概要
PRIMAL ORIGINにて収録されたガスタの効果モンスター。
召喚・特殊召喚するだけで、墓地の風属性チューナーを蘇生できるというシンプルながら極めて強力な効果を持っている。
代償として、効果の発動後は風属性モンスター以外は特殊召喚できなくなり、ピリカの効果は1ターンに1度という制約がある。
受動的な効果が多いガスタにおいて、能動的に効果が使えるだけでなく、ガスタではなく風属性を指定した効果なので、ガスタ以外の風属性デッキ全般で運用が可能である。
特に釣り上げモンスターでは珍しく特殊召喚に対応し、レベル3のサイキック族であるため、「緊急テレポート」の恩恵を受けられる点は非常に大きく、風属性チューナーが墓地に送りやすいデッキならば、風属性デッキでなくても運用できる可能性もあり、「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」のような、素材指定のない風属性シンクロモンスターが増えてきているので、今後は活躍の幅も広がるかもしれない。
また、風属性であれば、シンクロモンスターでないモンスターも特殊召喚できるため、「蒼翠の風霊使いウィン」・「HSR-GOMガン」などの風属性リンクモンスターを出してシンクロモンスター展開の準備につなげることも検討可能。
ガスタにおいては、今までガスタのみではシンクロ召喚がやや難しかった「ダイガスタ・スフィアード」を手軽に出せ、カテゴリサポートを受けられる、リクルート効果のチューナーの存在から発動条件を満たせる等、ガスタに所属しているだけのメリットが十分にある。また、ダメージステップでも効果を発動できるので、リクルート効果のチューナーを蘇生することで、ガスタの特色であるリクルートループの一翼を担うこともできる。
まさにガスタ使いが待ちに待ったカードであるといえる。
なお神裔とは神の子孫。現代日本おいては皇族のことを指す言葉である。
カードテキスト
ガスタの神裔 ピリカ
効果モンスター
星3/風属性/サイキック族/攻1000/守1500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
自分の墓地から風属性のチューナー1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
この効果を発動したターン、自分は風属性以外のモンスターを特殊召喚できない。
「ガスタの神裔 ピリカ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
余談
このカードは、戦士家であるガスタの疾風リーズの髪の色と、神官家であるガスタの希望カムイの杖を持っている。
さらにマスターガイドにおいて、デュエルターミナル世界の最終戦争後に復興の中心となったガスタの生き残りとしてリーズとカムイが挙げられたため、この二人の子供と見られていた。
カムイはショタであるため、このカードの情報が出回った際に「ガスタはおねショタテーマ」と揶揄されてしまった。
マスターガイド4において、二人の数代先の子孫であること、杖は族長となったカムイから代々受け継がれたものであること、髪留めを贈ってくれたリチュアの親友がいることが明らかとなった。
後にトライブ・フォースで、ガスタの系譜と思われる霊獣使いが登場し、ピリカもストーリーカードにちょくちょく登場した末に、クロスオーバー・ソウルズで、霊獣使いとしてセフィラ化を果たした。
霊獣使いは、ガスタに無い要素が多く、彼女の肩書はあくまで、「ガスタの末裔」という意味なので、ピリカも純粋なガスタではないかもしれず、カムイと同じステータスで同一人物と見られる霊獣使いの長老が、ガスタを名乗っていない事から、族長の家系がどういう経緯を辿ってきたかは、謎が深まっている。
また、トライブ・フォースでは、リチュアの後継らしい影霊衣に属し、ピリカと同じ髪留めを付けていたリチュアの女性陣の子孫のような姿で、少年であるシュリットが登場している。
一方、霊獣使いにも、リチュアを彷彿とさせる水族を従える少女であるウェンが登場し、攻守や名前の意味が反対(ピリカは「善い」で、ウェンは「悪い」)、シャドールに連れ去られると泣いてしまう、お揃いでセフィラ化するなど、仲が良さそうな描写がされている。
その為、ピリカの親友の候補には、この二人がよく挙がっているが、真相は不明である。