概要
カランゲット(Calanget, Caranget)もしくはカランゴ(Carango)とはフィリピンに伝わる土の精霊。
見た目は頭がとても大きく醜い老人のような姿の小人で、地面や塚、森、野原などの土中に棲んでいるとされる。
彼らは土地の真の所有者であるといわれ、いままで無かった場所に畑を作ったり家を建てる際には供物を捧げなければならないのである。
捧げるものは気持ちばかりの食べ物でよいが、彼らは塩や胡椒・生姜などの香辛料、酢などを使った味が濃いものを嫌うために、それらで味付けをしてはならない。
もし捧げ物をケチったり失礼な態度を取り続けると、家の者が病気に罹ったり狂ってしまうなどの不幸が訪れ、ひどい場合には不思議な力で死ぬ事になるので恐れられている。