解説
肘打ち技を、腕を縦にたてて真上から振り落とすように相手へ打ち込む攻撃のこと。和名は「ヒジ落とし」だが、TV実況等では「毒針(攻撃or殺法)」という言い方もよくされる。
主な攻撃箇所は正面から向かい合った場合だと脳天や後頭部、ダウンしている相手へ仕掛ける場合は喉元から鎖骨、胸辺りにかけて。
同じヒジ打ちでも腕を水平方向へ振ると「エルボーバット」、下からアッパーカット気味に見舞うと「エルボースマッシュ」になる。
極端な話がプロレスラーなら誰でも一度は使ったことのあるような単純ポピュラー技だが、重量級レスラーが全体重を浴びせるように使用したり、コーナーポスト最上段等からの落下式などで放つとこれ一発でフィニッシュホールドにもなり得る破壊力を持つ。
代表的使い手はアブドーラ・ザ・ブッチャー、ダスティ・ローデス、天龍源一郎(海外遠征帰りの若手時代、この背面ダイビング式をよく決め技にしていた)など。
日本マット界では圧倒的に、上背とパワーとラフファイトに勝る悪役外人レスラー側がよく用いる技だった(ディック・マードックなどはこれを相手の鼻へブチ込む小技をよく見せていたが、ここまでくると明らかなる反則)。
だが三沢光晴が「エルボーバット連発によるシバキ合い勝負展開」を定着させて以降、割を食った形になってかあまり盛んには使われなくなった。
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ニードロップ:こちらはヒジではなくヒザ落とし