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ガワラ立ち

がわらだち

メカデザイナー、大河原邦男氏の設定画風の立ちポーズで描かれたイラストに付けられるタグ。
目次 [非表示]

ガワラ立ちの条件編集

ガワラ立ちには、大まかに以下の条件がある。

  1. 左下から見上げる斜角視点
  2. やや右側面からの側面視点
  3. 左側から右側への遠近法パース
  4. 右足は斜めの構図だが左足はほぼ正面を向いている

それに付け加えて、大河原ディテールも存在する。

以下は、カトキディテールと比例した場合である。

  1. 顔が大きい
  2. 足がやや短い
  3. 大きく開脚せず、両足ともほぼ垂直に立っている
  4. 全体的に太い
  5. 細かいディテールが少ない
  6. コーションレター等のマーキング類も大きめで派手な傾向がある

他にも色々とあるので、興味がある方は、是非見比べて欲しい。


ガワラ立ちの原点~大河原の師匠編集

ただし、これらの特徴は元々大河原のオリジナルではない。

大河原のタツノコプロ時代の上司、中村光毅が発端である。


1970年代後半当時、国産のSFモノのメカニックデザインは、所謂三面図方式が主流だった。

しかし中村は『科学忍者隊ガッチャマン』『マッハGoGoGo』などを手がけた後、三面図方式では巨大メカの迫力を作画担当が再現しきれないことに不満を持っていた。

そこで1976年に制作されたタイムボカンではこの慣習を破り、斜め前からの煽りにやや過度のパースを効かせたデザイン画を使ったのである。

結果、『タイムボカン』は大ヒットし、関連グッズもよく売れた。


手法以外にも、外観では細かいディテールを使わず、シンプルなデザインにギミックを詰め込むデザインも、中村のものである。


この『タイムボカン』を最後に、中村は一旦管理職として第一線を退き、後輩である大河原にバトンタッチした。これが大河原の名前を一躍有名にしたヤッターマン(昭和版)である。さらに『ゼンダマン』『タイムパトロール隊オタスケマン』でもその才能を余すことなく発揮している。


大河原はタイムボカンシリーズのメカニックデザインを続ける傍ら、中村とともにタツノコプロからは独立。『オファーは全て受ける』という信念の元、当時弱小アニメスタジオだった日本サンライズ(現・サンライズ)からメカニックデザインを依頼され、この作品『機動戦士ガンダム』で大御所の地位を築くのである。


『ガンダム』はデザイン手法以外にも中村の影響が強く出ているといわれている。特に言われるのが、コア・ファイターのアイデアは、『タイムボカン』のタイムガイコッツが原点であるとされている。

『タイムボカン』ではメカニックデザインは中村がクレジットされているが、タイムガイコッツはその中村の指導の下で大河原がデザインした、ともされている。


一方、中村は所謂人型メカのデザインは著名なものを手がけていなかったため、人型メカに中村式のデザインを取り入れた大河原がクローズアップされることになった。しかし、中村も“大河原の師”“メカブトンの生みの親”として、尊敬されている。


関連タグ編集

カトキ立ち ガイナ立ち 安彦立ち


関連イラスト編集

大河原立ちカトキメカ

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