概要
クワガタムシ亜科に分類される属の一つ。
学名は「Cantharolethrus」。
古い書籍や古い標本のラベルにはトゲツノクワガタと表記されている場合がある。
体長は大型個体で60mm程度となる。
名前の「クビボソ」の通り、オスは首の部分が強くくびれて体型が細長くなるため、真上から見ると痩せこけたような印象を受ける。また、体長に対して触角が長く、もう一対の脚のように見える。
メスは頭部と前胸に粗い点刻、上翅は艶が無く縦縞が入り、オスとは別種のような見た目となる。
オスの体表は黒い艶を持つが、ツヤクワガタ属及びオオツヤクワガタ属と近縁な訳ではない。
クワガタムシの中では数少ない農業害虫とされており、大顎でアボガドの茎や実を傷付け食害する。
主な種
ルクセルクビボソツヤクワガタ(C luxeri)
本属の基準種であり最大種。
大顎は根本付近で直角に湾曲し直線状に伸びる。内歯は先端に集中する。
コロンビアとエクアドルに原名亜種、コスタリカとパナマに亜種インフレクス(ssp.inflexus)が分布している。
ペルビアヌスクビボソツヤクワガタ(C peruvianus)
大顎は全体が緩く弓形に湾曲して伸びる。
アザンブレクビボソツヤクワガタ(C azambrei)
大顎は太短くなり緩く湾曲し、内歯は中央に付く。中歯型のツヤクワガタのような大顎となる。
ステインヘイルクビボソツヤクワガタ(C steinheili)
ペルーに分布している。
大顎には艶が入らず、下側に強く湾曲し、先端は内歯の付き方により三股に見え、フタマタクワガタを彷彿とさせる外観となる。