概要
クワガタムシ亜科に分類される属の一つ。
学名は「Macrocrates」。
体長は30mm程度で、小型種の部類に入る。
名前の「オオズ(大頭)」が示す通り、頭部が分厚く肥大化するようにして発達する。その特徴的な見た目から、しばしば「アリを大きくしたようなクワガタ」と例えられる。
触覚はクビボソツヤクワガタと同じように長く発達する。
メスは一般的なクワガタムシのメスと似たような外観となる。
生息数が少なく、一部の専門店でも少数しか流通しない。初入荷時の価格は成虫1ペアで50万円以上、メスのみで約30万円と非常に高額であったが、現在は少数だか繁殖個体が出回っており、成虫1ペア20万円代で価格は落ち着いている。とはいえ、ウエストウッディに匹敵する高額希少種である点は相変わらずである。
主な種
ブケファルスオオズクワガタ(M bucephalus)
本属の基準種。
大顎は直線状に伸び、褐色を帯びる。
上翅はイエロー型と呼ばれる黄色くなるタイプが多く出回るが、地域によっては黒くなるメラニック型も存在する。
アウストラリスオオズクワガタ(M australis)
大顎は根元に内歯が付き、下がるようにして湾曲する。
大顎は褐色を帯びる。上翅はメラニック型と呼ばれる黒くなるタイプが大部分を占めるが、稀にイエロー型も確認される。