概要
「CYBERSTORM ACCESS」にて登場した悪魔族・闇属性・レベル10のシンクロモンスター。
シンクロモンスターでも珍しいチューナーを使わずともシンクロ召喚できるモンスターでもある。
マスターデュエルでも8月10日のメンテナンス以降に実装された。
その汎用性と出張性能を考慮してか最高レアリティのURでの実装となっている。
テキスト
シンクロ・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3500/守2800
チューナー+チューナー以外の光・闇属性モンスター1体以上
このカードをS召喚する場合、自分フィールドの光・闇属性モンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
(2):このカードは、このカードのS素材としたモンスターの元々の属性によって以下の効果を得る。
●光:自分フィールドのSモンスターは相手が発動したモンスターの効果を受けない。
●闇:自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
解説
(1)は特殊召喚成功時、フィールドのカード一枚を対象に除外する効果。
単純に除去としても優秀だが、ターン制限がないことを活かしてこのモンスターを蘇生などで何度も場に出すことで何枚でもフィールドのカードを除外できる。ただその場合は後述する(2)の効果と噛み合わせが悪い点は注意が必要。
(2)はシンクロ素材にしたモンスターの元々の属性に応じて耐性を得る永続効果。
光属性であれば発動したモンスター効果を受けない耐性が付与され、闇属性であれば戦闘耐性を得る。
光属性と闇属性のモンスターを素材にした場合は両方の耐性を得ることが可能で、高いステータスも相まってモンスターに対しては滅法強く出れる。
どちらの耐性も味方全体が恩恵を受けることができ、シンクロモンスターであれば全ての耐性を得ることも可能。
闇属性を素材にするだけでも味方全体に戦闘耐性が付与されるので味方の場持ちを良くしてくれる上に高いステータスのお陰で積極的にアタッカーもこなせる。
ただし、バウンスやリリースなどの方法でフィールドを離れた場合は蘇生してもせっかくの耐性が消失してしまう上、光属性の素材効果は発動した「モンスター効果」を受けないのであり、モンスターの永続効果や魔法・罠カードの効果は通用する為過信は禁物。
以上の効果だけでも優秀だが、何よりも目を引くのはその効果外テキスト。
『このカードをS召喚する場合、自分フィールドの光・闇属性モンスター1体をチューナーとして扱う事ができる』
つまりシンクロ素材が光・闇属性のモンスターであればチューナーモンスターを用いずにシンクロ召喚できるという珍しいシンクロモンスターなのだ。
特定のモンスターをチューナー扱いとしてシンクロ召喚できるモンスターは星杯の神子イヴやハーピィ・レディ・SCなどが存在するが、それらよりも緩い指定でシンクロ召喚できるのがこのモンスターの特徴で光属性か闇属性、あるいはその両方でレベル10の組み合わせが出せるのならばあらゆるデッキで採用が見込める。
総じて効果自体の汎用性の高さも相まって非常に高い出張性能を持つモンスターであり、光属性か闇属性またはその両方が採用できるデッキを使う・相手にする場合は考慮しておくべきモンスターと言える。
余談
カード名のアンヘルとはスペイン語で天使の意味で英語の「Angel」に相当する。
このモンスター自体は悪魔族だが片方の翼が天使のようになっており、名前の通り天使と悪魔が混ざり合っているという事なのだろう。