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「し、『色欲の魔女』……カーミラ、だよ? はじ、はじめまして……ん」


「み、みんなで……よってたかって、わ、私を、いじ、いじめるんだ……そう、なんだ。ひどい……ひど、い」

「そ、んなに……恐い目で、見ない、で。わた、私は……何にもし、てないって言ってるの、に……ひ、ひどい……」



「私を、だ、騙したり、嫌った、り……い、嫌なことをする人、を……『絶対に許さない』」


プロフィール

性別女性
イメージカラー赤、ピンク
能力『色欲』の魔女因子


概要

薄紅の髪を背中の中ほどまで伸ばした、気弱そうな佇まいの少女。
袖の長い白い服を着込んでいて、手首から先が外に出ていない。所謂萌え袖。

かつて400以上も前に大罪を背負い、世界に災厄をもたらしたという7人の女性、『魔女』。
そのうちでも『色欲の魔女』として名を馳せた人物である。

かつて世界を愛で満たそうと、人あらざるものたちに感情を与えたという逸話をもつ。
また『天上の美姫』と噂されるほどの絶世の美貌の持ち主であるとされ、『色欲』の名の通り、見るもの全てを魅了し、虜にしていったという。

…が、しかし実際の彼女の見た目は、世界をそこまで賑わせるほどのものでもなかったと言える。
目鼻立ちはそれぞれ整っているが、飛び抜けて美貌が引き立つ顔つきというわけではなく、平凡な、人並みに可愛らしい容姿をしている。

それでも彼女に魅了された人々は多く、かつて魔女を討伐する目的で編成された隊以外にも「親衛隊」なるものが存在しており、彼女を守る立場の人々もいたという。

このように世界から『愛されてしまう』のには、彼女の権能が関わっている。
彼女の実態は平凡な少女といったものであるが、彼女の正体を知るものは何故か殆ど居なかったという…


400年前に討伐されており、物語開始時点では既に故人。
現在では『強欲の魔女』エキドナによって魂を「蒐集」されており、エキドナの精神世界でのみ再現された存在としてスバルの前に現れる。

人物

記事冒頭にある通り、おどおどとつっかえつっかえに言葉を発し、常に何かに怯えているかのようにやや挙動不審気味な態度をとる。

性格は温厚、というよりも気弱といった様子。
またやや被害妄想が激しく、少しでもきつく当たられると、こちらを無視してたどたどしい喋り方ながらもひたすら自己保身に走ったような内容を話し出す。

このように見る人が見ればイラっとしてしまいそうな態度をとるのは、彼女が最も大事としているものが自分自身であるためである。
エキドナ曰く「自己愛の塊」。

このため普段こそ怯えたように自分が傷つかないように振る舞う彼女だが、こと「自己保身」に限れば、誰にも譲らない意志のようなものを見せる。
実際にいざ本当に自分の身が傷つけられたと判断すると、普段の弱腰の態度が一変し、明確な敵愾心を示して相手を殺害しようとする。

この確固たる意志は信念というよりは最早怨念に近く感じられるものであり、気の弱い性格なのは間違いではないが、自分の「敵」になりうるものに対する意識は激しく、むしろ好戦的なぐらいの抵抗力を見せ、徹底的に排除しようとする。

歪んだ在り方だが、これは恐らく彼女の過去が深く関係している模様。
また生い立ちによるものなのか『愛』は大事なものであるとしており、それを蔑ろにするものは例え自分以外であっても見逃さない、という一面もある。

一方で激しい自己愛を除けば割と普通に応対できる相手であり、魔女達とも仲良くしている。
エキドナは性格上いいように扱ってくる事もあり度々衝突しているが、彼女が気落ちした際には心配して話しかける一面もあった。
普段は魔女達の中で最年少のテュフォンの遊び相手をしている模様。

能力

魔女因子に適合しており、『色欲』の権能を行使する。
ちなみに同じ因子を持った人物とは全く違う能力として表れている。

  • 『無貌の女神』
性質は、相手を「魅了」する能力。
魅了、とはいっても作中で実際に相対したスバルは彼女の虜になったような様子は描写されておらず、詳しくは不明な点が多い。
が、彼女は過去にこの権能により人生を狂わされていくこととなった。

3つほど特徴があり、1つ目は
彼女の姿が見た相手の「見たいもの」に見えてしまう、というもの。相手の抱いている幻想や理想を完全に再現できてしまう能力である。
劇中スバルが彼女と遭遇した際、この権能により彼女をレムと誤認してしまった。

2つ目は
見た相手の意識を完全にこちらに向けさせること。
具体的にどういうことかというと、彼女に気を取られた人は彼女から目を離せなくなり、そして呼吸を忘れ、やがて心臓が止まってしまう。

作中ではこの権能を「魅了」と称しており、過去にこれで心を奪われた人々は数が知れないという。
しかしスバルは正体を現したカーミラに対して惚れるどころか怒りの感情を向けていた。が、この『無貌の女神』によって同じく酸欠に陥りかけている。

