概要
1928年8月20日生まれのイラン人男性。本名は不明であり、「アモウ」はペルシア語で「おじさん」、「ハジ」は巡礼を終えた人に対する尊称である。
1954年から「水や石鹸は病気の原因」と考え始め、その後一切風呂に入らなくなった。外で暮らし、動物の腐肉を食べ、汚れた雨水を飲んだり、火で炙って髪を整えたり、洗濯を全くしていない衣服を着た生活を半世紀以上した結果、いつしか世界一不潔な男と呼ばれるようになった。タバコは錆びた金属製のパイプに乾燥した動物の糞を乗せて吸っていた。このように、不衛生な生活を送っていたが、健康状態に異常は全くなかった。
地元住民がどうにかして彼を入浴させようとしても逃げ出して失敗に終わったが、2022年、ついにハジは67年ぶりに風呂に入った。しかしそれが原因で体調を崩し、同年10月23日に死亡した。享年94歳、不潔であることが彼の生きる力となっていたことが分かる瞬間だった。
関連タグ
ヤマアラシ:ハジが腐肉の中で特に好物だったという動物。