概要
和名 | ボウウオ |
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別名 | ガンユイ、イエローチーク、コウキョウギョ、バンブーサ |
学名 | Elopichthys bambusa |
英名 | Yellowcheek |
分類 | コイ目 コイ亜目 コイ上科 コイ科 クセノキプリス亜科 Hypophthalmichthyini族 ボウウオ(エロピクティス)属 |
体長 | 60~200cm |
分布域 | 中国、極東ロシア、ベトナム |
コイ科の魚食性大型淡水魚。最大2m。重さ40kgに成長する。
日本では、和名のボウウオより中国名のガンユイ(鱤魚)の名の方が広く浸透している。
ロシア極東地域からベトナムまでの東アジアに分布し、ウズベキスタンなどに外来種として移入分布する。
原産国では釣りの対象や食用として広く利用されている。
日本では中国で養殖された幼魚が観賞魚として流通するが、一般家庭での飼育が難しいサイズまで成長する大型魚の為、飼育には相当のスペース、資金、終生飼育の覚悟が必要となる。
似ても似つかない姿だが、コイ科の中ではソウギョやカワアカメなどに近縁な種である。
レッドリストには掲載されていないが、個体数は減少しつつあるとされる。
形態
高速遊泳に適した極めて細い紡錘形の体型をしており、尾ビレは二又に深く切れ込む。
頬と胸鰭、腹鰭、尻鰭は黄色く染まる。
口は大きく裂け、吻は尖り、どことなくカワカマスに似ている。
ハスやメコンジャイアントサーモンカープ、ライアマス、カショーロバルブ、アポロシャーク、ノーザンパイクミノーなどの他の魚食性コイ科と同じく、口と頭骨は魚食性に適した特殊な形状に進化している。
生態
大河川の中下流域や、そこに接続する湖などに生息する。
水中を高速で遊泳し、他の魚を追い回して捕食する。
カワヒラや中国四大家魚、コイなどの他の大型コイ科をも捕食し、天敵はほとんど居ない。
産卵期は6~8月で、中国四大家魚と同じく、河川を遡上して浮遊卵を産む。
卵は流下しながら発生し、下流で孵化・成長する為、海までの距離が長い大河でないと海まで卵が流されて繁殖できない。
幼魚は魚だけではなくプランクトンや甲殻類、水生昆虫などの水生動物もよく捕食する。
成熟には6年ほどかかる。