概要
和名 | カワアカメ |
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学名 | 𝘚𝘲𝘶𝘢𝘭𝘪𝘰𝘣𝘢𝘳𝘣𝘶𝘴 𝘤𝘶𝘳𝘳𝘪𝘤𝘶𝘭𝘶𝘴 |
英名 | Barbel chub |
分類 | コイ目 コイ亜目 コイ上科 コイ科 クセノキプリス亜科 Squaliobarbini族 カワアカメ属 |
体長 | 20~60cm |
分布域 | 中国、極東ロシア、朝鮮半島、北ベトナム |
コイ科の大型淡水魚。
名前にアカメと付くが、目が赤い事から赤目と名付けられただけで近縁ではなく、アカメとは似ても似つかない姿をしている。
分子系統解析によって最も遺伝的に近い種はガンユイであることが判明した。
中国では食用魚として一般的で、様々な料理で食される。
河川改修や乱獲によって生息数が減少しており、ベトナムでは絶滅危惧種に指定されている。
養殖物が流通しており、日本では鑑賞魚として販売される事がある。
漢字の鱒は元々この魚を指す漢字だった。
形態
体形は細長くやや側偏し、体の背面は緑灰色で下面は銀白色。各鰭は淡灰色で、胸鰭と腹鰭は黄色みを帯びる。
背鰭の基底は短く、尾鰭は深く湾入する。
鱗は黒色に縁取られ、体表面に重なって網目状の模様を作る。
頭部には鱗がなく、全体的に強い金色光沢を有し、横に幅広い。口はやや下を向き、よく見てもあまりわからないが、一対の短い口髭がある。
目の虹彩上半分はオレンジ色に近い赤色である。
簡単に言うとソウギョとメナダを足して2で割った様な見た目をしている。
生態
流れの緩やかな大河川や湖を単独で遊泳し、藻類や水草などの植物質を中心に水生昆虫、貝類、小魚なども食べる雑食性である。
繁殖期は5~8月で、増水時に群れをなして河川の支流に遡上し、岸辺の水生植物帯や浅い砂地で産卵する。
卵は薄い緑色で、近縁種のガンユイや中国四大家魚の様な浮遊性はもたず、粘着卵である。
孵化後は約2年で成熟する。