オオイヌノフグリは植物でゴマノハグサ科クワガタソウ属の一年草。一般的によく見かける雑草の一種。

概要
道端やあぜ道によく生えている植物。秋に発芽し、越冬したのち春に1cm程度の青い花を咲かせる。在来植物ではなく、ヨーロッパからの帰化植物である。草丈は10cmから20cm程度。別名瑠璃唐草・天人唐草。鮮やかな青い花弁が美しく、春の野草の中ではハコベと並んで人気のある植物である。
大きい犬の○○?
名前にあるふぐりとは、睾丸のことである。種子の形が犬のそれに似ていることから付けられたものであるため、さぞかし似ているのかと思えば、実はそれほど似ていない。
というのも、似ているのは別種であるイヌノフグリのほうであり、オオイヌノフグリはイヌノフグリに似た大型の植物というだけだったりする。
なので厳密には「大きい犬」のフグリではなく大きい「イヌノフグリ」ということになる。
外来種の帰化植物
現在、在来種であるイヌノフグリの生育数が大幅に減少し、絶滅危惧種にまでなっているが、その一端には生育域が重なる本種であるオオイヌノフグリが進出したことが原因のひとつとして考えられている。