イ401
いよんまるいち
元「霧の艦隊」所属の潜水艦で、形状は旧日本海軍の伊400型潜水艦を模している。
物語開始以前の霧の艦隊との決戦時に主人公の千早群像の父親、千早翔像によって鹵獲される。その後は千早翔像を艦長として出撃するも、無人で帰投するという怪事件を起こしており、その後は地下ドックで沈黙を守り続けていた。物語の2年前に千早群像と出会い艦長として迎える。千早群像達をクルーとして搭乗させ、日本を出奔する。アニメ版では多少設定が異なり、何者か(何か)に命じられて千早群像を迎えに来たことになっている。
元々は超戦艦級であるヤマト直属の潜行偵察部隊としてイ400やイ402と共に諜報活動に従事していたが、千早群像を艦長としてからは情報戦用の装備を撤廃し、攻撃型潜水艦として大幅に改装した。また硫黄島にてさらにオプション艦や超重力砲の追加など大幅な機能拡張を行われ、大戦艦級の火力を実装している。
デフォルト装備としては強力な侵食魚雷や本艦そっくりの形状をとることができるアクティブデコイを有する。
また、硫黄島での改装以降は後部スラスターを廃しつるんとした後ろ姿になっている他、バイナルパターンに加えBLUE STEELのマークが船体に浮き出るようになる。そのため改装されていない姉妹艦との区別が白黒である漫画でもつきやすくなっている。
原作版とアニメ版では塗装が異なっており、原作版では幾何学迷彩が施されているがアニメでは迷彩はない。
ただしアニメ版では硫黄島での改装はなく、損傷の修復と高速巡航モードへの変形機能が追加された。
その後イ400とイ402の不意打ちによって撃沈後、タカオと融合を果たし、重巡洋潜水艦「イ401Ars nova(アルス・ノヴァ)」へと進化した。それによって130m級だったイ401は200m級にまで大型化し、今までの潜水艦のシルエットは失われ、左右にせり出した構造体や安定翼、煙突の追加によってクジラのようなシルエットとなる。また重巡洋艦を取り込んだことで各種ミサイル弾頭の追加など武装面も大幅に強化された。
弊害としてエンジン音がかなり異質なものへと変化してしまったため、従来の隠密性は完全に失われてしまっており、遠方からでも位置を特定できるようになってしまった。
またシルエットの変化からか、どうも水上航行のほうが速度がでるようで、潜水艦だが通常は水上航行を基本とするようになる。
艦長:千早群像
主に作戦立案や指揮を担当。イ401の頭脳であると共に交渉窓口でもある。
ポジションはブリッジ後方左側にある艦長席。肘掛けの部分にデータ閲覧用のコンソールがある。
副長:織部僧
主にデータ解析や管理を担当。千早群像最大の理解者であり幼馴染。ただし出番は少ない。
ポジションはブリッジ後方右側にある副長席。艦長席と違ってデータコンソールに埋め尽くされている。
緊急時には操舵を担当することもある。
雷撃手:橿原杏平
主に火器管制を担当。魚雷の追跡プログラムや超重砲の照準合わせなどを行っている。同時に艦の貴重なムードメーカー。
ポジションはブリッジ前方中央の火器管制席。左側にグラビア写真、右側にクーラーボックスを完備し、自室にはアニメDVDやフィギュアなどオタクグッズを大量に所持している。
ソナー手:八月一日静
主に潜水艦の眼ともいえるソナーを担当。2代目のソナー手である。
原作では硫黄島に上陸した統制陸軍の部隊を単独で攪乱できるほど白兵戦能力が高い。
アニメ版では単純にブリッジクルーの1人だが、織部僧の台詞を奪うほど活躍中。
ポジションはブリッジ前方左側のソナー席。周囲にカプセル瓶で保護された観賞用の花などが置かれている。
機関士兼メカニック:四月一日いおり
主にデリケートなエンジンブロックの調整・制御を担当。彼女の活躍によって作中でもかなり無茶な運用を可能にしている。また艦体修理や効率化改修なども主に彼女の仕事。
ポジションは機関室。機関室のど真ん中という危険なコンソールで作業しているが、リミッター解除時など危険な場面ではクラインフィールドによって保護されているので人体的危険性は低いと予測される。
操舵手兼その他:イオナ
イ401のメインシステムとも呼べる存在であり、主に操舵や弾幕などその他の作業を一手に引き受けている。純粋に人手が足りない場合はミニイオナとも言える分身体を多数配備する。
ポジションは艦長席と副長席との間にあるブロックの上。とても戦闘の衝撃に耐えられそうもない場所だが、原作では超重砲がかすっても微動だにせず、アニメ版ではクラインフィールドによって自身を固定している。
ちなみにブリッジ前方右側にある操舵席と思しき席は、現在物置にされている。アニメ版では刑部蒔絵が座り、戦闘時には防御系の操作を行っていたようである。
サブ演算装置?:ヒュウガ
硫黄島にて合流。新型超重砲の支援演算やメカニック、戦略・戦術アドバイスなどを担当している。おかげで四月一日いおりが助かっている一方、増々橿原杏平の出番が少なくなってしまった。
ポジションはイオナの隣。なので実質的に艦長席と副長席の間のブロックの上。
ただし超重力砲運用時などは球体ドーム状の演算室へと移動し、そこで演算支援に専念する。
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