰が闇で高騰している)
なお本作はゲームとは違い、霊能力や回復する方法が存在しない世界なのでかなり絶望的である。