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CV:池田秀一

概要

アース神族の長。銀髪壮年男性の姿をした神。

皺の浮いた、ブカブカぎみのボディースーツのような灰色の衣をまとい、赤いマントを羽織っている。その恰好からファンには「パジャマ」と呼ばれることもある。

原典北欧神話と異なり隻眼ではない。本作でもグングニルを持つがその柄は短く両端に刃のついた構造になっている。

この槍は絶大な力を持つ四宝の一つでヴァルハラを司る。加えてオーディンはラグナロクに備えミッドガルドを司る四宝「ドラゴンオーブ」をも手中に収めている。

(四宝のあとの二つはニブルヘイムの魔剣レヴァンテイン、アルヘイムの神弓シルヴァンボウ)

オーディンは純粋な神ではなく人間の器たるエルフとのハーフである。

通常、神は生まれた時点で完全な存在であり、そこからの伸び代はない。

しかし不安定で不完全ながら成長する力を持つ人間の血を引いたハーフエルフであることにより、オーディンは「成長する神」ともいうべき存在となった。

元は位の低い無力な小神であったが、成長することによりやがて最高神の座に登り詰める。

しかし、人の血を引いているのだが、他の神々と同様に人間を下位なものと見なしており、時には傲慢かつ冷酷ですらある。

ラグナロクに備えるのとエインフェリアを効率良く集めるという理由だけで、ミッドガルドを安定させる重要な役目を追っていたドラゴンオーブを奉竜殿から奪い取っており、エインフェリアや人間の事も道具としか思っておらず、場合によってはヴァルキリー達に直接殺害させて無理矢理エインフェリアにしてしまう事さえもある(代表的なのは、ブラムスガノッサ)。その為、エインフェリアたちからは嫌われており、人によっては神界への転送を拒絶する者さえいる。

また、人間が神である自分達を越える可能性を持つ事には、臆病なまでに断じて認めようとしない器量さも見せ、一部のルーン文字や高等魔術が失伝するよう画策までしている(失伝されたルーン文字や高等魔術を再発見する方法は、現在の所、レザード・ヴァレスの様に賢者の石によって引き出すしか方法が無い)。

戦闘能力は高いが、自分が労する事無く策を弄するを好むタイプ。第一作『ヴァルキリープロファイル』において、ラグナロクに備えレナス・ヴァルキュリアを目覚めさせるが、レナスの記憶は封じるようフレイに命ずるなど、一応味方ではあるが腹に一物を抱えている様子が窺える。

第二作『ヴァルキリープロファイル2』では、遂にプレイヤー側と直接戦う展開になった。

しかし、自らの力を過信していた結果、そこへ乱入してきたレザードによって、自身しか使用出来なくなっていた失伝魔法の「輸魂の呪」によって、予備の肉体としていたルーファスの身体へと強制的に魂を移されてしまった挙句、ルーファス共々あっさり肉体を消滅させられる末路を迎えた。

いくら強大な力を持った神の肉体であれど、魂を引き剥がされ抜け殻状態となってしまえば生殺与奪などどうとでも出来てしまう事をオーディンは見落としてしまっていたのだった。

その際、レザードからは「ドラゴンオーブの輝きに目を奪われ、グングニルを御する力も鈍らせた愚神」この上ない程の酷評をされている。

その後、グングニルとオーディンの精神はレザードに奪われてしまったが、エインフェリア達は誰も助けようなどと思っておらず、アーリィ・ヴァルキュリアが命令した際も、反抗どころか無関心な態度しか示されなかった。そんなエインフェリア達を代表するかのようにアリューゼからは「人間にとっちゃ、あんな奴(オーディン)、居ない方が良いに決まってる」と唾棄されている。

この結果、皮肉にもアーリィは、自分達神が人間達に見放される程愚かであったのだという事実に気付き、考えを改めるに至っている。

その性格故か、シリーズ全体を通して、パーティーに加わる事はない。

決め技は「スピリチュアルランサー」。

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