概要
CV:川島得愛
別の惑星からやってきた惑星探索用ロボット。
作品の舞台である「しずく星」には不時着してきた。不時着時にほとんどのデータを消失してしまっている。
水を動力源としており、水500mlで5日活動できる。
水以外は取り込むことが出来ず、入れられると臭い煙を出してオーバーヒートを起こす他、一度だけ麦茶をタンクに入れられた際は、熱血漢な性格になり、最終的にはやはりオーバーヒート状態となった。
多弁かつ早口で、他人の心情をあまり考えずルールにこだわる、といった性格。
ムームーに助けられたため、「ムームーちゃま」と呼んで慕う一方、チョロミーの破天荒な行動に憤慨することが多い。
チョロミーに道具の使い方を教わると、似た形と使い方のものとの区別が出来ず、ムームーに詳しく教えられるまで「○○です」と言い張る。
もっとも彼等との交流を経て、徐々に他人の気持ちがわかるようになっている。
性別は存在するかすら不明だが、スキッパーやキュリオから「くん」付けされる等、便宜上男子扱いされることもある。年齢も不明。出自も明らかになっていないが、「機械がいっぱいの星で博士に作られた」という記憶のみが残っている。
機械の修理が得意であるが、宇宙船の修理だけは上手くいっておらず、しずく星の滞在を続けている。
頭の後ろの赤いボタンは本人曰く「絶対押してはいけない」らしいが、ワルピットに何度も狙われている。
『ガラピコぷ~』という作品タイトルから主人公のように見えるが、第3話まで登場しないという歴代の人形劇でも異例の展開での登場となった。
キャラクター紹介順は「チョロミー、ムームー、ガラピコ」であり、ストーリーや番組宣伝などでは、むしろチョロミーが中心に据えられている。
本編外では『ガラピコにんじゃしゅぎょう』にも登場。福尾誠おにいさん扮するあかにんじゃ、秋元杏月おねえさん扮するあおにんじゃの師匠役。どう見ても弟子より動けなさそうだが、気にすることではない。
当初はゲストの子供たちに稽古をつけていたが、新型コロナウイルスの蔓延で、スタジオにゲストを呼べなくなったため、もっぱらあかにんじゃ・あおにんじゃに指導するようになった(コロナ初期はゆういちろうおにいさんやあつこおねえさんを4歳設定とする狂気の沙汰も行っていた)。
最終回では、あかにんじゃ・あおにんじゃに「忍者検定」という最終試練を課し、見事クリアした彼らを免許皆伝とした。
関連タグ
- 主要:ガラピコぷ~/おかあさんといっしょ
- 関連属性:ロボット
- その他のキャラクター:ムームー/チョロミー/
明かされた出自(ネタバレ注意)
長らく正体や出自は不明のままであったが、最終回間際の2022年3月29日放送分で、赤いボタンを狙ったワルピットを撃退したチョロミーが誤ってボタンを押してしまい、機能停止に陥ってしまう。そこから流れた謎の女性のメッセージにより、遂に真相が発覚する。
謎の女性の声の主はなんと大人になったチョロミーであり、ガラピコが言っていた「博士」の正体だった。ガラピコの正体は未来のチョロミーが過去の自分と友達になるために作られたロボットだった。
かねてより「自分の星に帰りたい」「お母さんと一緒にいたい」と願っていたガラピコだったが、この事実はガラピコの還るべき故郷は他でもないしずく星である事を意味しており、チョロミーが生みの母である以上、本編においてガラピコはずっと故郷で「おかあさんといっしょ」だったという事である。
すなわち、ガラピコは他の惑星ではなく未来のしずく星からやってきた存在だったのだ。記憶喪失は未来のチョロミーが記憶をリセットして送り込んだためだった。搭乗していた宇宙船も、実際にはタイムマシンだったという事になり、一向に修理が進まなかったのも無理のない話である。
(作中、魔法使いの弟子のコヤンヤンに故郷に帰るという願いを叶えてもらったものの、しずく星に戻っていたこともあったが、実は彼の魔法は失敗していなかった)
赤いボタンは過去の自分が押してしまう事を予期して意図的に作られたものであり、未来のチョロミーが過去の自分にメッセージを送る機能であった。
メッセージが終わり、ガラピコは再び目覚める。ガラピコはチョロミーに何があったか聞くと、メッセージの内容を聞かされるが、「夢でも見たんですか」等と全く取り合わず、宇宙船の修理を続けていた(メッセージも消えてしまっていたために証明もできなかった)。
しかし、もしもしずく星が本当に故郷だったとしたら…。そう考えたガラピコは「いいね!」と発するのだった。
かくして『ガラピコぷ~』の物語は次の回(2022年3月30日放送の最終回)で終わりを迎えたが、ガラピコは真の故郷たるしずく星にこれからも滞在し続けることになった。