恐らくカーミラを見たものはどんな印象を持とうが強制的に意識を奪われてしまうが、カーミラに惚れる惚れないは1つ目の特徴に左右されるのかもしれない。

この能力は可能な限りカーミラを意識しなければある程度回避することはできる模様。

この権能は常に発動しているらしく、彼女自身にすら切ることができない模様。故に生前の時代では彼女が歩いただけで恍惚の表情で心停止した死体が転がっていたという。
過去に彼女の実態を知るものが殆どいなかったのはこのため。


ちなみにダフネ曰く、彼女にかかればかの食欲の権化である「大兎」を簡単に皆殺しにしてしまえる様子。魅了による能力の相性がいいのか、それともまだできることがあるのかは不明だが、末恐ろしい実力である。
逆に『嫉妬の魔女』サテラとは相性が悪い模様。


最後の3つ目は
相手を愛していた者達の声で、相手の心に呼びかけることと推測される。
具体的には不明だが、相手の記憶の中から相手を大事に想っていた人物の姿を呼び覚まし、思い出させることができる。
この能力により、深い絶望から死の淵に立たされていたスバルを奮い立たせた。








「あ、『愛』は、大事……な、んだよ? それは、蔑ろにしたら、ダメ……ん、ダメなの。あの子、が……見たくないって、思ってても、『愛』はそこに、あるから……ある、ものは……否定、させない。それ、に、私は……借りっ放しは絶対に嫌」













彼女の最期は「大火の中で焼き尽くされての焼死」であったという。

余談

  • 好みのタイプ

彼女は自身の権能故に無条件に「愛される」ことにうんざりしているため、タイプの男性は「自分に全く関心のない人物」とのこと。
なんでも『暴食の魔女』ダフネが男体化したら物凄くタイプらしい。
とはいえいくらなんでもアレは…

  • 「親衛隊」
見たものの意識を強制的に向けさせ、やがて鼓動すら忘れさせるという『無貌の女神』。
しかし中にはこの権能にある程度耐性があったものもいたらしく、彼女を見ても心臓が止まらない強靭な精神力をもった人々が、カーミラの「親衛隊」となっていた模様。
愛は死すら乗り越えるのか。それが本当の愛かどうかは別として。

関連タグ

Re:ゼロから始める異世界生活
魔女教 , 魔女 , カーミラ , 色欲
カペラ・エメラダ・ルグニカ

※第6章のネタバレを含みます!※











































第6章にて彼女の過去が明らかにされた。
いつ頃か突如、『色欲』の魔女因子が発露し、人生を大きく狂わされることになった彼女の生い立ちが語られている。


彼女はどこにでもいる平凡な村娘であった。兄弟もいたことが判明している。
両親に愛され、兄弟に愛され、彼女もまた家族を愛しており、平凡に毎日を過ごしていた。
また彼女には許嫁がいたようで、村の風習に則って生活していた様子。

しかし、そんな彼女の平凡は突如一変することになる。

ある時、村を治めていた小国の権力者によって無理矢理奪われそうになったのである。
村の人々は権力者に逆らうことはできなかったのだが、家族や許嫁、村の人々の皆から愛されていた彼女が奪われるという横暴に堪え兼ね、遂に反乱を決行。

彼女の許嫁が中心となり、村総ぐるみで反乱軍を組織、横暴を働く国を打ち倒そうとした。
しかし寒村の反乱軍とはいえその戦闘力は侮れず、次々と国からの手勢を返り討ちにしてきた。

反乱軍のリーダーの許嫁として、彼女はまるで戦姫のように崇め奉られ、祭り上げられた。彼女はやがてその膨れ上がった理想像の重圧に押しつぶされそうになっていた。

しかしそのことを誰も気に留めない。皆は夢に酔い、幻想に惑わされ、理想に踊らされていたのだ。
それは村の人々や許嫁だけにとどまらず、家族すらも同じ。
皆は彼女に愛を向けながら、誰も彼女を見ていない。自分たちにとっての理想の姿をみているだけだ。

そんな狂気染みた異常としか思えない光景を悲しむ彼女を他所に、反乱軍の過激さは歯止めが利かず、村を治めていた国どころかその大元の大国まで滅ぼしてしまった。

何もかも滅ぼした後で、許嫁は彼女に告白。
狂気的な歓声をあげる人々、家族、燃え上がる国の残骸、積み重なった大量の死体。

こんなことは望んでもいなかった。どうしてこうなってしまったのか、もう誰も「彼女」を愛してくれる人はいなくなってしまった。
彼女はただ、平凡ではあったが確かに愛されていた日常を過ごしていたかったはずなのに、全てを失ってしまった。


彼女はその場から何もかも捨てて去った。
しかし、彼女はその後も道行く人々に愛され続けたという。夢、幻想、理想は、彼女を逃すことは永遠に無かった。


彼女の強い自己愛は、誰からも愛されながら誰にも愛されない『無貌の女神』である自分自身を、せめて自分だけは愛したい、という思いの表れなのかもしれない。




『色欲の魔女』は失くした愛を求めて、滅びを迎える愛に愛され続ける。

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