カプレ
1
かぷれ
フィリピンで伝承される不潔な巨人。
不潔な外見の黒い巨人で、その体躯にふさわしいサイズの葉巻が好きで、いつもそれを吸っているとされる。
普段は大きなガジュマルやアカシア、マンゴーなどの古木の近くに住み、木陰や樹上に隠れているとされており、暗くなる時間まで遊んでいる子供らを化かして帰れなくしてしまう。
同じ処をぐるぐる回って、目的地にたどり着けないのはこの巨人の仕業であるといわれ、そんなときには服を脱いで裏返しに着ると呪縛から逃れられると伝わる。
バレテやサントルの大樹の上に棲む、カプレの親戚であるアグタ(Agta)と呼ばれる巨人も伝わり、こちらは何故か漁師を嫌って漁の邪魔をするという。
また人の服を盗んだり、気に入った女性を攫うなどカプレよりもタチが悪い存在であるといわれる。
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