ガンダムMk-Ⅲハーピュレイ
がんだむまーくすりーはーぴゅれい
ガンダムMk-Ⅱの弟と呼ばれるはずだった、濃紺のボディを持つマシーン。
型式番号 | RX-272 |
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所属 | ティターンズ |
開発 | ティターンズ・グリプス基地 |
運用形態 | 試作機 |
全高 | 25.9m |
頭頂高 | 22.3m |
全長(MA形態) | 30.24m |
全幅(MA形態) | 17.3m |
本体重量 | 48.9t |
全備重量 | 118.2t |
出力 | 1,980kW |
推力 | 123,200kg |
センサー有効半径 | 11,200m |
装甲材質 | ガンダリウムβまたはチタン・セラミック複合材 |
固定武装 | ビーム砲×4、ビームサーベル、60mmバルカン砲×2(オプション) |
型式番号RX-272。
雑誌企画『ガンダムMk.Ⅲを想像造型する』の一環として「モデルグラフィックス」1986年2月号に掲載されたのが初出で、ムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に収録された。
その後、『GUNDAM WARS』第2巻にあたる『MISSION ΖΖ』で設定が補強された他、「月刊ニュータイプ」誌付録の『GUNDAM ΖΖ BOOK』でも紹介されている。
「ガンダムMk-Ⅲ」と呼ばれる複数のモビルスーツ(MS)のうち、ガンダムMk-Ⅱの強奪事件後にティターンズがグリプス基地において独自に開発を進めていた試作型MS。正確にはハーピュレイはその2号機にあたる。
型式番号の「272」はグリプス基地で12番目に開発されたことを意味する。
グリプス戦役当時のティターンズはエゥーゴのΖ計画を事前に察知しており、本機は対Ζガンダムを念頭に置いて高速機動性を重視した可変MSとして完成した。なお、設計の初期プランはフランクリン・ビダン大尉によるものだが、ギャプランの変形機構を参考にするなど、彼の死後に大幅な設計変更が行われているという。
ティターンズがガンダリウムγを得ていなかったため、それに劣るガンダリウムβおよびチタン合金セラミック複合材が装甲材として使用されている。ガンダリウムβの精錬技術が限界に達していたためフレームの耐久性や装甲に難があり、試作機はΖガンダムよりも早い宇宙世紀0087年5月に完成したものの、最終的に開発は中止された。
また、本機はあらゆる作戦にそのまま対応できる汎用機ではなく、その作戦に応じて出撃前に装備を選択する方式を採用している。3機の試作機はそれぞれ異なる装備を装着した形で製造され、1号機が“フリーア”、2号機が“ハーピュレイ”、3号機が“デュライ”のコードネームで呼ばれている。
詳細な姿が知られているのは2号機“ハーピュレイ”のみだが、3号機“デュライ”はウェイブライディング・ボードによる単独での大気圏突入を可能としていたという。