概要
ウコギ科ウコギ属に属する落葉低木の総称。
日本にはヤマウコギ、オカウコギ、エゾウコギ、ケヤマウコギ、ミヤマウコギ、ヒメウコギ、ウラジロウコギが自生するが、野生の樹木の場合はヤマウコギを、食用に栽培される場合はヒメウコギを示すことが多い。ヒメウコギは古い時代に中国から薬用に輸入された。
中国語の五加(ヒメウコギ)から五加木と表記され、生薬の「五加皮」はウコギの根の皮。若葉は山菜として親しまれ、新芽は炊き込んでウコギご飯とする。米沢藩では上杉鷹山が藩政改革の一環でヒメウコギを生垣に利用するよう奨励した。このため山形県米沢市では今でも生垣にヒメウコギを用いて、新芽を摘んで食べる習慣がある。
近縁の植物に、同じく若い芽を食用にするタラノキ(若い芽を「たらの芽」と呼ぶ)や、薬用植物の王者的存在であるオタネニンジン(朝鮮人参)がある。